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通信制高校選びのポイント
2025.09.15

通信制高校・サポート校の選び方と比較のポイント【教育主任が解説】

目次
  1. 通信制高校の選び方【全5ステップ】
  2. 通信制高校の比較ポイント8選
  3. 通信制高校・サポート校選びの「落とし穴」と注意点
  4. 自分にあった通信制高校・サポート校がわかる個別相談会のお誘い

「通信制高校ってたくさんあるけど、うちの子にはどこが合うんだろう…?」
「サポート校っていうのもあるけど、何が違うの?費用は?」
「情報が多すぎて、もう何から手をつけていいか分からない!」

大切なお子さんのための学校選び、選択肢が豊富なのは良いことですが、その分、何が最適なのか分からなくなり、途方に暮れてしまいますよね。
保護者様としては、お子さんの気持ちに寄り添いながら、通信制高校とサポート校の違い、学費、学習内容、通学スタイルなど、複雑に絡み合った情報を一つひとつ解きほぐし、理解していく必要があります。
その上で、無数にある選択肢の中からたった一つの「理想の学校」を見つけ出す作業は、本当に骨が折れるものです。
この記事は、そんなお悩みと不安を抱える保護者の皆様のために、通信制高校・サポート校選びの全ステップと比較すべきポイントを、HR高等学院で日々学生や保護者の方と日々向き合っている私(篠田 桂介)が一つひとつ丁寧に解説していきます。
読み終える頃には、頭の中を覆っていたモヤモヤがすっきりと晴れ、お子さんにとって最高の学校を見つけるための、確かな一歩を踏み出せるはずです。

通信制高校の選び方【全5ステップ】

通信制高校・サポート校選びは、闇雲に情報を集めるだけではうまくいきません。
正しい手順を踏むことで、納得のいく学校選びができます。
ここでは、後悔しないための選び方を、以下の5つのステップに分けてご紹介します。

  • ステップ①:通信制高校・サポート校の仕組みを知る
  • ステップ②:自分(子ども)の状況と希望を整理する
  • ステップ③:候補となる学校をリストアップする
  • ステップ④:説明会・オープンキャンパス・個別相談に参加する
  • ステップ⑤:親子でしっかり話し合って決める

このステップを一つずつ進めていけば、ぴったりの学校がきっと見つかります。

ステップ①通信制高校・サポート校の仕組みを知る

まず、最も基本的な「通信制高校」と「サポート校」の違いを理解することから始めましょう。
この二つはよく混同されがちですが、位置付けが異なります。
この違いを知らないまま学校選びを進めてしまうと、後々「こんなはずでは…」ということになりかねません。

通信制高校

通信制高校は、一言でいえば**「高校卒業資格」を取得できる正規の高等学校**です。
学校教育法第一条に定められた「学校」であり、全日制や定時制と同じように、卒業すれば履歴書に「高等学校卒業」と書くことができます。
その仕組みは、毎日学校に通う全日制とは大きく異なります。
基本は「自学自習」で、学校から送られてくる教材を使って自分で学習を進めます。
学習の成果は「レポート(添削課題)」として提出し、先生から添削指導を受けます。
そして、「スクーリング」と呼ばれる対面授業に出席し、最終的に「単位認定試験」に合格することで、一つひとつの単位を積み重ねていきます。
このプロセスを経て、卒業に必要な単位数を修得すると、高校卒業資格が得られるのです。

メリット

  • 自分のペースで学習を進められる
  • 登校日数が少ないため、時間にゆとりが生まれる
  • 公立の通信制高校などは学費を比較的安く抑えられる場合がある

デメリット

  • 高い自己管理能力が求められる
  • 学習サポートや進路指導が手薄な場合がある
  • 友人との交流が少なく、孤独を感じやすいこともある
  • 前の学校で取得した単位数によっては、3年間で卒業できない場合がある

