「通信制高校って入試はあるの?」「学力に自信がないけれど合格できる?」「不登校だった期間があるけれど大丈夫?」
通信制高校への進学を検討し始めると、入試についてさまざまな不安や疑問が浮かぶのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、通信制高校の入試は学力で合否が決まることはほとんどありません。ただし、学校によって試験内容や時期、受験資格は異なるため、事前に正しい知識を持っておくことが大切です。
この記事では、通信制高校の入試の基本や試験内容、入試対策までを解説します。
記事の後半では、通信制高校サポート校「HR高等学院」の職員への直接インタビューを通じて、合否の実態や現場で語られる対策ポイントもご紹介しています。
入試の全体像と現場のリアルな声をまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
通信制高校の入試とは?
通信制高校の入試は、多くの全日制高校とは異なり、「学力」が合否の判断基準になりにくいことが特徴です。
全国から進学が可能な広域通信制高校は、基本的に学力試験の代わりに、書類審査・面接・作文などを通じて、学ぶ意欲や高校生活への姿勢を確認する形式が主流となっています。
通信制高校の入学試験で学力が重視されにくい理由として、そもそもの設置目的が挙げられます。
もともと通信制高校は、経済的な理由などで中学校卒業後に就労せざるを得ない人々が、働きながら高校卒業資格を取得できるよう、教育の機会を保障するために誕生しました。
つまり、進学校のように学力で生徒を選抜するのではなく、「教育を必要とするすべての人に門戸を開くこと」 が制度の根幹なのです。
様々な背景を持つ学生の学びの場として運営されているため、入試も「入学後に安心して学べる環境を整える」ための場として位置づけられています。そのため、合格率は非常に高く、基本的なマナーや就学意欲があれば、不合格になる可能性は低いと言えるでしょう。
評価項目・入試の時期
通信制高校の入試では、何が評価され、いつ受験すればよいのでしょうか。ここでは、選考で見られるポイントと、入試が実施される時期についてそれぞれ確認していきましょう。
評価項目
通信制高校の入試で評価されるのは、主に以下のポイントです。
- 志望動機
- 就学意欲(高校生活への意欲)
- 基本的なマナー(挨拶・言葉遣い・態度)
- 提出書類の内容と不備の有無
調査書(内申書)も提出しますが、全日制高校のように点数化されて合否を左右することはほとんどありません。
ただし、東京都立の通信制高校3校(一橋・新宿山吹・砂川)では、調査書に加えて国語・数学・英語の3教科を総合した学科試験が課されるなど、一部の公立通信制高校では例外的な選考方法が採用されています。
出席日数や成績が振るわなかったとしても、それ自体が不合格の理由になるケースはまれです。中学時代に不登校だった期間があっても、直接は合否に影響しないと考えて問題ないでしょう。
入試の時期
通信制高校の入試時期は、学校の種類によって異なります。
公立の通信制高校は4月入学が中心のため、入試は1〜3月頃に実施されるケースが多く見られます。転学・編入学の場合は、各学校が指定する募集時期に入試が実施されます。(年3回程度)
一方、私立の通信制高校は4月や10月の入学を基本としつつ、随時入学を受け付けている学校が多いです。そのため、自分のタイミングで受験できることが大きな魅力です。
ただし、人気校の特定のキャンパスなど、定員が定められているコースの場合、募集を締め切ることもあるため、志望校が決まっている場合は早めの出願をおすすめします。
公立・私立の違い
通信制高校は、全日制高校と同様に「公立」と「私立」が存在し、それぞれに特徴があります。
公立の場合、経済的負担を最小限に抑えることが可能です。しかし、通学範囲が限定されていたり、スクーリングの回数が多かったりと、条件が自分に合うかを確認する必要があります。
私立の場合、サポート体制が充実していたり、スクーリングに融通が効いたりと、高校生活を自分に合わせて設計しやすいでしょう。また、自宅近くに通える学校がない場合でも、広域通信制を選択できるメリットがあります。
いずれにしても、学費の安さだけで選ぶのではなく、自分に必要なサポート体制と3年間通い続けられる環境かどうかを総合的に判断することが大切です。
入学方法の違い
通信制高校への入学には、大きく分けて3つの方法があります。
①新入学:中学校を卒業した人、または卒業見込みの人が対象
②転入学 (転校) :現在、他の高校に在籍中の人が学籍を移す方法。学籍に空白期間が生じず、前籍校で取得した単位も引き継げる
