「学校休みたいのに親が許してくれない」
「学校を休む方法を知りたいけど、親に言うのが怖い」
「体や心がしんどいのに、無理に学校に行かないといけないのでつらい」
あなたは今、こんなことで悩んでいませんか?親から反対されてしまうと、 「どうして分かってくれないの」と悲しくなったり、「なんで自分はこんなに弱いんだろう」 と落ち込んだりしてしまいがちです。
学校を休むことも含めて何が正しくて、何が正しくないのか、ということに正解はありません。時間が経ったあとで分かることもたくさんあります。この記事では、学校を休むことを親が許さないときの理由やその対処についてお伝えしますが、状況によってどのように考えるべきかは変わります。すべてを鵜吞みにする必要はありません。ご自身の状況に照らして参考になる内容が少しでもあれば幸いです。
学校を休みたいのに親が許さない理由
子どもが学校を休みたいと言ったとき、多くの親が反対しがちなのには、いくつかの理由があります。
子どもへの心配や、ズル休みやサボりではないかという疑い、周りの目、あるいは単に休みたがる理由が分かっていないからといったことが考えられます。
ここでは、親がなぜ許してくれないのか、その理由について述べていきます。
- 子どもの将来を不安に思っている
- 勉強の遅れを心配している
- サボりだと考えている
- 仕事や家の都合で難しい
- 学校や周りの目を気にしている
子どもの将来を不安に思っている
多くの保護者は、子どもが学校を休むことで、子どもの将来に悪い影響が出るのではないかと不安に思っています。
「ここで学校を休むことを許したら、ずるずると休んでそのまま不登校になってしまうのではないか」 「欠席が続くと進路にも悪い影響が出るのではないか」「高校や大学を出ておかないと、将来希望する仕事に就けなくなるかもしれない」 こんな心配で、胸がいっぱいになっているのです。
高校では多くの場合、授業の3分の2以上の出席が必要で、それを満たせないと留年となります。
学校教育法施行規則にも、 「校長は、生徒の高等学校の全課程の修了を認めるに当たっては、七十四単位以上を修得した者について行わなければならない」 と定められています。
そこまでいかなくても、欠席が続くことで、定期テストや課題の提出ができず成績や単位取得が難しくなり、結果的に留年や中退につながるケースも少なくありません。
一方、中学は義務教育なので欠席が多くても進級や卒業はできますが、授業を休んで決められた提出物や課題を出せないことで内申点が下がり、高校進学に影響する可能性もあります。
こうした不安から、多くの保護者は「学校を休んでいいよ」とは簡単に言うことができないのです。
勉強の遅れを心配している
「子どもが学校を休むことによって、学校の勉強が遅れてしまうのではないか」これも、多くの保護者たちが心配していることです。
特に数学や英語、物理や化学などの科目では、1時間ごとの積み重ねが大切であるため、たとえ1回でも授業を休むと、次からの授業の内容が分からなくなってしまう危険性があります。
さらに、みんなが分かっていることが自分だけわからないことで、勉強に対して自信を失い、ますます学校に行きたくなくなってしまうのではという気がかりもあるでしょう。
このように、勉強の遅れへの心配があるので、保護者はなるべく子どもに学校を休んでほしくないと思っています。
サボりだと考えている
子どもが学校を休むことを、親がなかなか受け入れられないのは、「休みたいと言うのは、単に学校をサボりたいからじゃないか?」と疑っているからかもしれません。
特に、発熱などの目に見える症状がない場合や、過去に「体調不良で休ませたのに、昼にはすっかり元気になっていた」といったことがあると、今度もまた同じことになるのではないかという警戒心もあるでしょう。
また、保護者たちの中には、皆勤賞に代表されるように「毎日学校に行くのが当たり前」と言う価値観の中で育ってきた方もいるかもしれません。学校を休むことはよくないことであり、病気でもない限り、簡単には学校を休むことができなかったという経験を持つ方もいることでしょう。
そういった経験を持つ親側の視点から(実際はそうでなく事情があったとしても)サボりだと見えてしまう可能性もあります。
仕事や家の都合で難しい
学校を休むことを認められない理由としては、親自身の仕事や家の都合、他の兄弟への兼ね合いといった現実的な側面もあります。
子どもが急に学校を休んで家にいることになると、保護者は子どもの昼食の準備などが必要になります。また、場合によっては出勤できずに仕事を休んだり、在宅の仕事であっても、子どもがいることで業務に集中できなくなったりします。
さらに、家に介護や通院の必要な家族がいたり、自分の通院や所用といった予定があることも考えられるでしょう。土日や休日を問わず家事や育児に追われる保護者にとっては、子どもが学校に行っているときだけが唯一の自由時間だというケースもあります。
