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通信制高校への転入・編入
2025.09.02

全日制高校へ転校したい!公立・私立の手続き・条件を解説

目次
  1. 全日制高校への転校はできる?
  2. 全日制高校への転校の条件
  3. 全日制高校への転校手続きの手順
  4. 全日制高校への転校は難しい?通信制高校をおすすめする理由
  5. 通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介
  6. 最後に

今通っている高校から、別の全日制高校へ転校できないのだろうかと悩んでいる学生は多いでしょう。

結論からお伝えすると、全日制高校への転校は可能ですが、いくつかの条件を満たす必要があります。

本記事では、全日制高校へ転校することが可能かどうかや、転校する際の手順を詳しく解説します。

全日制高校への転校が難しい場合に、通信制高校がおすすめな理由も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

本記事を参考にすれば、転校に対する悩みや不安を解消できるでしょう。

全日制高校への転校はできる?

全日制高校へ転校できるのかどうかを以下のパターン別に解説します。

  • 公立高校から公立高校への転校
  • 公立高校から私立高校への転校
  • 私立高校から公立高校への転校
  • 私立高校から私立高校への転校

全日制高校への転校は決して不可能ではありません。しかし、希望すれば誰でも簡単にできるわけではなく、いくつかの条件が存在するのも事実です。

転校の条件は公立高校か私立高校か、また都道府県や学校の方針によっても異なるため、事前の情報収集が欠かせません。

ここでは、全日制高校へ転校できるかどうかをパターン別に解説するので、自身の状況と照らし合わせながら確認してみましょう。

公立高校から公立高校への転校

公立高校から別の公立高校へ転校する条件は、「保護者の転勤や転居など、やむを得ない理由による一家転住」です。

つまり、家族全員で他の都道府県や現在の学区外へ引っ越す場合に限り、転校の可否が検討されるのが原則です。

公立高校から別の公立高校へ転校する場合、まず転居先の都道府県または市区町村の教育委員会に相談し、受け入れ可能な公立高校を紹介してもらいます。

その後、紹介された高校の転入試験(編入試験)を受験し、合格すれば転校が認められます。

ただし、転校を希望する学年・学科に欠員がなければ、たとえ他の条件を満たしていても転校はできません。

また、学力レベルが大きく異なる高校への転校や、学区内での転校(いじめなどの特別な事情を除く)は、認められないのが一般的です。

公立高校から私立高校への転校

公立高校から私立高校へ転校する場合は、私立高校側が独自に定めている転入(編入)の条件や選考基準によって可否が判断されます。

公立高校のように「保護者の転居」といった理由が、必ずしも求められるわけではありません。

「現在の学校の教育方針や校風が自分に合わない」「特定の専門分野をより深く学びたい」など、個人の希望による転校を受け入れてくれる私立高校も存在します。

ただし、私立高校への転校を希望する場合は、各校が個別に転入生の募集を行っている点には注意が必要です。

募集の有無や募集時期、試験科目などは、学校の公式サイトや入試担当窓口を通じて自分でリサーチしなければなりません。

また、学力試験や面接が実施される点や、学費が公立高校より高くなる点も考慮しましょう。

私立高校から公立高校への転校

私立高校から公立高校へ転校する場合も、基本的には公立高校間の転校と同様の条件が適用されます。

転居先の都道府県または市区町村の教育委員会に相談し、学区内の公立高校で欠員のある学校を紹介してもらい、転入試験(編入試験)を受験する流れが一般的です。

原則として「保護者の転勤や転居など、やむを得ない理由による一家転住」がなければ、転校は認められません。

私立高校から公立高校へ転校する際に注意すべきは、私立高校で取得した単位の扱いです。

転校先の公立高校のカリキュラムと、私立高校で履修していた科目が大きく異なる場合、取得した単位がスムーズに認定されない可能性があります。

単位が認定されなかった場合、元の学年よりも下の学年に転入しなければならないケースもあります。

また、公立高校は私立高校に比べると個別サポートや教育プログラム、施設設備などが充実していない可能性がある点も念頭に置いておきましょう。

私立高校から私立高校への転校

私立高校から別の私立高校へ転校する場合は、学校が独自に定める転入(編入)の条件や選考基準に基づいて、転校の可否が判断されます。

公立高校への転校とは異なり、「保護者の転居」といった理由は必ずしも必要ではなく、より柔軟な理由で転校が認められる可能性があります。

ただし、転校に関する以下の情報は、自身で収集しなければなりません。

  • 転入生募集の有無
  • 募集時期
  • 試験科目(学力試験、面接、作文など)
  • 必要な提出書類(成績証明書、在学証明書など)

