通信制高校の受験で落ちることはある?不合格の理由と対策を解説
「通信制高校の受験でも落ちることがあるの?」と不安を感じている方も多いかもしれません。通信制高校の多くは学力試験を課さないため合格しやすいとみられますが、不合格例もあります。
この記事では、通信制高校の受験で不合格となる主な理由、落ちないための対策、そして万が一、不合格になってしまった場合の対処法について詳しく解説します。
通信制高校を目指している学生や保護者の方が、不安を解消し、安心して受験に臨めるような内容になっています。進路を決めるうえでの判断材料として参考にしてください。
通信制高校の受験でも落ちることはある
通信制高校の受験では、書類選考と面接が中心で、学力試験を行わない学校がほとんどです。書類選考では、定期テストの成績や出席状況が記載された内申書も確認されますが、内申点のみを理由に不合格となることはほぼありません。
そのため、不合格になる確率は低いといえます。
しかし、落ちる可能性もゼロではありません。たとえば、志願者数が定員を超えていた場合や、面接で好ましくない印象を与えた場合には、不合格となる可能性もあります。
特に近年は通信制高校の人気が高まっており、定員を超える応募があった場合に、入学者を選考で絞るケースが増えています。そのため、これまで以上に受験対策の重要性が高まっているといえるでしょう。
以下は、通信制高校の受験に落ちてしまった方の体験談です。
”(前略〉入試の結果、不合格でした。通信制高校で作文、面接の入試でした。結構受験者がいたと思います。面接の練習もして、作文も練習しました。朝も毎日起きるようになっていました。しかし…結果は残念でした。〈中略〉
「俺、消去法で決めたから他の人より入学したい気持ちがなかったかも」と話してました。(一部抜粋)”
引用元:Amebaブログ「不登校ママから脱出した!ランのブログ」
このように、不合格になるケースも現実にあります。
通信制高校の受験で落ちる理由
通信制高校の受験で落ちる理由を具体的に解説します。
- 定員オーバーで枠がない
- 面接での受け答えや態度が悪い
- 暴力的な性格や素行の悪さ
- 社会のルール・法律が守れない
- 障害などの特別な理由
順に見ていきましょう。
定員オーバーで枠がない
通信制高校も全日制高校と同様に定員が設けられています。近年は通信制高校の人気が高まっているため、定員オーバーで枠がなくなるケースも多くなっています。
定員を超えて志願者が集まった場合は、入試の時期が早まったり、募集が早めに打ち切られたりする場合があります。特に公立の通信制高校は学費が安いため人気が高く、倍率が2倍以上となるケースも珍しくありません。
私立の場合でも、特定のコースでは定員が少なく、競争率が高くなることがあります。
募集が締め切られた場合は、受験の機会を失ってしまいます。こうした事態を避けるために、希望する学校の出願状況やスケジュールを早めに調べ、余裕をもって準備を進めることが大切です。
面接での受け答えや態度が悪い
通信制高校の受験は学力試験が無いことが多いため、面接での印象が合否に大きく影響します。学力よりも意欲や前向きな姿勢、人柄が重視されます。
たとえば、以下のような点が原因で印象を下げてしまうことがあります。
- 服装や髪型、身だしなみが整っていない
- 質問に対して適当な返答をしている
- 入学の意欲や志望理由がはっきりしない
このような状態では、面接官に「この学校で本当に学ぶ気があるのか?」と疑念をもたれ、不合格となる可能性があります。
逆に、たとえ学力に自信がなくても、受け答えが丁寧で志望理由が明確であれば、好評価を得られるでしょう。
暴力的な性格や素行の悪さ
通信制高校には、いじめや不登校などさまざまな事情を持つ学生が在籍しています。
そのため、学校では学生が安心して学べる環境を大切にしており、暴力的な言動が見られる場合や、いじめの加害経験がある場合は不合格となることがあります。
また、面接では普段の生活の様子や友人関係、これまでにトラブルがあったかどうかについても確認されることがあります。こうした情報をもとに、面接での受け答えだけでなく、提出書類や生活状況なども含めて、入学を認めるかどうかを総合的に判断します。
社会のルール・法律が守れない
通信制高校は多様な事情を抱える学生を受け入れる一方で、社会的なルールを軽視するような態度があると、入学を断られることがあります。
たとえば、法律違反の経歴がある場合や、面接で校則を守る意思が感じられない場合は、不合格になる可能性があります。
学校側は、学生全員が安心して学べる環境を守るため、基本的なマナーや社会的ルールを守る意識があるかをしっかり見ています。受験では、マナーやルールを理解し実践する姿勢をしっかり伝えることが大切です。
障害などの特別な理由
通信制高校では、特別な事情を持つ学生の受け入れを積極的に行っています。しかし、障害などがあり、学校側が十分なサポート体制を整えられない場合や、学校生活に大きな支障があると判断された場合は、不合格となることがあります。
もし障害などがあり特別な配慮を必要とする場合は、事前に状況を詳しく伝え、学校と相談しておくことが大切です。
通信制高校の受験で落ちないためには?