また、他の兄弟がいる場合、「お兄ちゃん(お姉ちゃん)だけ学校休んでずるい!」と、その子まで同じように休みたがる可能性もあります。兄弟間の公平性を保つためにも、簡単に学校を休ませられないというのが、親の本音でしょう。
このように、保護者が簡単に「休んでいいよ」と言えない背景には、こうした現実的な側面もあることも確かです。
ただ、 こうした事情はあくまで「親側の状況」であり、あなたがつらい気持ちを我慢しなければならない理由にはなりません。 本当につらいのに親が聞き入れてくれないときは、このあとで紹介する「第三者に相談する」をぜひ参考にしてみてください。
学校や周りの目を気にしている
保護者本人が「休ませてあげてもいいかな」と思っていても、学校や周囲の目が気になって言い出せないというケースもあります。近所の人やママ友から「最近、学校に行っていないのね」と噂されることへの不安や、父親や祖父母から「そんなことで甘やかしてはいけない」と反対されることへのおそれもあるでしょう。
また、学校側から「なぜ休ませているのか」「家庭に問題があるのでは」と見られてしまうのではないかという不安を抱える親も少なくありません。
このように、子どもが学校を休むことで、 まわりに噂されたり、自分のしつけや育て方が悪いからだと責められるのではないかといった不安も、簡単には「いいよ」と言えない理由の一つになっています。
子どもが学校を休みたいと伝えてくる理由
子どもが保護者に「学校に行きたくない」と伝えてくる背景には、 心身の不調や人間関係のトラブルなどさまざまな理由があります。
一方で、子ども自身がその理由をよくわかっていなかったり、はっきりと言葉にまとめられていないことも多く、保護者にうまく伝えられないケースも少なくありません。
ここでは、子どもが「学校を休みたい」と伝えてくるときに考えられる主な理由について解説します。
- 授業についていけていない
- 精神的につらい
- 日常生活の疲れがたまっている
- 理由がわからないが学校に行きたくない
- 体調が悪い
授業についていけていない
学校を休みたくなる理由の一つとして、授業についていけていないことが挙げられます。先生の言っていることの意味が分からないまま、じっと授業を聞き続けなくてはいけないつらさや、当てられても答えられない恥ずかしさ、テストで点数が取れないことへのあせり、進路への不安……。
このように、授業についていけていないことによって、さまざまなストレスが子どもにのしかかっていることも考えられます。
文部科学省が行った不登校児童生徒についての調査でも、「学業の不振や頻繁な宿題の未提出が見られた(15.6%)」という報告があり、学習面での困難と不登校には深い関係があることが分かります。
出典:文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
精神的につらい
精神的なつらさも、学校を休みたくなる大きな理由の一つです。特に、思春期のまっただ中にある中学生や高校生は、心身のバランスが不安定になりやすく、さまざまなストレスを抱え込みやすいことが考えられます。
例えば、学校のように常に周りにたくさんの人がいる騒がしい場所にいることを苦手に感じる子もいます。 また、集団行動、急な予定変更などでストレスを感じる子も少なくありません。
また、子どもが成長するにつれ、学校での人間関係はだんだん複雑になっていきます。そこでまわりとうまくやっていくためには、上手に空気を読んで周囲に合わせていくことが求められるでしょう。
しかし、発達の特性上、そういったことが苦手な子にとっては大きなストレスとなり、だんだん学校に行くのが辛くなってしまうことが考えられます。
出典:文部科学省「発達障害のある児童生徒などへの支援について」
クラスメイトや部活の先輩・後輩、 先生との関係に悩んで学校を休みたくなるケースもあります。いじめや仲間外れはもちろん、相手から見るとなんでもないような 「いじり」のつもりでも、本人にはとても辛く感じられることもあります。また、文化祭や体育祭などでの団結が求められる場面で、まわりにうまくついていけなかったり、失敗することへの不安を抱える子もいるでしょう。
このように、周囲との人間関係に悩んでいる場合、無理に登校を促してしまうと、本格的な不登校につながるケースもあるため、注意が必要です。
日常生活の疲れがたまっている
日常生活の疲れがたまっているということも、学校を休みたくなる理由の一つです。保護者は「子どもは若くて体力があるから大丈夫だよね」と思いがちですが、平日は一日中授業を受け、放課後や土日も部活や塾があったりして、いつの間にか心身ともに疲れ切ってしまっていても不思議ではありません。
さらに、疲れがたまると生活リズムも乱れやすくなります。文部科学省の調査でも、不登校の児童生徒について学校が把握した事実として2番目に多かったのが「生活リズムの不調に関する相談があった。」(25.0%)というものです。
参照: 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