③編入学 :高校を中退した後、改めて通信制高校に入学する方法。中退までに取得した単位は引き継げるが、中退から入学までに空白期間が生じる
受験資格はそれぞれ異なりますが、15歳以上で、中学校を卒業している、または同等の学力があると認められれば、年齢の上限なく受験可能です。
通信制高校には20代以上の生徒も在籍しているため、一度学びの場から離れた方でも、安心して再スタートを切ることができます。
転入・編入のタイミングは学校によって異なり、私立の広域通信制高校では随時受け付けているケースも少なくありません。タイミングを逃したと感じている方も、まずは希望する学校に問い合わせてみるとよいでしょう。
通信制高校の入試の試験内容
通信制高校の入試は、書類選考、作文、面接の組み合わせが一般的です。
受験時の負担が比較的少なく、学力に自信がない生徒でも安心して受験できる仕組みになっているのが、通信制高校の入試の大きな特徴です。
ここでは、それぞれの試験内容と対策のポイントを詳しく見ていきましょう。
書類選考
書類選考で提出する主な書類は以下のとおりです。
- 入学願書(志望動機や作文が課される場合も)
- 調査書(中学校で発行)
- 受験票・写真など、学校指定の書類
中学時代の成績や出席日数が合否に影響することは基本的にありません。書類選考でチェックされるのは、提出書類が揃っているか、記載内容に不備がないかといった基本的な事項が中心です。
ただし、書類を作成するうえで意識しておきたいのは 「正直に書くこと」 です。
「合否に関わりそうな情報をあえて書かない」というケースがしばしばありますが、入学前に正確な情報を伝えておくことで、学校側が必要なサポート体制を準備できるというメリットがあります。
書類は「合格するためのもの」であると同時に、「入学後に自分らしく学ぶための情報共有の場」 だと捉えておくとよいでしょう。
なお、書類の不備は差し戻しの対象になるため、提出前のチェックは丁寧に行いましょう。
面接・作文
通信制高校の入試では、面接と作文を通じて、就学意欲や自己表現の力が確認されます。ここでは、それぞれの試験形式と、当日までに準備しておきたいポイントを解説します。
面接
通信制高校の面接の多くは、オンラインで実施されます。 また、面接時間は10〜15分程度が一般的です。
以下のよく聞かれる質問の回答を、事前に用意しておくとよいでしょう。
回答に不安がある際は、原稿を用意しておくこともおすすめです。(後述するインタビューにもありますが、原稿を読み上げることが不合格につながる可能性は低いです。)
- 自己紹介
- 志望理由(なぜこの学校を選んだのか)
- 高校生活でやってみたいこと
参考:通信制高校の面接はどう対策する?聞かれること・回答例・服装マナーを解説
作文
通信制高校の作文は試験会場で書くのではなく、出願書類の一部として提出する形式が一般的です。
志望動機欄に加えて、いくつかの設問に答える構成になっており、字数は1問あたり300〜400字(原稿用紙1枚程度)が目安となります。
一般的に、指定文字数の8割程度を埋めることが望ましいです。内容に不安がある場合は、家族や職員、先生などに相談しましょう。
また、何を書けばいいか迷ったときは、次の流れを意識すると書きやすくなります。
- 現状(例:中学3年生の夏から不登校になった、など今の自分の状況)
- きっかけ・理由(なぜ通信制高校を選ぼうと思ったか)
- 今の気持ちと、これからどう変えたいか
- 高校に入ってからやりたいこと
参考:通信制高校の作文はどう対策する?志望動機・書き出しを例文で解説
学力試験
通信制高校で学力試験が課されるケースは多くありません。 一部の公立校で課される場合も、中学の基本的な内容が中心になります。
「学力試験で落とされるのではないか」と過度に心配する必要はほぼありませんが、学力試験を実施する学校を志望する場合は、ホームページに過去問が公開されていれば事前に目を通しておくと安心して当日を迎えられるでしょう。
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通信制高校の入学条件・受験資格
通信制高校は、全日制高校と比べて入学条件が緩やかで、年齢の上限がないことが大きな特徴です。
学びの機会を幅広く提供するという理念のもと、様々な事情を抱える人が受験できるよう設計されています。
なお、通信制高校に加えてサポート校にも所属する場合は、年齢などの条件が校舎ごとに異なるので、事前に確認するようにしましょう。
入学条件
通信制高校に入学するための基本条件は、次のいずれかを満たしていることです。
- 中学校を卒業していること、または卒業見込みであること
- 中学校卒業と同等以上の学力があると認められていること(中学校卒業程度認定試験の合格など)