これらの情報は学校の公式サイトや入試担当窓口にて確認しましょう。

なお、学校によって転入生の受け入れ基準や難易度、編入可能な学年などは大きく異なるため、後悔しないためには念入りな情報収集と対策が必要不可欠です。

全日制高校への転校の条件

全日制高校へ転校するための条件をまとめてみましょう。

項目内容
転校先の高校に欠員があること高校は学年ごと、学科ごとに学生の定員が定められている。 転校を希望する先の高校で、自分が入学したい学年・学科に空きがなければ、原則として転校できない。
転居などのやむを得ない事情があること(特に公立高校の場合)公立高校へ転校する場合、家族全員での引っ越しが条件。 ただし、いじめや不登校など特別な事情がある場合は、教育委員会や学校に相談すれば、転校できることがある。 私立高校の場合は、転居以外の理由でも転校が認められることがある。
転入試験に合格すること多くの高校では、転校希望者に対して学力試験や面接、作文などの転入試験(編入試験)を実施しており、試験に合格しなければ転校できない。 試験の内容や難易度は学校によって異なる。

なお、転校の条件は学校の種類(公立か私立か)や、各都道府県・学校の方針によって異なる場合があるため、事前に詳細を確認するのが大切です。

全日制高校への転校手続きの手順

全日制高校への転校手続きの手順は、以下のとおりです。

  1. 志望校を決める
  2. 在籍している高校に転校の希望を伝える
  3. 出願する前に志望校へ単位照合を依頼する
  4. 必要書類を準備して出願する
  5. 転入試験に合格したら入学手続きを行う