家に帰っても、夜遅くまでスマホを手放せない子どもをみて、保護者からすると「疲れているなら早く寝ればいいのに」と思うこともあるでしょう。しかし、学校でずっと緊張し続けた子どもにとって、夜だけが唯一ほっとできる自分の時間なのかもしれません。
一方で、そのスマホの使いすぎ自体が、さらなる疲れを生む悪循環にもなっています。
国立青少年教育振興機構の令和6年度の調査によると、 SNS利用によって「ネット依存になるのではないか」という不安を持つ日本人高校生は48.8%と4か国中最高で、自分でも使いすぎを自覚しながらやめられない高校生の姿が浮かび上がります。
出典:国立青少年教育振興機構「高校生のSNSの利用に関する調査報告書―日本・米国・中国・韓国の比較」
このように、授業や部活による疲れ、生活リズムの乱れ、SNSの使いすぎなどが積み重なることで、結果的に「日常生活の疲れ」として、学校に行く気力がなくなってしまうことが考えられます。
理由がわからないが学校に行きたくない
子どもによっては、学校に行きたくない理由をうまく言葉にできず、 「なんとなく休みたい」としか言えないケースもあります。こうした「理由がわからない」状態は、文部科学省の調査でも確認されています。不登校の児童生徒について学校が把握した事実として最も多かったのが、 「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった」(30.1%)というものです。
参照: 文部科学省「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」
こうした「やる気のなさ」の背景には、これまでに紹介した学習面での不安や人間関係のつまずき、将来への不安など、さまざまな要因が重なっていることが考えられます。しかし子ども自身は、自分でもどうしてやる気が出ないのか分からないまま、悩んでいることもあるのです。
子どもが理由がわからないけど学校に行きたくないと言うのは、決してなまけたいからではなく、いろいろな原因が重なり過ぎて、心のエネルギーがなくなってしまっているからだと考えられます。
保護者は、こうした事情を理解したうえで、十分な休息が取れるように配慮することが大切です。
体調が悪い
体調の悪さも、学校を休みたくなる原因の一つです。 保護者は、「サボりでは?」「単なるなまけでは?」と疑う前に、以下のような要因がひそんでいないか、確認してみましょう。
起立性調節障害
起立性調節障害は、立ち上がるとめまいや立ちくらみ、強い倦怠感などが現れる自律神経の不調による病気です。 思春期に発症することが多く、特に朝に症状が強く出るため登校が難しくなることがあります。
一方で、昼ごろには症状が和らぐことも多いため、「サボりでは」と誤解されやすいですが、症状が引き続き見られる場合は早めに専門医を受診しましょう。
風邪や発熱、腹痛
風邪や発熱、腹痛といった、シンプルな体調不良が原因で学校を休みたくなることもあります。 特に季節の変わり目や、近年の厳しい暑さなどで体調を崩しやすくなることもあるでしょう。
また、女子学生の場合は、生理による腹痛やホルモンバランスの乱れで体がつらくなることもあります。なお、生理による体のつらさには個人差がありますので、たとえ親自身は症状が軽くても、子にとってはとてもつらいこともあります。そんなときは決して無理をせず、症状が続くようであれば医療機関に相談してみましょう。
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学校を休みたいのに親が許さないときの対処法
親に納得してもらうために、学校を休む理由の伝え方やタイミングについて紹介します。
これらをちょっと工夫することで、学校を休みたいというあなたの気持ちを親がもっと分かってくれるようになるかもしれません。
ただし、親によってはこちらが誠実に伝えようとしても、なかなか取り合ってくれないケースもあるでしょう。
ここでは、そうした状況も含めて、親が学校を休むことを許してくれないとき、どうしたらいいかについて述べていきます。
- 学校を休みたい理由をしっかりと伝える
- 当日ではなく前日などに伝える
- 学校を休んだ後どう過ごすのかを伝える
- 仮病やサボりではないことを伝える
- 言葉で伝えにくい場合はメモや手紙で伝える
- 親以外の第3者に相談する
学校を休みたい理由をしっかりと伝える
もしあなたが学校を休みたいと思っていても、その具体的な理由を伝えないままだと、親はとても困ってしまいます。子どもに学校を休ませるのは親にとっても大きな決断なのに、具体的な理由を教えてもらえないままだと、本当に休ませていいか分からないからです。
そこで、「体調が悪い」「友だちや先生との人間関係がつらい」「授業についていけない」など、休みたい理由をできるだけ具体的に伝えて、親に考えるために必要な情報を出してあげることが大切です。