なお、すでに高校を卒業している方は通信制高校への入学資格がありません。その場合は大学や専門学校など、次のステップでの学びを検討するとよいでしょう。
受験資格
通信制高校には新入学・転入学(転校)・編入学の3つの入学方法があります。
転入・編入の場合は前籍校の在籍期間や取得単位数が加味されるため、卒業までの必要期間が短くなる可能性があります。詳しくは前籍校または志望する通信制高校に問い合わせてみましょう。
また、公立の通信制高校を志望する場合は、地域条件(○○県に居住しているなど)に自分が該当するかを確認するようにしましょう。
広域通信制高校の場合は、全国から出願を受け付けている学校が多く、地元に通える学校がない場合でも選択肢が広がります。
通信制高校の入試対策
通信制高校の入試は学力を問うものではないため、特別な受験勉強は不要です。ただし、面接や作文で「この学校で学びたい」という意欲を伝えるための準備は欠かせません。
ここでは、当日までに押さえておきたい4つの対策ポイントを紹介します。
服装や身だしなみを整える
通信制高校の面接は、オンラインで実施されるケースが多いです。
その中でも、服装や身だしなみを整えて臨むのが基本です。画面越しであっても第一印象は合否判断の参考になり、何より「準備してきた」という姿勢が面接官に伝わります。
中学校の制服がある場合は、制服で臨むことが無難です。制服がない場合や、卒業から期間を空けて受験する場合は、落ち着いた色の襟付きシャツやジャケットなど、清潔感のある服装で臨みましょう。
また、髪型は顔がはっきり見えるように整えると印象が良くなります。髪が長い場合は束ねるなど、配慮を見せることが重要です。
入学してやりたいことを考えておく
通信制高校の面接でほぼ必ず聞かれるのが、「志望理由」 と 「高校生活でやってみたいこと」 です。この2つの回答は、事前に原稿を用意するなどして準備しておくと、当日安心して面接に臨めます。
「志望理由」は、「なぜ通信制高校を選んだのか」「なぜこの学校を選んだのか」という視点から整理しておくとスムーズに答えられます。
資料請求やオープンキャンパス参加時に感じた魅力、自分の学習スタイルに合っていると感じた点などを言語化しておきましょう。
「高校生活でやってみたいこと」は、「生活リズムを整え直したい」「興味のあることに時間を使いたい」といった素直な気持ちでも、十分に意欲として伝わります。
言葉がすぐに出てこなくても、面接官はゆっくり待ってくれるので、焦らず落ち着いて答えましょう。
挨拶や態度・言葉遣いに気をつける
通信制高校の面接では、学力よりも「この学校で学ぶ意欲があるか」「基本的なマナーが身についているか」が見られています。
特別に難しいマナーが求められるわけではないので、最低限のポイントを押さえておきましょう。
基本の挨拶・態度
- 面接開始時と終了時には、お辞儀と挨拶をする
- 丁寧な言葉遣いで話す
- 背筋を伸ばし、カメラ(または面接官)に向かって話す
まず、面接開始時にはお辞儀をして、挨拶をしましょう。オンライン面接の場合でも、試験であることを自覚し、背筋を伸ばすことを意識しましょう。
また、言葉遣いに関しては、「です・ます調」で丁寧に話すことを心がけましょう。完璧な敬語が求められる訳ではなく、面接に真摯に臨んでいることが伝われば合格に繋がります。
言い間違いや、緊張して言葉が詰まっても、それ自体が原因で不合格になる可能性は低いです。
面接で不合格につながるケースの多くは、「就学意欲が著しく低い」と判断されたことが原因です。
「親に言われたから受験した」「特に学ぶ気はない」などの発言や、投げやりな態度を面接で見せてしまうと、スクーリングの参加や単位取得が難しいと判断される可能性が高まります。
進学を決めた経緯に複雑な事情があったとしても、 「自分なりにこの学校で学びたい」という前向きな気持ちを言葉にして伝えることが大切です。
作文を時間内に書く練習をしておく
通信制高校の作文は、試験会場でその場で書くのではなく、出願書類の一部として提出する形式が一般的です。
そのため「時間内に書く」というよりは、指定字数を守って、期限までに仕上げるという意識で取り組むのがポイントになります。
作文は、いきなり本番の出願書類に書き始めるのではなく、まず下書きを書いてから清書するようにしましょう。まずは、箇条書きでポイントをまとめ、その上で文章にすると書きやすいでしょう。
また、作文の評価は、文章の上手さで決まるものではありません。話し言葉が混ざっていたり、多少の書き間違いがあっても、それを理由に不合格になることはほぼないと言われています。大切なのは「自分の言葉で正直に書く姿勢」です。
入試について通信制高校サポート校の職員へ聞いてみた!