全日制高校への転校を具体的に考え始めたら、どのような手順で手続きを進めていけば良いのかを確認しておきましょう。

学校や地域によって細かな違いはありますが、一般的な流れを理解しておくと、転校の準備がしやすくなります。

志望校を決める

初めに、転校したい理由を整理した上で、転校を希望する高校(志望校)を決めましょう。

志望校を決める際は、各高校のWebサイトやパンフレットで、以下の項目を比較検討してください。

  • 教育方針
  • カリキュラム内容
  • 進学実績
  • 部活動の状況
  • 通学の利便性
  • 学費

学校説明会やオープンスクールに足を運び、学校の雰囲気や先生・学生の様子を直接確認するのもおすすめです。複数の候補を比較して、自分に最適な学校を選択しましょう。

在籍している高校に転校の希望を伝える

次に、在籍している高校の担任の先生や進路指導担当の先生に、転校を考えている旨をできるだけ早く相談しましょう。

転校するためには、在籍校から以下の書類を発行してもらう必要があります。

  • 在学証明書
  • 成績証明書
  • 単位修得証明書

これらの書類は転校時の出願に必要不可欠な書類です。

先生には転校の理由や今後の進路などを丁寧に説明し、円満に手続きを進められるよう、誠意をもって相談するのが大切です。

先生方はあなたの学校生活や学習状況をよく理解しているため、転校に関する有益なアドバイスをくれたり、親身になってサポートをしてくれたりするでしょう。

出願する前に志望校へ単位照合を依頼する

転校先の高校に出願する前に、「単位照合」の手続きを行います。

単位照合は在籍している(または在籍していた)高校で修得した単位や科目が、転校先の高校でどの程度認定されるのかを、事前に確認するための大切な手続きです。

認定される単位数や科目によって、転校後にどの学年からスタートできるのか、卒業までにどのくらいの単位を取得する必要があるのかが決定します。

場合によっては、修得単位が不足していて希望する学年に編入できなかったり、卒業までに時間がかかったりすることもあります。

なお、単位照合は「成績証明書」や「単位修得証明書」などの書類を、転校先の高校に提出して実施してもらうのが一般的です。

必要書類を準備して出願する

転校先の高校から単位照合の結果を受け、転校の意思が固まったら、出願手続きに進みます。

転校を希望する高校の募集要項を熟読して、出願期間や必要書類、提出方法などを正確に把握しておきましょう。

全日制高校への出願で必要になる書類は、出願先が用意する「入学願書」のほか、在籍している高校が発行する「在学証明書」「成績証明書」「単位修得証明書」などです。

保護者の転居が理由の場合は、転居を証明する書類(住民票の写し)も必要です。学校によっては、その他にも推薦書や健康診断書などが求められるケースもあります。

すべての書類に不備がないように確実に準備して、指定された提出期限を厳守しましょう。

転入試験に合格したら入学手続きを行う

転入試験に合格したら、入学手続きを行います。合格通知とともに、入学手続きに関する詳細な案内書類が送られてくるのが一般的です。

案内に従って、入学金の納入やその他必要な書類(誓約書や保証人の書類など)の提出を行いましょう。

入学手続きには期限が設けられているため、遅れないように注意してください。すべての手続きが完了すれば、晴れて転校先の高校の学生となります。

新しい学校生活に向けて、制服の購入や教科書・学用品の準備なども必要になるため、学校からの案内に従って準備を進めましょう。

全日制高校への転校は難しい?通信制高校をおすすめする理由

全日制高校への転校が難しい場合に、通信制高校をおすすめする理由は以下のとおりです。

  • 全日制高校への転校は難易度が高い
  • 自分に合ったペースで学習ができる
  • 通信制高校は随時募集を行っている
  • 全日制高校と比較して専門性を高められる

全日制高校への転校について詳しく解説してきましたが、前述のとおり、転校には厳しい条件があります。

転校先の欠員状況や転校理由の審査、転入試験の突破など、すべての条件をクリアするのは容易ではありません。

もし、あなたが全日制高校への転校に難しさを感じている、あるいは柔軟な学習環境を求めているのであれば、通信制高校を選択肢に加えるのがおすすめです。

なお、文部科学省の調査によると、2024年度時点で通信制高校に通う学生は290,087人で、高校生の11人に1人が通信制を選択していることがわかっています。

出典:文部科学省|令和6年度学校基本調査

全日制高校への転校は難易度が高い

全日制高校への転校が一般的に難しいとされるのには、3つの理由があります。第一に、「転校先の高校に欠員がなければ、そもそも受け入れてもらえない」という点です。

特に進学校や人気の高い普通科、専門学科では、学年途中で欠員が出ること自体が稀であり、転校の機会そのものが限られています。

第二に、公立高校の場合は「保護者の転勤や転居など、やむを得ない理由」が転校の原則的な条件とされている点です。

学生自身の希望や学校への不適応といった理由だけでは、転校が認められるとは限りません。

第三に、多くの高校で転入試験(学力試験や面接など)が課され、転校先の高校の学習レベルに達しているかどうかが厳しく審査される点です。

これらの条件をすべてクリアし、適切なタイミングで転校先を見つけ出すことは、決して簡単なことではないでしょう。

自分に合ったペースで学習ができる

あなたが現在の全日制高校の画一的な授業や、クラス単位での集団生活に馴染めないと感じているのであれば、通信制高校を積極的に検討すべきです。

通信制高校は時間や場所に縛られず、自宅での自主学習を中心に、自分自身の理解度や生活リズムに合わせて学習を進められる点が特徴です。

体調に不安がある方や興味・関心を深く追求したい方、学業以外の活動にも時間を割きたい方などが、無理がなくかつ充実した高校生活を送れる学習環境が提供されています。

また、レポートの提出期限やスクーリング(対面授業)の日程も柔軟に調整できるため、焦らず自分のペースでじっくりと学びたいと考える方にも最適です。

なお、通常の全日制高校のように週5日登校できる「全日型の通信制高校・サポート校」への転校を検討している方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

「全日型(毎日登校)」の通信制高校・サポート校とは?リアルな学生生活を紹介!

