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通信制高校の仕組み
2025.08.08

通信制高校から専門学校への進学はできる?落ちることはある?

目次
  1. 通信制高校から専門学校への進学はできる?落ちることはある?

通信制高校から専門学校への進学はできる?落ちることはある?

将来は、専門分野で活躍したいと考えている学生の中で、通信制高校から専門学校への進学が可能なのか知りたい人もいるでしょう。

通信制高校から専門学校への進学は可能です。実際に毎年、多くの通信制高校生が専門学校へ進学し、夢の実現に向けた一歩を踏み出しています。

ただし、通信制高校から専門学校への進学では、落ちてしまうケースもあるため、注意が必要です。本記事では、通信制高校から専門学校へ進学する際の可否や、落ちるケースについて解説します。

通信制高校から専門学校への進学は可能

通信制高校を卒業すれば、専門学校への進学が可能です。専門学校は、高等学校卒業資格があれば受験ができるため、通信制高校から専門学校へと進学する人も少なくありません。

受験方法については、後に詳しく解説しますが、一般入試やAO入試など、大学同様の試験
方式が採用されています。

将来、専門学校で特定の分野を学びたいと考えている人は、専門学校への進学実績が高い、または進学のサポートがしっかりしている通信制高校を選ぶと安心です。

通信制高校から専門学校への進学で落ちることはある?

通信制高校から専門学校への進学は可能ですが、必ずしも全員が合格するわけではありません。専門学校は大学より合格しやすいとされるものの、いくつか落ちる要因も存在します。

ここでは、通信制高校から専門学校への進学で落ちるケースについて解説します。

そもそも合格率が低い場合

倍率が高い学校は、落ちる可能性も高くなります。人気のある学校や医療、看護などの専門性の高い分野では、学力や適性が重視されるため、そもそも合格率が低いです。

医療や看護、エアライン、芸術系などの専門性の高い分野では、筆記試験や面接を通じて、受験生の適性が細かく評価され、偏差値の目安があることも珍しくありません。

そのため、希望の学校に合格するには、自己分析を通じて適性を確認し、入試対策を早めに始めることが重要です。

試験内容が難しい場合

試験内容が難しい学校の場合、落ちる可能性が高くなります。専門学校は、大学入試のように偏差値で一律に評価されないため、難易度が見えにくいです。医療や介護系の学校の中で、国家資格の取得を前提に一定レベルの学力が求められる入試もあります。

そのため、数学や英語、理科などの学科試験の難易度が高くなる傾向があります。ただし、学科試験がある場合でも、面接や志望理由書で熱意が伝わらないと落ちてしまうこともあります。

志望校の情報をよく確認し、自分のレベルに合った学校選びと面接対策を行いましょう。

学校運営に起因する可能性

受験者本人の学力や適性だけでなく、学校側の運営方針や事情に起因するケースもあります。学校運営に起因するケースは、主に以下になります。

  • 大幅に募集定員を超えた
  • 学校の教育方針や求める人物像に合わない
  • 学科の閉鎖やカリキュラムの改編があった

先述したとおり、学力や意欲に問題がなくても、定員の超過により、不合格となる場合があります。また、学校ごとに教育方針や求める人物像が異なり、面接や志望理由書の内容が学校の方針に合わないと判断されると、学力に問題がなくても落ちる可能性があります。

さらに、直近で学科の閉鎖が決定した場合や、カリキュラムの大幅な改変が行われた場合には、受け入れ体制の変化により、一時的に募集を絞ることがあります。本人の力とは関係ない理由で受験ができない場合や落ちることがあるため、出願前に最新の学校情報を確認することが大切です。

通信制高校から専門学校へ進学した人の割合

文部科学省の「令和6年度学校基本調査」によると、令和5年に通信制高校を卒業した人の中で、大学へ進学する人は23.4%、専修学校(専門課程)への進学者は、22.3%とされています。

高校の種類大学進学率専修学校(専門課程)進学率
通信制高校23.4%22.3%
全日制高校68.6%12.6%

出典:文部科学省|令和6年度学校基本調査

また、全日制高校から専修学校(専門課程)へ進学する人は、16.9%とされています。通信制高校を卒業後は、大学よりも専門学校へ進学する人の方が多く、全日制高校からの進学者を上回っていることがわかります。

これらのデータから、通信制高校から専門学校へ進学する割合は全日制よりも高く、より実践的で専門的な進路を選ぶ傾向が強いことがわかります。

通信制高校卒業後の進路に専門学校が選ばれるのはなぜ?