理由がわかれば、一緒に病院に行ったり、先生やスクールカウンセラーに相談したりするなど、具体的なサポートにもつながります。
自分のネガティブな面をあまり親には知られたくない。そんな思いもあるかもしれません。でも、もし、親が自分の話を親身になって聞いてくれそうで、安心して話せる環境であれば、必要最低限の理由を伝えることで、親も一緒にこれからどうしたらいいかを考えやすくなります。
ただし、正直に伝えようとしても怒鳴られたり、まったく話を聞いてもらえないこともあるかもしれません。そんなとき、「私の言い方が悪いのでは?」「私が悪い子だからでは?」と自分を責めてしまう必要は全くありません。
もし、こちらが一生懸命親に気持ちを伝えようとしているのに、まともな話し合いができないのだとしたら、それは、あなたの伝え方の問題ではなく、受けとめる親側の問題だからです。
そんなときは、ぜひこのあとに紹介する 「親以外の第三者に相談する」という方法を試してみてください。
当日ではなく前日などに伝える
「学校を休みたい」と思ったら、できれば当日の朝ではなく、前日までに伝えるようにしましょう。保護者にも仕事や外出など自分の予定があります。だから、当日いきなり言い出されると対応が難しくなることもあるのです。
昼ご飯の準備や仕事の段取りなどもありますし、「本当に休ませていいのか」を判断するのにも、ある程度の時間と心の準備が必要だからです。
前日から調子が悪かったり、「明日は無理かも」と感じたりしたら、 「学校に行けるかどうかわからなくて不安なんだけど」 といった気持ちだけでも保護者に伝えておくとよいでしょう。
こうしてなるべく早めに伝えておくことで、親も翌日の段取りや心の準備をすることができて心に余裕が生まれます。その結果、あなたの気持ちも受け入れてもらいやすくなるでしょう。
学校を休んだ後どう過ごすのかを伝える
「学校を休みたい」と保護者に言うときには、 休んだ後の時間をどう過ごすのかも合わせて伝えておきましょう。特に親が仕事や外出で子どもを自宅で留守番させる場合、家で何をしているか分からないと不安になり、安心して一人にしておけないからです。
「今日一日は、しっかり休んでリフレッシュする」「体調が回復したら少し勉強する」「学校に連絡して課題を進める」。
このように、家での過ごし方をなるべく具体的に伝えることで、親も安心して、学校を休ませる判断をすることができるでしょう。
言葉で伝えにくい場合はメモや手紙で伝える
「学校を休みたい」と親に伝える時、親が怖くて、行きたくない理由や気持ちを面と向かって言葉で伝えるのが難しいと感じることがあるかもしれません。また、保護者が仕事で忙しく帰宅時間が遅かったりして、直接顔を合わせる時間がなかなか取れないこともあるでしょう。
そんな時は、メモや手紙、あるいはLINE などを使って伝えるという方法もあります。 面と向かって言うよりも落ち着いて気持ちを伝えられるかもしれないので、ぜひ試してみてください。
親以外の第3者に相談する
親が怖くて「学校を休みたい」となかなか言い出せないときや、言っても理解してもらえない場合は、親以外の第三者に相談するという手もあります。
親子2人だけで話すと意見がぶつかる可能性もありますが、そこに第三者が入って客観的な意見を言ってもらうことで、スムーズに説得できるようになるかもしれません。
可能であれば、学校の先生やスクールカウンセラー、保健室の先生、地域の相談室などにも協力してもらいましょう。兄弟や親戚、あるいは気軽に話せる身近な大人の力を借りるのも一つの手です。
学校を休みたいと子どもが言ってきた場合の親の対応
子どもに「学校を休みたい」と言われたとき、親はどう対応すればいいのでしょうか。突然のことに驚いたり混乱したりして、どうしてよいかわからなくなったり、思わずその場で否定したりしてしまうかもしれません。
しかし、その言葉の裏には、子どもの本音やSOSが隠されていることも少なくありません。そこで、 まずは親が落ち着いて、子どもの気持ちをまっすぐ受けとめることが大切です。
ここでは、子どもに「学校を休みたい」と言われたときに、親が取るとよい5つの対応について解説します。
- すぐに否定せずに話を聞く
- どうして休みたいのか理由を聞く
- 親の考えを子どもに伝える
- 学校を休んで何をするのか聞く
- 学校や専門機関と連携する
すぐに否定せずに話を聞く
子どもが「学校を休みたい」と言ってきたら、 すぐに否定せず、まずは最後まで話を聞くようにしましょう。
親にしてみると、朝の忙しい時間帯に突然休みたいと言われて、びっくりしたり、急な予定変更をしなくてはならなくなってどうしようと思ったりするかもしれません。
しかし、そこで十分に話を聞かずに頭ごなしに否定したり、いきなりアドバイスしてしまうのは逆効果となります。まずは、子どもが安心して話せる雰囲気を作って、優しく声をかけること。そして、子どもの話をじっくりと終わりまで聞くことが大切です。
どうして休みたいのか理由を聞く
