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2026.07.04

企業と高校生が本気でぶつかる場所がある。HR高の「企業ゼミ」、始動

この記事の著者
三輪 千恵
三輪 千恵
HR高等学院 探究コーチ
「進路に悩む子どもへの正しい接し方 丸わかりBOOK」をLINEで無料ダウンロード
目次
  1. そもそも「企業ゼミ」とは?
  2. 学生はなぜ参加するのか
  3. 「次世代のコミュニケーションアプリ」とは
  4. やってきたはずなのに意外と難しいインタビュー
  5. 企業と学生が本気でぶつかり合うから生まれるシナジー

おつきち!
ゆきちです。
今回は、2026年度から始まった新しい取り組み「企業ゼミ」についてご紹介します。

一体、HR高で新しく始まった企業ゼミとは何なのか。そしてどんな学生がどんな試みを企業と進めているのか、
始まったばかりのホットな情報をいち早く共有します!

そもそも「企業ゼミ」とは?

企業ゼミとは、HR高の通常カリキュラムを超えて「もっと学びたい!」という意欲的な学生のために用意した、放課後の特別プログラムです。企業の方と一緒に、ひとつのテーマをじっくり掘り下げていきます。

ここで、当学院のカリキュラムで少し似ている「企業PBL(企業と連携したプロジェクト型学習)」との違いにも触れさせてください。

企業PBLは、企業から与えられたミッションに、学生が等身大の視点で挑むプロジェクト型学習です。HR高生全員が参加します。彼らはこれまで、大人顔負けのアウトプットを生み出してきました。ゼロから新しい価値を立ち上げる苦しさや、仲間とぶつかり合う葛藤、その過程の一つひとつが、かけがえのない成長につながっています。

企業ゼミは、その先にある場です。PBLで芽生えた「もっとやってみたい」という気持ちに応える、自ら手を挙げた人のためのプログラム。だからこそ初回には、1期生11名が自ら名乗りを上げてくれました。

その記念すべき初回を飾るのは、NTTドコモ・ベンチャーズ(以下、NDV)です。
NDVは、NTTグループ全体を代表してスタートアップとの共創を担う会社です。これまでの実績として200社以上のスタートアップへの出資、そして100社を超えるスタートアップとの協業を実現するという成果を出してきました。数多くの企業の未来を動かす、その土台となるリサーチを手がけるプロフェッショナルが、高校生と真剣に向き合う時間をつくってくれる。それだけでも、このゼミの特別さが伝わるかもしれません。
今回は「次世代のコミュニケーション文化をつくるために、ぜひHR高生の力を借りたい」というNDVの方々の想いもあり実現することができました。

学生はなぜ参加するのか

このゼミは希望した学生が参加してくれています。申し込みには「志望理由」を書く必要があります。彼らが書いてくれた言葉の一部をご紹介します。

  • 現在インターンでキャラクターIP事業を行っており、その中で世の中のインサイトを学び、より効果的なマーケティング、企画をしていきたいと考えました。
  • 一見無駄に見える選択や時間から生まれる偶然性や、AIがどんどん進化している今、人との繋がりや縁こそが人生において大きな豊かさをもたらしてくれると思っています。自分が大切にしていきたいコミュニケーションの価値観を、さまざまな視点と擦り合わせながら、もっと人を愛し、愛される人になりたいです。このゼミを通してたくさんのことを学んで、吸収して、めいいっぱい成長します!よろしくお願いします!
  • 私は誰かの心が動く瞬間をつくることに強く興味があって、人の感情に届く表現について日々考えています。このゼミでは、アイデアを“面白い”で終わらせるのではなく、世の中の課題やニーズと結びつけて価値に変える視点を学びたいです。
  • 自分はチームで何かをすることが好きでHRでもチームで活動する色々なことにチャレンジしています。このゼミも自分の挑戦の1つだと思って参加させていただきました。

コミュニケーションという同じテーマに向かいながら、それぞれの「理由」は全然違う。でも全員が、「もう一皮むけたい」という熱い気持ちで参加してくれているのが伝わってきました。

「次世代のコミュニケーションアプリ」とは

ゼミのミッションは、「次のコミュニケーションアプリとは何か?」を探ること。

チームに分かれて、4種類のターゲット(家族・友人などの近い存在 / 学校・サークルメンバー / SNSなどの不特定多数 / AI)のコミュニケーションをリサーチします。
答えを与えられるのではなく、日常の「なんかいいな」「なんか気になる」という感覚から、変化の兆しを自分たちで見つけていく3ヶ月です。