サポート校

一方、サポート校とは一体何でしょうか。
サポート校は、通信制高校に在籍する生徒さんが、3年間でスムーズに卒業できるように学習面や生活面を支援する民間の教育サービス施設です。
サポート校は学校教育法で定められた「学校」ではありませんが、実際には提携している通信制高校に同時に入学をすることで、サポート校での学びを受けながら、同時に高校卒業資格を取得することができます。
サポート校には、民間の教育機関という位置付けから、単位学習や生活面の支援だけでなく、大学受験を想定した学習や探究学習、キャリア学びなど、様々な特色ある教育プログラムを提供する学校が存在します。

メリット

  • レポート作成などをきめ細かくサポートしてくれるため、学習の遅れを防げる
  • 先生や友人との交流機会が多く、楽しく高校生活を送れる
  • 生活リズムが整いやすく、心身ともに安定しやすい
  • 興味にあった様々な学びのプログラムを受けることができる。

デメリット

  • 通信制高校の学費とは別に、サポート校の学費が追加で必要になる

ここで、サポート校と通信制高校の関係性を整理してみましょう。

生徒さんは、まず「通信制高校」に籍を置きます。
これが、高卒資格取得のための大前提です。
その上で、日々の学習や学校生活をスムーズに進めるために「サポート校」に通います。
レポート作成で分からないことがあれば、サポート校の先生がすぐに教えてくれます。
進路に悩んだ時も、親身に相談に乗ってくれます。
つまり、生徒さんは通信制高校とサポート校の二人三脚で高校卒業を目指すというイメージです。

通信制高校とサポート校の違い

これまでの説明でお分かりいただけたかと思いますが、一番の違いは「高校卒業資格」を単独で付与できるかどうかです。

  • 通信制高校:卒業すれば「高卒資格」が取れる(正規の学校)
  • サポート校:通うだけでは「高卒資格」は取れない(塾のような存在)

まずはこの根本的な違いをしっかりと押さえておくことが、学校選びの第一歩となります。

ステップ②自分(子ども)の状況と希望を整理する

通信制高校とサポート校の仕組みを理解したら、次はお子さん自身の状況と希望を整理するステップに進みます。
いわば、学校選びの「軸」を決める、とても大切な作業です。
親子で一緒に、以下の点についてじっくりと話し合ってみてください。

  • なぜ、通信制高校・サポート校を検討しているのか?

    • 不登校の経験があるから?
    • 今の学校の人間関係に疲れてしまったから?
    • 芸能活動やスポーツなど、他にやりたいことがあるから?

    目的をはっきりさせることで、学校に求めるものが明確になります。

  • 学習面で、どんなサポートが必要か?

    • 中学校の勉強で、どこか苦手な部分はあったか?
    • 一人でコツコツ勉強するのは得意な方か、苦手な方か?
    • 分からないことがあった時、すぐに質問できる環境が必要か?

    手厚いサポートが必要であれば、サポート校の利用が有力な選択肢になります。

  • どんな高校生活を送りたいか?

    • 専門的なスキル(ビジネス、プログラミング、デザインなど)を身につけたいか?
    • 友達とイベントや部活動を楽しみたいか?
    • どんなことに時間を使いたいか?

    思い描く高校生活によって、選ぶべき学校のタイプは大きく変わります。

  • どれくらいの頻度で通学したいか?

    • 毎日制服を着て学校に通いたいか?
    • 週に数日、自分のペースで通いたいか?
    • 基本は家で学習し、オンラインでの交流を希望するか?

    無理なく通える範囲にあるかどうかも、重要なチェックポイントです。

  • 卒業後や将来的にはどのような進路を歩みたいか?

    • 一般受験で大学進学を目指すのか?
    • 総合型選抜など、勉強以外の道で大学進学を目指すのか?
    • 将来的にはどんなことをやってみたいか?