子どもが「学校を休みたい」と言ってきたら、そこには必ずなんらかの理由があるはずです。だから、「どうせサボりだろう」と最初から否定するのではなく、まずはその理由について子どもからしっかりと聞き出す必要があります。
「どうして休みたいのか分からないと心配だから教えてほしい」「理由がわかれば、一緒にこれからどうするかを考えることもできるよ」 という姿勢で、できるだけ具体的に子どもから休みたい理由を聞くようにしましょう。
どうしても自分から多くを話してくれないときは、一方的に問い詰めるのではなく、一緒にお茶でも飲みながらゆっくりと時間をかけて、自分から話し出すのを待つのも良いでしょう。
親の考えを子どもに伝える
子どもが学校に行きたくないと言ってきたときには、子どもの考えを十分に聞いたうえで、親自身の考えも子どもに伝えるようにしましょう。
「最近学校を休むことが多いので、私は心配だな」「私は、あなたの成績が下がっているのが気になっているよ」といったように、自分を主語にした「I(アイ)メッセージ」で気持ちを伝えるのがポイントです。
そのうえで、 「行けそうなら保健室だけでも顔を出してほしい」「家にいる分、宿題や塾の課題はしっかりやってほしい」 といった希望も合わせて伝えるとよいでしょう。
学校を休んで何をするのか聞く
子どもが学校に行きたくないと言ってきたら、学校を休んで家で具体的に何をするのかを聞くようにしましょう。
「今日は一日、じっくり体を休める」「調子が戻ったら宿題や課題に取り組む」といった具体的な過ごし方を子どもの口から直接聞くことで、保護者自身も、単なるサボりではないことが分かって、安心して留守番させることができるでしょう。
学校を休ませるという判断は、親にとっても不安が大きく、「子どもを甘やかしすぎではないか」といった迷いもついてくるものです。学校を休んで具体的に何をするかがわかることで、その迷いや不安も軽くなります。
学校や専門機関と連携する
子どもが学校を休みたいと言ってきたら、親はそれを一人で抱え込まずに、学校やスクールカウンセラー、地域の相談室といった専門機関と連携を取ることも大切です。
文部科学省が2023年に策定した「COCOLOプラン」では、 子どもたちの心のSOSに対し、「チーム学校」で支援することや、学校・専門家・家庭・NPO・フリースクール関係者等が相互に理解や連携をしながら、取り組むことの重要性を強調しています。
また、「頭が痛い」といった身体的な不調が続く場合は、かかりつけ医を受診することで、治療に適した別の病院を紹介してもらえることもあります。状況によっては、思春期外来や精神科といった専門医への相談も視野に入れましょう。
このように、専門家や第三者の目を借りることで、家庭内では気づきにくい課題や改善のヒントが見えてくることもあります。一人で悩まず、以下のような機関や団体をうまく活用してみてください。
以下は、相談できる公的機関や民間の支援団体の一例です。
【サポート校職員から】学校を休みたいが親が許してくれないあなたへ
「学校を休みたいけど親が許してくれない。どうしよう…。」
HR高等学院のキャリア探求コーチとして日々学院生たちに接しているゆきちさんに、親への適切な伝え方やHR高等学院での対応、悩んでいる方へのアドバイスなどについて聞いてみました。

株式会社RePlayce 事業開発本部/キャリア探究コーチ
三輪千恵(みわ・ゆきえ)さん
愛称:ゆきちさん
2023年に東京大学を卒業後、社員3人目として人材系の会社の立ち上げに携わる。キャリアアドバイザーとして1,000名以上のキャリア相談を担当するなかで、中高生が自分の選択肢を広げることの重要性に強く共感。「TANQ BASE」のコーチとして活動を開始する。 その後、独立。教育事業のPMとしてキャリア教育イベントを企画・運営し、100名以上の高校生を集客。AIスタートアップでは採用責任者として、1年間でエンジニア・セールス合計39名の入社を実現した。同年よりHR高等学院の立ち上げにも携わる。 2025年4月より株式会社RePlayceに入社。現在はキャリア探究コーチとして、オンラインクラスの担任を務めるほか、授業運営、学生との1on1、企業連携プログラムの壁打ち、コンテンツ制作など幅広く担当している。
私は今、HR高等学院のシニアコーチとして、4人のコーチたちと協力しながら、授業の運営や学生のサポートなどに携わっています。去る4月10日に行われた入学式では、二期生として多くの新入生を迎えるなど、毎日、多忙ながらも充実した日々を送っています。
HR高等学院では、このたび新たに新入生を迎えました。新入生本人はもちろん、初めて先輩となった一期生の子たちにもいい刺激があったようで、今後のよい変化を楽しみにしています。
一方、新しい環境で気を張り過ぎて疲れてしまったり、徐々にしんどさが募ってきたりするのもこの時期ならではの特徴だと思います。
学校(授業)を休みたいときに親に適切に伝えるにはどうしたらいいですか?