通信制高校は随時募集を行っている

全日制高校の転入生の募集は、一般的に学期末や学年末といった特定の時期に限定されているのが一般的です。

そのため、「転校したい」という気持ちが固まっても、すぐに次の学期から新しい学校生活をスタートできるとは限りません。

場合によっては、数ヶ月間の待機期間が生じてしまうこともあるでしょう。一方、通信制高校の多くは、年間を通じて転入生や編入生の受け入れを行っています。

つまり、「今の学校を辞めて新しい環境で学び直したい」と思ったタイミングで、比較的スムーズに新しい学校生活をスタートさせることが可能です。

全日制高校と比較して専門性を高められる

通信制高校の中には、一般的な普通科の学習内容だけでなく、特定の専門分野に特化した多彩なコースを設けている学校が数多く存在します。

専門コースでは、各分野の基礎知識から実践的なスキルまでを、経験豊富な講師陣から直接指導を受けられる機会が豊富に提供されています。

専門的で深い学びを追求したい、あるいは将来の夢に直結する専門スキルを集中的に身につけたいと考えている方にとって、通信制高校は魅力的な選択肢となるはずです。

通信制高校を卒業した学生の就職状況について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

通信制高校を卒業後は就職できる?就職活動を不利にならずに進めるには?

通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介

学校での偏差値よりも、社会での可能性を - HR高等学院

HR高等学院は従来の詰め込み型の教育ではなく、「探究・越境・共創」を掲げた独自のカリキュラムを採用している通信制高校サポート校です。

企業と連携したプロジェクト型学習や専門ゼミ、各界の最前線を走る講師によるセッションなどを通じて、以下の能力を養います。

  • 課題解決力
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション力

HR高等学院の名物授業、「トップランナーセッション」にて、登録者148万人『ReHacQ』のプロデューサー高橋弘樹さんを講師にお呼びした際の講義です。HR高等学院では、様々な業界の第一線で活躍されている社会人を講師に迎え、多様な生き方、キャリアの築き方を学生と一緒に考えたり、学生たちからの等身大の質問に答え直接対話を行う授業を日々行っています。

HR高等学院では、自宅でのオンライン学習と校舎での通学学習を自由に組み合わせできるのが特徴です。

また、学生一人ひとりに寄り添う個別サポートが充実している点も本校の魅力です。

最後に

全日制高校へ転校することは可能ですが、いくつかの厳しい条件が設けられています。

学生自身に「新しい環境で学びたい」といった気持ちがあっても、転校が認められるとは限りません。

全日制高校への転校が難しい場合は、通信制高校への転校も視野に入れるのがおすすめです。

もし、「自分らしく学んで、高校生活を充実させたい」「色々な考え方に触れて、将来の夢を見つけたい」と考えているのであれば、通信制高校サポート校の「HR高等学院」への入学をご検討ください。トップランナーセッションを始め、様々な世界の第一人者や専属のコーチと双方向に話すことで未来が拓かれていくと学生や保護者の方からお声をいただいております。

通信制高校サポート校・HR高等学院では、学生一人ひとりの希望や個性に合わせた学習サポートやコーチングを提供しています。

HR高等学院は「日本でいちばん自由で面白い学校」を目指しています!
資料請求オープンキャンパス説明会など、いつでもお待ちしております。

この記事の著者
恒弘 大輔
恒弘 大輔
HR高等学院 運営責任者
早稲田大学教育学部卒。2018年に株式会社トライグループに入社。家庭教師事業・個別教室事業を中心に新規事業開発責任者、事業戦略、マーケティング、拠点拡大、採用育成など幅広く従事。累計1,000名を超える家庭の教育コンサルティングと課題解決を行う。もっと世界の様々な教育を学びたいという思いから、2023年同社を退職し教育をテーマに世界一周を行い、5大陸53カ国を旅する。各地の教育機関や学校を訪れたり、開戦直前のイスラエル/パレスチナ、アフリカの貧困など様々な国のリアルを目の当たりにする中で、「これからの世代の子どもたちに本当に必要な学びは何か」を先進国・途上国の子どもたちから学ぶ。非認知能力やキャリアへの探究心を育てる未来の教育の姿に共感し、2024年株式会社RePlayceに参画。2025年に開校したHR高等学校の立ち上げを担当。
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