通信制高校の受験では、学力試験を実施しない学校が多いため、面接や書類選考が合否を分ける重要な要素になります。落ちないためには、事前の準備が欠かせません。
以下では、面接でよく聞かれる質問や、服装・身だしなみ、挨拶や態度、言葉遣いなどの気を付けるポイントを解説します。
面接で聞かれることを準備しておく
志望動機や学習に対する意欲、学校生活への姿勢などは高い確率で質問されます。以下の質問にはスムーズに答えられるようにしておきましょう。
- なぜ全日制高校ではなく、通信制高校を選んだのですか?
- なぜこの通信制高校を選んだのですか?
- 学校生活で頑張ってきたことは何ですか?
- 入学後はどのようなことを頑張っていきたいですか?
- 将来の目標や夢は何ですか?
- 趣味や興味のあることは何ですか?
これらの質問は、受験生の意欲や人柄、生活態度を知るために行われます。自分の考えを整理し、具体的で前向きな答えができるように準備しておきましょう。
模擬面接をして何度も練習することで、当日は落ち着いて自信を持って答えられるようになります。
挨拶や態度・言葉遣いに気を付ける
面接時の挨拶や態度も非常に重要です。挨拶は明るくはっきりとし、姿勢を正して面接官の目を見て話すことで、誠実な印象を与えられます。
言葉遣いは丁寧に、敬語を使って話します。緊張で声が小さくなったり早口になりやすいので、ゆっくりと落ち着いて話すことを意識すると良いです。相手が話しているときにうなずくなど、適度なリアクションを見せることで、コミュニケーション能力の高さも伝わります。
緊張する場面ですが、自然な笑顔を忘れず、リラックスして受け答えをすることがポイントです。
通信制高校の受験で落ちてしまったらどうする?
通信制高校の受験で不合格となってしまった場合、まずは落ち着いて今後の対応を考えることが大切です。ここでは、落ちた後にできる対処法や他の選択肢について解説します。
別の通信制高校を受験する
通信制高校は、随時入学を受け付けている学校が多いため、不合格となってもすぐに他の学校への受験が可能です。落ちてしまった高校には「縁が無かった」と前向きにとらえ、別の通信制高校への受験準備を始めましょう。
万が一不合格だった場合でも慌てずにスムーズに次の行動に移れるよう、あらかじめ複数の高校を候補に挙げて調べておくとよいでしょう。
不合格の理由を振り返る
面接での受け答えの対応や志望動機、校則・ルールに対する理解不足が不合格につながったと考えられる場合は、一度しっかりと自己分析を行いましょう。改善すべき点を明確にし、次回の受験に向けて対策を取ることが大切です。
その他の進路も検討
進路は、通信制高校だけでなく、定時制高校や高等専修学校への進学、高卒認定試験(旧大検)など、幅広い選択肢があります。この機会に、将来の目標や自分の学び方に合った道を改めて見つめ直し、別の進路を検討してみるのも一つの方法です。
通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介
HR高等学院は、2025年にスタートした新しい通信制高校サポート校です。従来型の学校とは異なり、「社会とつながる学び」と「自分らしいキャリアの探究」にフォーカスした教育環境が特徴です。
提携する通信制高校の卒業資格を取得しながら、先進的な学びや実社会で役立つスキルを身につけ、多様な進路を目指すことが可能です。
丁寧な個別サポート
HR高等学院では1人1人の個性と主体性を引き出す徹底した個別サポートを重視しています。社会で活躍する現役ビジネスパーソンやキャリア探索コーチが、学生1人1人の興味や悩みに寄り添い伴走支援を行います。
自由に自分のペースで学びながら、「やりたいこと」を見つけ、その実現に向けて自分らしく行動できる環境が整えられています。