私が普段からよく学生さんたちに言っているのは、「なんで学校を休みたいと思うのか、その『理由』を親にはっきりと伝えることが大事だよ」ということです。
例えば、今のような新学期だと 「新しく会ったばかりの人たちと学校で長時間過ごすのが大変だから、ちょっと休みたい」 とか、あるいは、 「朝から学校に行くのはしんどいから休みたい」 といったことですね。
そうやって自分が休みたい理由を保護者に伝えることができれば、 「じゃあ、どうすれば無理なく学校の活動に参加できるだろうか」 とか、 「朝がしんどいのなら、午後から行けばいいんじゃないか」 とか、そもそも 「今日は学校にいくべきかどうか」 といったことを、きっと一緒になって考えてくれるはずだからです。
実は私も、学生時代、何度か「学校を休みたい」と思ったことがあったんです。両親は教員だったんですが、私が「今日はどうしても学校に行くのが苦しい」と伝えたら、ちゃんと理解して休ませてくれました。
だから、親さんには、自分の抱えている困りごとを一緒になって考えてもらうつもり、相談に乗ってもらうつもりでまずは声をかけてみるのがいいんじゃないでしょうか。
HR校にも当日や前日に休みたいと相談してきた学生はいますか?
もちろん、HR高等学院にも前日や当日になって「学校を休みたい」と相談してくる学生は普通にいます。
HR高等学院では学生とスタッフがSlackという連絡ツールでつながっており、学生は24時間いつでもメッセージを送ることができるんです。
そこで私たちが学生から「学校を休みたい」という主旨のメッセージを受け取ったら、まずは、相手が今どんな状態にいるのかを注意深く観察しますね。
「学校を休みたい」というのが、たまたまその時の気分で言い出したものなのか。あるいは前々からつらい状態が続いていて、それが積み重なった形で表に出たものなのか。
そうした相手のコンディションに合わせて、私たちは取るべき対応を変えているんです。
もし、単にその日の気分で「休みたい」と言っているのであれば、「今日は〇〇さんとこれを一緒にやりたいと思っていたから、この時間だけでも来てくれるとうれしいな」とか言って、学校に来やすくなるきっかけを作ってあげられるようなコミュニケーションを取るようにしています。
一方、様子を見ていて、これまで抱えてきたものがいっぱいあって、今日はちょっとしんどそうだなあと判断したら、まず、「そっか。言ってくれてありがとう」と、相手のしんどい気持ちを受け止めます。
そして「今日は一日じっくり休んで、明日は来るようにしようか」と、「休む」という決断をまるごと受け入れたうえで、学生と一緒に次に来る日を決めるところまでやると思うんですね。
また、メッセージを読んでいて「ちょっと元気がなさそうだなあ」と感じたら、チャットやメールだけで済ませず、 直接話ができるツールに切り替えて声をかけるようにもしています。
画面越しに声を聞きながら、「無理しなくてもいいよ」「今日は思い切って休んでも大丈夫だよ」といった言葉を直接伝えることで、相手の心が少しでも軽くなればいいなと思うからです。
なお、オンライン生の場合、「学校を休む」という連絡そのものが来ないときもあります。連絡すら出来ないというのは、コンディション的にも結構難しい状況なんだろうなと思いますね。
だから、もし、そうした状態が 一週間ほど続くようなら、そのまま学生を孤立させないためにも、こちらから積極的に手を差し伸べるようにしています。
親御さんにご連絡する一方で、コーチから本人へも直接メッセージを届けるなど、多角的に接点を持ちながら、共に解決への糸口を探っていくようにしているんです。学校を休む学生の理由で多いものはどれですか?
