通信制高校に進学を検討する際、「テストはあるのか」「どんな問題が出るのか」「勉強しなくても合格できるのか」と不安や疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
全日制高校とは異なる学習スタイルの通信制高校ですが、単位取得のためにはテストを受ける必要があります。
この記事では、出題内容や難易度、効率的な勉強方法、勉強しなくても合格できるのかまで詳しく解説します。 通信制高校のテストに不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
通信制高校にもテストはある
通信制高校でもテストが行われます。ただし、全日制で実施される中間・期末テストのような「定期考査」とは形式が異なります。
通信制では、卒業に必要な単位を修得するために「単位認定試験」が実施されます。それまでに学習した内容の理解度を確認するために行われ、年間の回数や実施時期、出題内容などにも全日制とは違いがあります。
通信制高校のテスト内容
テストの問題は、ほとんどがレポートの内容から出されます。そのため、普段からレポートを丁寧に作成していれば、十分に対応できる内容です。
ここでは、具体的なテスト内容について以下の点を解説します。
- 学校による実施方法の違い
- 科目
- 出題例
学校による実施方法の違い
テストの実施方法は学校によって異なります。
多くの通信制高校では、スクーリング(登校日)に合わせてテストを行います。一部の学校では、オンラインでの受験が可能な場合もあります。
出題される科目
通信制高校も文部科学省が定める「高等学校学習指導要領」に基づいて教育を行うため、必修科目の構成は全日制高校とほぼ同じです。したがって、テストでもこれらの必修科目が中心に出題されます。
引用:文部科学省「高等学校学習指導要領(令和4年度改訂版)」
出題例
以下は、千葉県教育委員会が公開している通信制高校向けの数学教材の一例です。
引用:千葉県教育委員会「通信制高校における数学教科指導(数学Ⅰ,数学Ⅱ)の実践」
これはスクーリングやレポート学習で使用される教材の一例であり、実際のテスト問題そのものではありません。ただし、単位認定試験では、こうした教材やレポートに沿った内容が出題されることがほとんどです。
数学に限らず、国語や英語などの他教科でも、レポートで学んだ内容に基づく問題が中心です。日ごろの学習内容をしっかりと振り返ることが、テスト対策の基本になります。
全日制高校と通信制高校とのテストの違い
通信制高校のテストは、全日制高校のテストとは仕組みが異なります。この章では、以下の4つのポイントに分けて解説します。
- 受験資格
- 回数(頻度)
- 難易度
- 合否
受験資格
全日制高校では、在籍していれば定期テストを受けることが前提となっています。
一方、通信制高校で単位認定試験を受けるには、レポート提出の完了やスクーリングへの出席など、一定の条件を満たしている必要があります。
提出物や出席状況が十分でない場合は、試験を受けられないこともあるため注意が必要です。
回数(頻度)
全日制高校では、1学期に中間・期末テストの2回、年間では3学期制なら計5〜6回の定期テストがあります。教科によっては小テストも頻繁に実施されます。
一方で通信制高校では、単位認定試験は年に1〜2回程度実施されるのが一般的です。試験の回数は少ないですが、その分、出題範囲が広くなります。
難易度
全日制高校のテストでは、授業で学んだ内容を理解し、活用できるかを確認する問題が出されます。教科書だけでなく、配布されたプリントや副教材からも出題されるため、事前の対策には十分な復習と準備が必要です。
一方で、通信制高校の単位認定試験は、レポートで取り扱った内容をもとにした基礎的な問題が中心です。事前にレポートを見直しておけば対応できるケースが多く、難しい内容ではありません。
合否
全日制高校のテストには「合格」や「不合格」といった基準はなく、点数は成績評価や進級の判断材料の一つとなります。
一方で、通信制高校では、レポート・スクーリング・試験の3つすべてに合格して初めて単位が認定されます。試験では、年間を通じて60点以上を取ることが合格の目安としている通信制高校が多いようですが、基礎を積み重ねていれば難しくありません。※合格点は高校により異なります。
通信制高校のテストはノー勉でも合格できる?