通信制高校を卒業後に、専門学校へと進学する人が多数いることについて解説しましたが、なぜ大学よりも専門学校へと進学する人が多いのでしょうか。

ここでは、通信制高校を卒業後の進路として、専門学校が選ばれる理由について解説します。

専門的な分野を学べるから

専門学校に進学する理由として、大学や短大では学べない専門的な分野について学べることが挙げられます。専門学校では実践に近い体験や現場のプロによる指導を通じて、即戦力を育成するカリキュラムが組まれています。

企業は、即戦力となる人材を求めており、専門的な知識や技術を持った人材は魅力的と感じるでしょう。医療や福祉、美容の分野などでは、卒業までに国家資格を取得できるようにカリキュラムが組まれている学校もあります。

専門知識や技術を習得できるほか、分野によっては国家資格の取得が就職に有利に働くこともあります。

大学や大学院への進学のステップとして選択できるから

専門学校は、大学や大学院への進学のステップとして選択ができます。専門学校で2年以上の課程を修了すると「専門士」の称号が与えられます。4年制以上であれば「高度専門士」の称号が与えられます。

専門士は、大学への編入が可能になり、高度専門士は大学院への進学が可能になります。専門的な分野での学びを段階的に積み重ねたい人にとって、専門学校への進学は、実力と資格を身につけることができ、次の進路へつなげられるため、魅力的といえます。

就職活動に有利だから

専門学校への進学は、専門分野の知識や技術を効率的に学ぶことができるため、就職に有利といえます。文部科学省の「大学等卒業者及び高等学校卒業者の就職状況調査」によると、2024年の専修学校(専門課程)卒業者の就職率は99.2%とされています。

専門学校の就職率専門学校の就職率 出典:文部科学省|大学等卒業者及び高等学校卒業者の就職状況調査

過去10年の専修学校(専門課程)卒業者の就職率を見ても、いずれも90%を超えていることから、専門学校への進学は就職に有利なことがわかります。

専門学校へ進学するための入学試験

専門学校へ進学するための入学試験は、一般入試と推薦入試、AO入試に分けられます。推薦入試の中でも、指定校推薦と公募推薦、自己推薦の3つの種類があります。

ここでは、専門学校へ進学するための入学試験について、それぞれ詳しく解説します。

一般入試

一般入試は、特別な出願条件がなく、誰でも受験可能な入試方式です。書類審査に加えて、筆記試験や面接、適性検査、実技試験などを課す学校もあり、試験内容は分野やコースによって異なります。

出願期間は、多くの学校で11月から3月末までと幅広く、AO入試や推薦入試で不合格だった人や進路変更をした人にも受験のチャンスがあります。出願時期や試験内容は学校によって違うため、志望校の募集要項を確認しましょう。

推薦入試

推薦入試は、学力試験だけでなく、高校での成績や人物評価を重視して合否を判定する入試制度です。出願には、高校からの推薦が必要な場合が多く、書類選考や面接、小論文などを通して、総合的に評価されます。

推薦入試は、学力試験だけでなく高校での成績や人物評価を重視し、書類選考や面接、小論文を通じて総合的に判定されます。

一般入試より早い時期に実施され、合格後は進学が前提となるケースが一般的です。また、推薦入試は専願である場合が多いため、他の入試方式との併願はできません。推薦入試は、指定校推薦や公募推薦、自己推薦の3つが存在します。

それぞれについて、解説します。

指定校推薦

指定校推薦は、大学が特定の高校に対して推薦枠を提供し、その高校から推薦された生徒だけが受験できる制度です。募集人数や評定平均などの条件が定められており、推薦枠に応募者が複数いる場合は、校内専攻が実施されることもあります。

推薦が決まれば合格率が高い分、専願したら必ず入学しなければいけません。

公募推薦

公募推薦は、指定校推薦とは異なり、大学が定める条件を満たせば、全国の学生が応募できる制度です。学校長の推薦書が必要で、評定平均や出席状況など、専門学校ごとに設定された条件を満たしていれば受験可能です。

指定校推薦よりも募集枠が広い分、倍率が高くなる傾向にあり、合格には志望動機や面接での自己PRが重要です。指定校推薦枠がない場合でも、推薦入試に挑戦したい人に適しています。

自己推薦

自己推薦は、高校の推薦書が不要で、自身の学業成績や部活動、ボランティアなどの実績や熱意をアピールする受験方式です。書類選考に加えて、面接や小論文などが課される場合もあり、自分の強みをしっかり伝える準備が必要です。