HR高等学院では、全体の約8割の学生が過去に不登校を経験しています。中には起立性調節障害の傾向を持った学生もいるので、「朝起きられなくて欠席する」という学生は結構多いですね。
また、昨年度の場合だと、「グループワークが難しいから休みたい」「まわりのみんながテンション高く頑張っているのを見て、ついていけないと感じる」といった理由もありました。もちろん「なんとなく」という学生もいましたよ。
このように、自分がどうして調子が悪いのかを言語化するのは、大人にだって難しいことなんです。だから、私たちは欠席の理由を教えてくれた学生には、まず 「(理由を)教えてくれてありがとう」という言葉を返すようにしています。
親目線で子どもが学校を休むことに対して否定してしまう主な理由を教えてください。
やっぱり、我が子が学校を休むのは、親にとっても不安なことだからではないかと思います。
「ここで休むことを許してしまうと、このままズルズル休み続けてしまうのではないか」「学校を休むことで、この子が『自分はダメな奴だ』と思ってしまうのではないか」。きっとこんなことを感じているのではないでしょうか。
だからこそ、親さんたちの多くは簡単に「学校を休んでも大丈夫だよ」とは言えないんじゃないかと思います。
でも、その不安は、子どものことを本当に大切に思っているからこそですよね。
もしいま、親戚など身近な存在の学生が「学校を休みたい」といってきた場合、どのような言葉を伝えますか?
私には中学生の甥っ子がいるんですが、もし彼に「学校を休みたいんだけど」と言われたら、まず、「じゃあ、休んだら?」と言うと思います。
もちろん、彼にだって 「学校は行かなくちゃいけない場所だ」ってことは十分に分かっている と思うんですよ。でも、それでもあえて「休みたい」と言うのは、 「学校には休まず行くべきだ」という世の中のルールを破ってまで「守りたいもの」が彼のなかにあるから なんだろうなと考えます。
でも、そこでいきなり身近な人から「なんで学校に行きたくないの?」と言われても、なかなか言いたくないのではないでしょうか。
だったら、そこで彼と一緒に同じ時間を過ごすことで、「こういう時間も、私は悪いとは思っていないよ」と相手に伝わるような関わり方ができたら理想だろうなとは思います。
ただ、休むにしても 「今日は休もうね。でも明日は行こう」 といった具合に、あらかじめ、次に学校に行く日を決めたうえで休ませるようにしたいですね。あまり無期限にどんどん休むという感じにはしたくないですから。
今悩んでいる読者へのメッセージ
まず、学生の皆さんに向けてですが、学校を休みたいと思う気持ち自体は、決して悪いことではないと思います。ただ同時に、自分がどうして休みたいのか、一度自分に向き合って、その理由をちゃんと考えてみてほしいとも思うんですよね。
私は、人生を長い目で見たときに重要なのは、ただ学校を休む、休まないといった二択ではないと思います。あくまでも大切なのは、自分の人生にとって一番よい時間の使い方をするにはどうしたらいいかということなんですよね。
そのうえで、学校という場所が役立つのならどんどん活用したらいいし、もし、そうじゃないんだとしたら、ぜひ一度、周りの信頼できる大人に相談してみてほしいです。
次に、保護者の皆さんにお伝えしたいのは、「焦らなくても大丈夫ですよ!」ということです。とはいえ、お子さんを案じるあまり、どうしても不安になってしまうとは思いますが。
大切なのは、今、目の前にいる我が子がどんな状態でいるのかを注意深く見てほしいということです。
「学校に行っていないからこの子はダメなんだ」 ではなく、もし学校に行けていないことで毎日つらそうな顔をしていたとしたら、 「じゃあ、どうすれば今より心が穏やかになれるか」「どんな環境や過ごし方が、この子にとって必要なのか」。
これらを一緒にじっくりと考えてみてほしいんです。
そうやって 「これからの過ごし方」に視点を向ける ことで、親御さんも 「子どもの将来は大丈夫だろうか」「自分たちの育て方が悪かったのでないだろうか」 という余計な不安や、抱え込まなくていい罪悪感を手放せるようになると思います。
また、 「学校を変える」という選択肢も含め、より多くの可能性を知っておくことも大切だと思います。 「知っていてあえて選ばない」のと「知らないから選べない」のは、まったく別のことですから。
ただ、子どもたち自身がそうした情報を自分の力だけで探しに行くのは難しい面があります。だからこそ、大人が一緒にアンテナを張って、選択肢を広げるサポートをしていただきたいですね。