既存のコミュニケーションアプリや、それらを使う等身大の理由から、各ターゲットの実情に迫っていきます。

初回からガッツリと宿題を受け取っていましたが、彼らの目は燃えていて、どう進めていくか早速チームで話し合っていました。
「今やらないとずるずるいっちゃうので!初速大事です!」とある学生から言われました。笑
さすが、プロジェクトの経験数が違うなと改めて感じました。

初日終了後は、担当の方からチーム別でコメントも頂けました。
チーム別でもらえるフィードバックでは、ひとりひとりをちゃんと見てくれているのが伝わりました。「社会全体で学生を育む」ということが、言葉ではなくちゃんと形になっていると感じた瞬間でした。

やってきたはずなのに意外と難しいインタビュー

直近にあった回では、インタビューの極意について学びました。

そもそもインタビューとはなにか。なぜ必要なのか。
インタビューを通してどこまで迫っていきたいのか。
それを引き出すための座り方は?問いの立て方は?

彼ら自身、実際に企業PBLで「ユーザーヒアリング」ということには取り組んできた背景もあり、インタビューは身近でわかったつもりになってしまうトピックだったからこそ、今回の内容は発見が多い回のようでした。

実際にインタビューしてみる機会が冒頭にあり、その奥深さを体感した学生もいたようです。
悩みながらも積極的にインタビューをしていた学生に、その回の感想を聞いてみました。

学生の声
インタビューは、相手の真意を探ることが難しいと感じました!
生徒同士でのインタビューの後、実際にNDVの社員の方へ質問する時間があったのですが、私がした質問の中には「もっと深掘りしてほしかった」と感じられるものもあったそうです。
相手が本当に話したいことや、さらに聞いてほしいと思っている部分を汲み取りながら質問を続けることが、インタビューでは大切であり、難しい点だと思いました。

企業と学生が本気でぶつかり合うから生まれるシナジー

手前味噌ですが、HR高では、企業との連携を「キャリア教育」として形式的に行わないところに独自性があるな、と強く感じます。
企業が本気で求めていることに、学生が本気でぶつかる。互いへのリスペクトと本気度が違います。

  • 「本物」の文脈:リアルな企業課題に向き合うから、学びが「自分ごと」になる。
  • 社会とのつながり:企業・投資家・大人が、高校生の成長に本気で伴走する

PBLで培った経験値を持つ生徒が、さらに深い場所へ進んでいく。そのサイクルが回り始めたことが、今回の「企業ゼミ」の何より大きな意味だと思っています。

学生の一人、相澤はるかさんから、これからの目標について、文章をもらっています!

今回の経験を通して、前述した通り私は自分は相手に話してもらうことよりも、自分を知ってもらうことに楽しさを感じるタイプだと気づいた。しかし、社会では相手の背景や本音を深く理解する力も必要になると思う。特に、将来新聞社など人と関わる仕事を目指す上で、相手の言葉の奥にある思いや価値観を引き出す力は大きな武器になると感じた。だからこそ今後は、自分の得意な発信力だけでなく、聞く力や相手に興味を持つ姿勢も意識しながら成長していきたい。

はるか、この1年でぐんぐん進化した学生の一人です。
この企業ゼミの機会を活かして、また大きく成長するんだろうなあ、と確信させる力があります。

中間発表では、周りの大人もハッとさせるような示唆を学生のみんなから出していました!

これからどんなリサーチが生まれていくのか。彼らの鋭い視点から、どのような新しいコミュニケーションのあり方の提案が出てくるのか。私もワクワクです!

「進路に悩む子どもへの正しい接し方 丸わかりBOOK」をLINEで無料ダウンロード
この記事の著者
三輪 千恵
三輪 千恵
HR高等学院 探究コーチ
東京大学教育学部卒。2023年社員3人目として人材ベンチャーに入社。 キャリアアドバイザーとして年間1,000名以上の大学生を支援し、30名規模の学生組織マネジメントや外部提携を牽引。AIスタートアップ等で採用・労務・PM(プロジェクト管理)を歴任し、組織の根幹を支える「制度設計」の専門性を磨く。 現在はコーチの経験を活かし、学校のルール・制度のゼロベースでの構築を牽引。コーチ研修の設計・運用から、答えのない問いに対して仮説・実装・改善を繰り返す現場改善までを主導する。生徒一人ひとりの個性に寄り添う日常的な関わりと、保護者との丁寧な対話を最優先に置き、「子どもの成長を最大化させるための最適かつ安心な環境設計」に全力を注いでいる。
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