「レポートが終わっていればノー勉でも大丈夫」と考える人もいますが、全く勉強せずにテストに臨むのはおすすめできません。たしかに、通信制高校の単位認定試験は、提出したレポートと似た内容が中心で、難易度も比較的やさしいとされています。
しかし、全く復習せずに試験に挑むと、満足のいく結果が出せず不合格になる可能性もありますので、事前に対策をしましょう。
次の章では、効果的な勉強方法を紹介します。
通信制高校のテストの勉強方法
通信制高校のテスト対策には、次のようなポイントを意識することが大切です。
- 提出済みレポートを繰り返し復習する
- スクーリングで強調された内容を見直す
- 教科書をマーカーやメモで整理する
- 苦手な教科は動画教材や参考書で補う
- 個別サポートのある学校やサポート校を活用する
テストの多くは、提出済みのレポートと似た問題が出されるため、日ごろのレポート学習をしっかり行うことが最も重要です。返却されたレポートは保管しておき、試験前にもう一度見直すようにしましょう。
また、スクーリングで先生が強調していた内容は出題される可能性が高いため、特に注意しておきましょう。テキストに書き込みをして、自分なりに整理すると理解が深まります。
また、苦手な教科は動画教材や解説本で補うと安心です。多くのサポート校では、個別の質問対応に加え、1人1人の理解度に合わせた学習計画の作成やテスト前の集中的な対策講座など、きめ細かなサポートが受けられますので積極的に活用しましょう。
通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介
HR高等学院は、通信制高校と提携し、学生の学びや生活を支援する民間のサポート校として運営されています。連携高校の卒業要件を満たすことで、高校卒業資格が取得できます。
自由度の高い学びのスタイル
完全オンラインから週5日の通学スタイルまで、自分に合った学び方を選べる点が特長です。体調やライフスタイルに合わせて柔軟に学習のペースを調整できるため、テスト前の準備も無理なく進められます。
探究型の学びと主体性の育成
HR高等学院では、知識の詰め込みではなく、自分で考え、深める力を育てる「探究型」の授業を導入しています。テスト勉強でも、「なぜそうなるのか」を自分で理解する力を育てることで、単なる暗記ではなく応用力も自然と身につきます。
実社会とつながるプログラム
独自性のあるカリキュラムも魅力です。たとえば、企業連携PBL(プロジェクト型学習)では、docomo、LOTTE、CHINTAI、mixiなど名だたる企業と共同で課題に挑戦します。プレゼンやリサーチなどを通して、実社会で役立つ考え方や伝える力を養います。
個別サポートで安心の学習体制
専任コーチや担任が1人1人の学習状況を把握し、必要なサポートを適切に行います。特に、単位認定試験に向けた準備では、「いつまでに何を勉強すればいいか」「どこを重点的に復習するべきか」といった具体的なアドバイスも受けられるため、不安を抱えがちなテスト勉強も安心して計画的に進められます。
これらの丁寧なサポートにより、日々の学習を着実に積み重ねながら、最終的に単位認定試験に合格し、無理なく卒業できます。
多様な進路に対応
国内外の大学進学、起業、就職など多様な進路が選択できます。特に、世界大学ランキング上位校への推薦枠もあるため海外の大学への進学も実現可能です。
オンライン説明会も受付中
HR高等学院では、説明会やオープンキャンパス、授業見学や在校生座談会を随時開催しています。ぜひ参加して他のサポート校との違いや実際の雰囲気を体感してください。オンラインでの個別相談会、学校説明会も行っていますのでお気軽にご参加ください。
学校概要の詳しい説明や学生のインタビューは、以下の動画でも紹介していますのでぜひご覧ください。
Youtubeチャンネル HR高等学院の非常識な職員室より
出演者:山本将裕(株式会社RePlayce 代表取締役CEO)
:成田修造(起業家、エンジェル投資家)
最後に
通信制高校のテストは、スクーリングへの参加とレポートの提出をしっかり行っていれば、無理なく合格できる内容です。勉強が苦手でもコツコツ取り組めば単位を修得し、高校卒業を目指せます。
全日制の高校と違い、自分のペースで学べることが通信制高校の魅力です。さらに、サポート校を利用すれば、通信制高校だけではカバーしきれない学習面や生活面の支援も受けられます。
より詳しく知りたい方は、各校の説明会や資料請求などで情報を集めてみてください。