ここまで通信制高校の入試について解説してきましたが、「実際のところ、どれくらいの確率で落ちるの?」「現場ではどんな対策をアドバイスしている?」といった、よりリアルな疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回はHR高等学院の職員である根岸律葵(りっきー)さんに、入試の実態や対策について直接アドバイスを伺いました。
多くの受験生に伴走してきた担当者ならではの視点をご紹介します。
【根岸律葵(りっきー)さんプロフィール】
HR高等学院の運営メンバーとして、進路指導、英語×探究×PBLプログラムの設計、留学・体験プログラム開発、AI活用・システム連携の事例などを手掛ける。 新卒で製薬会社の営業を経験後、14年間の専業主婦期間を過ごす。主婦業の傍ら、非常勤講師として長年進路指導に携わり、「文系からの理転」を経て大学院へ進学。文部科学省での勤務も経験する。 コロナ禍を機に「社会との繋がり」を再定義し、コンサルティング会社での営業支援を経て、教育への情熱から角川ドワンゴ学園(N高・S高・R高)へ。プレイヤーからマネジメントまでを担いつつ、その傍ら研究を続け、医学博士号を取得。その後、グロービスでの経験を経て、「自分が本当に関わりたいのは高校生たちだ」という原点に立ち返り、現在はHR高等学院にて、生徒一人ひとりのキャリアに真摯に向き合っている。
通信制高校の入試で不合格になるケースは稀
— 通信制高校の入試で、実際に不合格になるケースはあるのでしょうか?
ゼロではありませんが、かなり稀です。受験して落ちる可能性があるパターンは、大きく2つに集約されます。
ひとつは就学意欲が著しく低い場合です。面接で「高校に行って欲しいのは親で、本人は全然行く気がないんです」と正直に話してしまう受験生もゼロではありません。
親御さんに言われたから受けた、というスタンスが明確に出てしまうと、入学後の学校生活が続きにくいので慎重に判断することになります。
もうひとつは緊急性の高い医療ケアが必要な場合です。たとえば今まさに精神科での治療を優先すべき状況や、24時間体制での医療的ケアが必要な場合は、「まず医療を優先してください」とお伝えすることがほとんどですね。
逆に言えば、不登校だったから落ちる、過去にうつ傾向があったから落ちる、ということは絶対にありません。
今が落ち着いているなら全く問題ないですし、現在進行形で悩みを抱えている場合も、それを理由に落とすことはしていません。
書類選考のポイントは「正直さ」
— 出願書類で好印象を与えるためのポイントはありますか?
いちばん大切なのは「正直に書いてある」書類です。
自分にとって不利になりそうな情報は、つい隠したくなるものだと思います。でも、例えば、識字障害があって字を書くのが苦手であったり、対人恐怖があってコミュニケーションに困難があることだったり。
でも、そうした情報を書いたからといって、それが理由で落ちることはまずありません。
それ以上に、隠していた結果として入学後に困った状況になってからサポートを始めるのでは、どうしても対応が後手に回ってしまうんです。先に伝えていただければ、入学前から必要な準備を一緒に整えられます。
ですから「好印象を与えるため」というよりも、「入学後の自分の学校生活を楽にするため」に、なるべく正直に書いてほしい、とお伝えしています。
— 作文試験は、出願書類と一緒に提出する形が多いのでしょうか?
基本的にはそうです。別日に追加で作文試験を実施するケースはあまり聞きませんね。
出願時に志望理由に加えて、もう1〜2問ほど設問があり、それを作文として書いてもらう形が一般的ですね。
— 作文が苦手な生徒向けに、書き方のコツはありますか?