これらの問いに答えていくことで、ぼんやりとしていた理想の学校像が、少しずつ輪郭を現してくるはずです。

ステップ③ 候補となる学校をリストアップする

お子さんの希望がある程度固まったら、いよいよ具体的な学校探しです。
ここでは、できるだけ多くの選択肢を集めることを意識しましょう。

  • インターネット検索
    • 「通信制高校 東京」「サポート校 ITコース」のように、「エリア」や「学びたいこと」を掛け合わせて検索してみましょう。
    • 各学校の公式サイトだけでなく、複数の学校を比較できるサイトや、在校生・卒業生の口コミが掲載されているサイトも参考になります。
  • 資料請求
    • 気になる学校が見つかったら、積極的に資料請求をしましょう。
    • パンフレットや募集要項には、Webサイトには載っていない詳細な情報が書かれていることも少なくありません。
    • 複数の学校の資料を取り寄せて、じっくり比較検討することが大切です。
  • 合同説明会への参加
    • 一度に多くの学校の担当者から直接話を聞ける絶好の機会です。
    • 様々な学校を比較することで、それぞれの特色や違いがより明確になります。
    • お子さんと一緒に参加して、色々な学校の雰囲気に触れてみるのも良いでしょう。

この段階では、「少しでも良さそう」と感じたら、どんどんリストに追加していくことをお勧めします。

ステップ④説明会・オープンキャンパス・個別相談に参加する

資料やWebサイトだけでは分からない、学校の「生きた情報」に触れるための最も重要なステップです。
百聞は一見に如かず。
必ず、親子で複数の学校に足を運び、ご自身の目で見て、肌で感じてください。
特に、個別相談や体験入学は、その学校を深く知るための絶好の機会です。
先生や在校生の生の声を聴くことで、パンフレットだけでは伝わらないリアルな学校の姿が見えてきます。
訪問する際は、一方的に説明を受けるだけでなく、気になることをどんどん質問として学校側にぶつけていきましょう。

例えば、

  • 先生について
    • 「先生方は、普段どんな想いで生徒さんと接していらっしゃいますか?」
    • 「もし、うちの子が朝起きられず、学校に行き渋ってしまった時、先生方はどのように対応してくださいますか?」
    • 「生徒さんが悩みを相談しに来た時、一番大切にしていることは何ですか?」
  • 学習サポートについて
    • 「レポートで行き詰まってしまった生徒さんに対して、具体的にどのようなサポートをされていますか?」
    • 「中学校の勉強に不安があるのですが、学び直しができるようなサポートはありますか?」
  • 学校生活・生徒について
    • 「お昼休みは、生徒さんたちはどのように過ごされていますか?」
    • 「どんなタイプの生徒さんが多いですか?入学後、うちの子はすぐに馴染めるでしょうか?」

これらの質問は、学校の教育方針や、先生方の生徒への向き合い方、そして学校全体の「温度感」を知る上で、とても役立つはずです。
マニュアル通りの回答ではなく、担当者の言葉で、熱意をもって語ってくれるかどうか。
その言葉の裏にある姿勢をぜひ感じ取ってみてください。

ステップ⑤親子でしっかり話し合って決める

いくつかの学校を見学し、情報を集めたら、いよいよ最終決定のステップです。
全ての希望を100%満たす学校を見つけるのは難しいかもしれません。
だからこそ、何が一番大切なのかを親子で共有することが、後悔しない選択につながります。
この時、保護者様の意見だけで決めてしまうのではなく、必ずお子さん本人の「ここに通いたい」という気持ちを最大限に尊重してあげてください。
最終的に学校に通うのはお子さん自身です。
お子さんが「ここなら頑張れそう」「ここが楽しそう」と思えることが、入学後の充実した学校生活の何よりの原動力になります。
時間をかけて、じっくりと。
親子で納得できるまで話し合って、最高の学校を選んでください。