もし、ご家族だけで考えていくのが難しかったら、私たちに相談していただけたら嬉しいなとも思います。
「社会で生きていける力」を。
- 入学前不登校経験者8割。
入学後登校率89% - ぷよぷよ、モンスト開発者、
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通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介
学校を休むことも、今の学校から離れることも、あなたが心から「そうしたい」と思うなら、それは、あなたが自由に選んでいい選択肢の一つとなります。 たとえ、親やまわりの大人が賛成してくれなくても、あなたの人生の生き方を選ぶのは、ほかでもないあなた自身だからです。
だから、「今の環境を変えたい」という素直な気持ちを、「私のわがままかもしれない」として自分を責めたり、思いを閉じ込めたりする必要は全くありません。
学校の欠席が続き、このまま今の学校に通い続けることが難しいと思われるときには、通信制サポート校への転入も、一つの選択肢となるでしょう。
HR高等学院は、不登校経験のある高校生の「もう一度学びたい」という気持ちに寄り添う通信制高校サポート校です。自由な学習スタイルと実践的な教育が注目を集めています。
不登校経験者も安心のサポート体制
HR高等学院は、今通っている高校からの転入や、高校中退をしてからの編入にも柔軟に対応しています。入学時に出席状況は問われず筆記試験も行わないため、不登校経験があっても新たなスタートを切ることができます。
入学生の8割が過去に不登校を経験していますが、通学率は89%を実現しています。 また、2週間に1回のキャリア探究コーチによる1on1セッションが実施されており、スタッフが学習面から日常の悩みまで、学生たちに丁寧に寄り添います。
自分に合った通学スタイルで学習を進められる
通学スタイルは完全オンラインから週5日の通学まで自由に選択できるため、ライフスタイルや体調に合わせて自分のペースで学習を進められます。無理なく続けることを最優先に、できるだけ負担を減らして卒業を目指したい方も、やりたいことに思いきり打ち込んで積極的にいろんなことにチャレンジしたい方も、どちらのスタイルにも対応可能です。「オンラインコース⇒通学コース」など、途中でコースを変えることもできます。
総合型選抜に強い進路サポート
学院内外でいろいろな経験を積みながら、面接や自己PRを主軸とした総合型選抜で希望大学への進学を目指すことができる体制が整っています。海外71大学の推薦制度も用意されており、国内外を問わず幅広い進路を選ぶことが可能です。
こうした手厚いサポートは、早くも結果につながっており、 2025年の開校初年度には、編入学した卒業生3名全員が第一志望の進路を実現しました(東京工科自動車大学校・デジタルハリウッド大学・国際基督教大学)。
通信制高校の学びをより充実させたい方には、サポート校のHR高等学院を活用するのがおすすめです。HR高等学院では、ビジネス・アート・テクノロジーなど社会で活きるスキルを学びながら、企業のプロジェクト参加や起業体験、商品開発といった実践的な活動に挑戦できます。
また、「失敗は挑戦の証」という考え方を大切にし、安心してトライ&エラーできる環境が整っています。中学時代に不登校だった方や、自信を取り戻したい方にも適しています。
まずは説明会や個別相談会で、学校や授業の詳細、通信制高校全体の仕組み、子どもの将来に関する不安などをご相談ください。一人ひとりに寄り添い、最適な学びの形をご提案します。
最後に
学校を休みたいのに親が許してくれない保護者側の理由としては、子どもの将来や勉強の遅れへの不安、世間体、仕事や家庭の都合といったさまざまな事情があります。
そんな親に理解してもらうためには、前日までに休みたい具体的な理由や、休んだあとにどう過ごすかを具体的に保護者に伝え、サボりではないことを分かってもらうことが大切です。
しかし、ここに書いてあることを誠実に実行しても、それでも親が聞く耳を持ってくれないこともあります。それは決してあなたが悪いのではなく、親の側の問題なので、ぜひ信頼できる第三者の大人に相談してみてください。
もし、今の環境が自分にどうしても合っていないと感じるなら、 通信制サポート校であるHR高等学院のように、新しい環境で一歩を踏み出すという選択肢もあります。
自分に合った通学スタイルで無理なく学習を進められる環境で、自分を否定されることなく学べる環境もあることを、ぜひ一度、視野に入れて考えてみてください。