私がよくお伝えしているのは、次の流れで書く方法です。
- 今の自分の状況(例:中3の夏から不登校、など)
- そのうえで、なぜ通信制高校を選んだのか
- 現状をどう変えていきたいと思っているか
- 高校に入ってどうしたいか
字数は300〜400字程度、原稿用紙1枚分くらいが目安です。8割以上書いていただけると嬉しいですけど、実際には6割程度でも受かっているケースもあります。
話し言葉が混じっていたり、多少の誤字があったりしても、それで落ちることはまずありません。
構成が難しい場合は、家族や私達職員に相談することをおすすめしていますが、今の時代AIに頼ってもいいと思うんですよ。
利用していない学生の方が少ないくらいですし、「AIは使わないで」と明記している通信制高校は正直見たことがありません。
少なくとも、思いや背景を自分の言葉で書き、一度参考程度にまとめてもらうといった使い方はOKです。最終的には、その上で添削して提出できるのが理想的ですね。
オンライン面接ならではの対策を
— 面接でよく聞かれる質問を教えてください。
定番の質問は3つです。
- 簡単な自己紹介
- なぜこの学校を選んだのか(志望理由)
- 高校生になってやってみたいこと
通信制高校だから特別な質問が飛んでくる、ということはほぼありません。面接時間も10〜15分と短いので、この3つにしっかり答えられれば、だいたいの時間は埋まります。
緊張して言葉が詰まったり、言い間違いをしても、全く問題ないです。面接官もゆっくり待ちますし、それが理由で不合格になることはありません。
— 他に心構えとして大切なことはありますか?
面接は画面オンで受けるのが基本なので、自分の顔が画面に映った状態で話すことに慣れておくといいと思います。
抵抗感がある生徒さんは多いので、家族とビデオ通話をするなどして事前に慣らしておくと、当日落ち着いて臨めます。
また、オンライン面接ならではの準備として、紙にメモを書いて手元に置いておくのはかなりおすすめです。
それを読みながら答えていただいても、全く問題ありませんし。大事なのは「準備してきた」という姿勢ですから。
— 学力試験についてはどうでしょうか?
少なくとも私たちが提携している学校では、学力試験は課されません。
全日制と併設している一部の学校や公立校では筆記試験を実施しているケースもありますが、広域通信制で筆記試験をやっているところは聞いたことがないです。
受験者全員に一斉試験を課すのは物理的にも難しいので、書類選考のみの学校もありますし、面接があってもオンラインで完結します。
そのため、「学力試験があるかも」と身構える必要は、基本的にないと考えていただいて大丈夫です。集団で教室に集められて試験を受けるのが苦手な方も、安心できる環境から面接に臨めます。
サポート校は入試手続き全般に並走してくれる
— サポート校は、入試前からサポートしてくれると聞きました
そうですね。サポート校から決めていただいた学生さんには、基本的にサポート校の手続きを先に行い、そこから通信制高校の出願書類も並行して進めていきます。
手続きの間中はずっとサポート校が並走するので、初めての受験で不安な方でも安心です。
実は、広域通信制高校は規模が大きく、本部だけで一人ひとりに個別対応するのは現実的に不可能なんです。
HR高等学院の提携先である鹿島学園グループでは、年間で6,000〜7,000人規模の学生が入学してくるので、「必ずどこかのサポート校に所属してください」という仕組みになっています。
サポート校のサポートを前提に入学手続きが設計されていると考えていただければわかりやすいかもしれません。
受験前は説明会・個別相談・学生座談会をフル活用
— 学校説明会や個別相談会への参加は、合否に影響しますか?
合否への影響はありません。ただ、ご自身のために活用していただくことを強くおすすめします。
合わない学校を選んでしまう可能性は誰にでもあるので、入学前に雰囲気を確かめておいたほうが安心です。
— 学校説明会と個別相談会は、どう使い分ければいいでしょうか?
それぞれ役割が違います。
- 学校説明会:「HR高等学院ってこんな学校です」と全体に向けて説明する場
- 個別相談会:既往歴など、みんなの前では話しづらいことを個別に相談する場
- 学生座談会:在校生が「ぶっちゃけどうなの?」というリアルな声を伝える場
HRの学生座談会は学生たちが自主的に運営しているので、職員は一切介入していません。生徒目線のリアルな話を聞ける貴重な機会なので、入学後のイメージを具体化するためにもぜひ活用してみてください。
合格後は「考え込みすぎない」ことが一番
— 合格してから入学するまでの期間、気をつけることはありますか?