通信制高校の比較ポイント8選

学校選びのステップが分かったところで、次は「候補の学校を、具体的にどんな観点で比べればいいの?」という疑問にお答えします。
ここでは、比較検討する上で特に重要な8つのポイントを解説します。
ぜひ、学校見学や資料比較の際のチェックリストとしてご活用ください。

登校頻度や頻度変更対応の有無

まず考えたいのが、どのくらいのペースで学校に通いたいか、という点です。
通信制高校・サポート校の通学スタイルは非常に多様です。

  • 毎日制服を着て通う、全日制に近いスタイル
  • 週に1〜3日、好きな曜日を選んで通うスタイル
  • 基本はオンラインで学習し、スクーリングの時だけ登校するスタイル

お子さんの現在の状況や性格に合わせて、「無理なく続けられるペース」を選ぶことが何よりも大切です。
また、入学後の状況変化に対応できるかどうかも重要なポイントです。
例えば、「初めは週1日コースで様子を見て、慣れてきたら週3日、週5日と登校日数を増やしたい」といった希望があるかもしれません。
しかし、コースの変更に柔軟に対応していない学校も意外と多いのが実情です。
体調や心の状態に合わせて、登校頻度を柔軟に見直せるかどうかは、必ず確認しましょう。

サポート内容

「サポート」と一言で言っても、その内容は学校によって千差万別です。
学習面のサポートはもちろんですが、それ以外にどのようなサポートがあるのかを詳しく見ていきましょう。

  • 学習サポート:レポート作成の個別指導、単位認定試験対策、小中学校の復習など。
  • 生活サポート:生活リズムを整えるための声かけ、朝が苦手な生徒への連絡など。
  • メンタルサポート:臨床心理士やカウンセラーによる定期的なカウンセリング、ささいな悩みも気軽に話せる相談室の有無など。
  • ICTサポート:オンライン学習ツールの使い方、PC操作のサポートなど。

日々の学習を支えることはもちろん、生徒が安心して学校生活を送るための心強い支えがあるかがポイントです。

カリキュラム

高校生活を通して「どうなりたいか」「何を学びたいか」という視点でカリキュラムを比較することも重要です。

  • 専門分野:IT・プログラミング、デザイン、美容、声優、製菓、eスポーツなど、特定の専門スキルを学べるコースはあるか?
  • 大学進学:大学受験に特化したコースや、受験対策講座、小論文指導などのサポートは充実しているか?
  • 就職:就職活動のサポート、ビジネスマナー講座、インターンシップ制度などはあるか?
  • 体験活動:農業体験、ボランティア活動、海外留学など、教室の外での学びの機会は豊富か?

お子さんの興味・関心や、将来の夢に繋がる学びができるかどうかを、ぜひチェックしてみてください。

スクーリングの場所と頻度

通信制高校の卒業に必須の「スクーリング(対面授業)」。
このスクーリングについても、事前にしっかり確認しておく必要があります。

  • 場所:スクーリングはどこで行われるのか?沖縄や北海道など、遠方の本校まで行かなければならない場合もあれば、お住まいの近くにあるキャンパスや学習センターで受けられる場合もあります。通いやすい場所かどうかは、大きな負担の差になります。
  • 頻度・形式:年に1回、数日間泊まり込みで行う「集中型」か、年に数回、日帰りで参加する「分散型」かなど、学校によって形式は様々です。
  • サポート校との連携:サポート校に通う場合、そのサポート校がスクーリング会場になっていることもあります。通信制高校とサポート校の連携がスムーズで、負担なくスクーリングに参加できる体制が整っているかを確認しましょう。

学校・キャンパスの雰囲気と環境

データだけでは分からない、学校が持つ「空気感」も非常に大切な比較ポイントです。
これは、実際に学校を訪問してみないと分かりません。

  • 生徒の様子:在校生はどんな表情で過ごしているか?休み時間に楽しそうに話しているか、落ち着いて自習しているかなど、お子さんがその環境に馴染めそうかを見てみましょう。
  • 先生やスタッフの雰囲気:先生方は親しみやすく、質問しやすい雰囲気か?スタッフの方々の挨拶や対応は丁寧か?職員室の空気感も、学校の雰囲気を知る良い手がかりになります。
  • 施設の設備:教室は明るく清潔か?自習室やPCルーム、図書室などの設備は整っているか?専門コースを希望する場合は、そのための設備が充実しているかもチェックしましょう。