探究型の学びとキャリア形成
基礎学習を着実に行う一方で「探究・越境・共創」を教育の大きな柱としています。企業連携によるPBL(プロジェクト型学習)や多様なゼミ、第一線で活躍するトップランナーとのセッションなど、実社会とつながるカリキュラムを通じて、知識の習得にとどまらず、主体性・課題解決力・コミュニケーション力といった実践的な力を育てます。
自ら問いを立て、他者と協働しながら新たな価値を創造する姿勢が自然と身につくため、卒業後の進路の幅も広がります。
企業連携・PBLで社会とつながる
docomo、LOTTE、CHINTAI、mixiなど、名だたる企業と協働し、実際に社会で起きている課題にチームで取り組む「企業連携PBL」はHR高等学院の大きな魅力の一つです。
学生自身が主体的にリサーチし、ディスカッションを重ね、最終的にはプレゼンや事業提案まで経験します。現場のプロから直接フィードバックをもらうことで、学びをただの知識ではなく「社会で生かせる力」へと高めます。
通学・オンライン対応、柔軟な学びのスタイル
HR高等学院では、完全オンラインから週5日登校まで自由に学び方を選べます。家庭の事情や体調、アルバイトとの両立など、ライフスタイルに合わせて学習のペースを調整できることが魅力です。
通学拠点は渋谷など都市部に立地しており、カフェやシェアオフィスのような開放的な空間で伸び伸びと学ぶことができます。
また、全国どこからでもバーチャル空間を使ってリアルタイムの授業やグループワークに参加できるので、地方在住でも問題なく学べます。
多様な進路
卒業後は国内の大学・短大進学はもちろん、世界大学ランキング上位の海外大学に進学できる推薦枠も多数用意されています。さらに、起業やクリエイティブ分野へのチャレンジ、就職や社会人としてのキャリア形成も手厚くサポートします。
学生1人1人の将来像や価値観を尊重し、「自分らしい進路選択」ができる体制を整えています。
入学選考について
HR高等学院の入学選考は、学力試験はなく、書類選考と面談のみで行います。志望理由や自己PR、将来への意欲など「自分自身と向き合う姿勢」が重視され、面接や書類選考で学びへの意欲を確認します。
次年度4月からの入学のための募集はもちろん、転入学や編入学の受付も随時行っております。定員に達した場合は募集を締め切る場合がありますので、早めの資料請求やオープンキャンパス、説明会への参加をおすすめします。
説明会とオープンキャンパスについて
HR高等学院では定期的に学校説明会やオープンキャンパスを開催し、教育内容や校舎の雰囲気、学びの特徴を直接体験できます。遠方に住んでいる方や多忙な方でも、オンライン説明会や個別相談会への参加が可能です。
学校概要の詳しい説明や学生のインタビューは、以下の動画でも紹介していますのでぜひご覧ください。
ぜひ、説明会や体験会に参加し、他校との違いをご自身の目で確かめてみてください。
最後に
通信制高校の受験では、一般的に不合格になりにくいとされていますが、志願者が定員を超える場合には選抜が行われることもあります。そのため、面接での印象や志望理由の伝え方によっては落ちてしまう可能性もあります。
だからこそ、「どうしてこの学校で学びたいのか」「どんな目標があるのか」を明確にし、しっかりと対策を行うことが大切です。
万が一、不合格になった場合でも、あきらめる必要はありません。別の通信制高校への再受験や、定時制高校への進学、高卒認定試験の受験などを検討してみましょう。
気になる学校があれば、まずは資料請求や説明会に参加してみてください。不安なことや疑問をしっかり解消した上で、入学選考、通いやすさや授業内容、サポート体制などを確認し、自分に合う学校を選ぶことが大切です。