評定平均に自信がない人でも、自らの取り組みや将来への意欲を伝えることでチャンスが広がります。自分の個性や意思を重視する人に向いている入試です。

AO入試

AO入試は、学力よりも受験生の意欲や適正、学校との相性を重視する入試方式です。6月頃からAOエントリーが始まり、志望理由書や小論文、複数回の面接などで選考されます。

高校の推薦状は不要ですが、オープンキャンパスへの参加などがエントリーの条件になる場合が多いです。また、AO入試は基本的に、他の入試方式との併願ができず、専願である場合が多いため注意しましょう。

AO入試は、早い時期に進路が決まるといったメリットがあり、入学後の課題提出など、準備期間を確保でき、余裕を持って入学できます。

通信制高校から専門学校へ進学した場合の就職

通信制高校から専門学校へと進学した後の就職率は高く、働くことへの意識が強い傾向にあります。新しい学校の会の「第3回通信制高校卒業生アンケート調査」によると、2016年度の通信制高校卒業生の中で、専門学校へと進学した人の7年後の在職率は約72%に達し、アルバイトを含めると約78%が仕事に就いています。

2016年度の卒業生380人の7年後の現在:

状況区分件数割合
在学中82.1%
在職中27472.1%
アルバイト246.3%
その他51.3%
何もしていない6918.2%
合計380100.0%

出典:新しい学校の会|第3回通信制高校卒業生アンケート調査

専門学校は、即戦力を育てる実践中心のカリキュラムが特徴です。専門学校への進学そのものが、働くことを意識した選択であるため、就職に対するハードルが自然と下がっていることがうかがえます。

通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介

HR高等学院は、これからの時代に必要な越境力や挑戦力を育む新しい学びの場です。従来の先生が教える学校ではなく、実社会で活躍する大人が伴走者として、学生一人ひとりに向き合い、実践と対話を通じて学びを深めていきます。

同学院の最大の特長は、docomo、LOTTE、CHINTAI、mixiなど名だたる企業との連携を活用したリアルな学びです。オンライン・オフライン両方を活用した実社会の課題解決に挑む、PBL(課題解決型学習)による非認知能力やキャリアへの探究心を育てるカリキュラムが特長です。

さらに、第一線で活躍するプロフェッショナルによる講義や、社会人コーチとの個別面談も充実しており、学生は自分の関心領域を社会と結びつけながら、キャリアの方向性を自ら探求できます。

HR高等学院が掲げるミッションは、変化の激しい社会で価値を生み出す人材を育てることです。現状に満足していない学生の方や保護者の方は、自ら人生を動かす力や社会で通用する人材の育成サポートが充実しているHR高等学院の資料や下記のリンクから特長をぜひ、ご覧ください。
HR高等学院は「日本でいちばん自由で面白い学校」を目指しています!

最後に

通信制高校を卒業し、高等学校卒業資格を取得すると、専門学校への進学が可能になります。専門学校の受験は、大学の受験同様に、一般入試・推薦入試・AO入試が行われます。

受験方式の中には、併願ができないものや学生生活の取り組みや実績が重視されるものなどがあるため、自分に適した受験方式を選択しましょう。専門学校では、即戦力となる専門知識や資格が得られるため、就職にも有利です。

ただし、志望校によっては定員超過や適性不足により、不合格となることもあります。

専門学校への進学を確実にするために、学校の方針を理解し、面接対策や自己分析を行うことが重要です。進路支援が手厚い通信制高校サポート校を活用すると、将来を見据えた実践的な学びや進路相談が受けられるので、効率的に受験対策を行うことができます。

この記事の著者
恒弘 大輔
恒弘 大輔
HR高等学院 運営責任者
早稲田大学教育学部卒。2018年に株式会社トライグループに入社。家庭教師事業・個別教室事業を中心に新規事業開発責任者、事業戦略、マーケティング、拠点拡大、採用育成など幅広く従事。累計1,000名を超える家庭の教育コンサルティングと課題解決を行う。もっと世界の様々な教育を学びたいという思いから、2023年同社を退職し教育をテーマに世界一周を行い、5大陸53カ国を旅する。各地の教育機関や学校を訪れたり、開戦直前のイスラエル/パレスチナ、アフリカの貧困など様々な国のリアルを目の当たりにする中で、「これからの世代の子どもたちに本当に必要な学びは何か」を先進国・途上国の子どもたちから学ぶ。非認知能力やキャリアへの探究心を育てる未来の教育の姿に共感し、2024年株式会社RePlayceに参画。2025年に開校したHR高等学校の立ち上げを担当。
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