一番は 「考え込みすぎない・思い悩みすぎない」 ことです。
「4月から高校生になる」「転入で来月から別の学校に通う」など、入学前はそれだけでもストレスがかかる状況ですよね。
「うまくいくかな」「友達できるかな」「勉強についていけるかな」と、放っておいても色々考えてしまう。ただ、その不安を深掘りしすぎると、怖くて通えなくなってしまう生徒さんも出てきます。
これはみんな同じように悩むことなので、あまりフォーカスしすぎないでほしいんです。
— では、どう過ごすのが理想的でしょうか?
自分の好きなものを食べて、しっかり寝て、体調を整えることだけにフォーカスしてほしいです。入学してから悩めば、先輩たちも助けてくれますし、私たちサポート校の職員もいます。
特に転入生の場合は「途中から入ることへの不安」もあると思いますが、通信制高校もサポート校もその前提で作られています。
HRでは毎月新しいメンバーが入ってくることに学生たちも慣れていますし、途中から入ったメンバーもみんな仲良くやっています。
「入ってから悩めばいいので、入る前から悩まなくて大丈夫」ということを伝えたいですね。
「社会で生きていける力」を。
- 入学前不登校経験者8割。
入学後登校率89% - ぷよぷよ、モンスト開発者、
日本一になった起業家
から直接学べる - docomo、Lotte、Mixiなど
大企業と連携したプロジェクト型学習

通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介
通信制高校の入試に不安がある方は、サポート校から決めることを選択肢にしてみましょう。提出書類から入試対策まで並走してくれるため、安心して入試に臨めます。
また、入学後も卒業資格取得や高校生活をサポートしてくれるため、高校生活の頼れる存在となるでしょう。
通信制高校の学びをより充実させたい方には、サポート校のHR高等学院を活用するのがおすすめです。HR高等学院では、ビジネス・アート・テクノロジーなど社会で活きるスキルを学びながら、企業のプロジェクト参加や起業体験、商品開発といった実践的な活動に挑戦できます。
また、「失敗は挑戦の証」という考え方を大切にし、安心してトライ&エラーできる環境が整っています。中学時代に不登校だった方や、自信を取り戻したい方にも適しています。
まずは説明会や個別相談会で、学校や授業の詳細、通信制高校全体の仕組み、子どもの将来に関する不安などをご相談ください。一人ひとりに寄り添い、最適な学びの形をご提案します。
最後に
通信制高校の入試は、多くの方がイメージしている「学力で選抜される試験」とは大きく異なります。
学ぶ意欲や基本的なマナーが身についていれば、不合格になるケースはごく稀です。過去に不登校だった期間があっても、学力に自信がなくても、安心して受験に臨んでいただけます。
大切なのは、受験で合格することではなく、入学後に自分らしく学び続けられる環境を整えることです。そのためには、書類や面接で自分の状況を正直に伝え、学校側と信頼関係を築くことが何よりも重要だと言えるでしょう。
入試に関する不安や、学校選びで迷っていることがある方は、まずは学校説明会や個別相談会に参加してみることをおすすめします。実際の雰囲気に触れ、疑問を一つひとつ解消していくことが、自分に合った進路を見つける近道です。


HR高等学院の運営メンバーとして、進路指導、英語×探究×PBLプログラムの設計、留学・体験プログラム開発、AI活用・システム連携の事例などを手掛ける。
新卒で製薬会社の営業を経験後、14年間の専業主婦期間を過ごす。主婦業の傍ら、非常勤講師として長年進路指導に携わり、「文系からの理転」を経て大学院へ進学。文部科学省での勤務も経験する。 コロナ禍を機に「社会との繋がり」を再定義し、コンサルティング会社での営業支援を経て、教育への情熱から角川ドワンゴ学園(N高・S高・R高)へ。プレイヤーからマネジメントまでを担いつつ、その傍ら研究を続け、医学博士号を取得。その後、グロービスでの経験を経て、「自分が本当に関わりたいのは高校生たちだ」という原点に立ち返り、現在はHR高等学院にて、生徒一人ひとりのキャリアに真摯に向き合っている。