見学の際は、ぜひ「掲示板」にも注目してみてください。
生徒の作品やイベントの写真、進路に関する情報など、そこには学校生活のリアルな姿が映し出されています。

進路(進学・就職)サポート体制

高校卒業後の未来を見据えた時、学校の進路サポート体制は極めて重要です。

  • 進路指導:定期的な進路相談や三者面談の機会はあるか?一人ひとりの希望に合わせた丁寧な指導が受けられるか?
  • 進学サポート:大学入学共通テスト対策や総合型選抜(旧AO入試)・学校推薦型選抜の対策(面接練習、志望理由書作成指導など)は手厚いか?指定校推薦の枠は豊富か?
  • 就職サポート:履歴書の書き方指導や面接練習、提携している企業への紹介制度はあるか?

特にサポート校では、一人ひとりの生徒にかける時間が多いため、手厚い進路指導を強みとしている学校が多くあります。
卒業生の具体的な進学先や就職先の実績も、その学校のサポート力を測る上で重要な指標となります。
ぜひ、過去の実績について詳しく聞いてみてください。

学費・費用

保護者様にとって、最も気になるポイントの一つが学費ではないでしょうか。
費用については、総額だけでなく、その内訳を正確に把握することが非常に重要です。
まず、学費の構成要素を理解しましょう。

  • 通信制高校のみの場合:入学金、授業料(単位料)、施設費、教材費、スクーリング費など
  • サポート校を併用する場合:上記に加えて、サポート校の入学金、授業料、施設維持費など

ここで注意したいのが、パンフレットに記載されている学費以外に、後から追加費用が発生するケースです。
例えば、コース変更に伴う追加料金、補習費用、イベント参加費などが考えられます。
「最終的に、卒業までに総額でいくら必要になりますか?」と、具体的な総額を確認することが大切です。
また、学費の負担を軽減するための公的な制度もしっかりと活用しましょう。

  • 国の高等学校等就学支援金:世帯年収に応じて、授業料の一部または全部が支給される国の制度です。ほとんどの通信制高校が対象ですが、手続きは学校を通して行います。
  • 都道府県・市区町村の奨学金や減免制度:お住まいの自治体独自の制度がある場合もあります。

学費に関するよくある誤解として、「通信制は安い」というイメージがありますが、私立の通信制高校で手厚いサポートを受けたり、提携の通信制高校と合わせてサポート校を併用したりする場合は、全日制高校と同等か、それ以上の費用がかかることもあります。
費用とサポート内容のバランスをしっかり見極めることが重要です。

通信制高校との連携(サポート校を選ぶ場合)

サポート校を検討する場合、そのサポート校がどの通信制高校と提携しているかは、必ず確認しなければならない重要事項です。

  • 提携校:提携している通信制高校はどこか?複数の選択肢があるか?提携校の教育方針やスクーリングの場所なども確認しましょう。
  • 連携のスムーズさ:レポートの提出や、学習の進捗状況の共有など、通信制高校との連携は密に行われているか?連携がうまくいっていないと、単位の取得漏れなどのトラブルに繋がりかねません。
  • フォロー体制:通信制高校の課題で分からないことがあった時、サポート校の先生がすぐに対応してくれるか?卒業まで責任をもってフォローしてくれる体制が整っているかを確認してください。

通信制高校・サポート校選びの「落とし穴」と注意点

これまで選び方のステップと比較ポイントをお伝えしてきましたが、ここでは少し視点を変えて、多くの保護者様が見落としがちな「落とし穴」について、お話ししたいと思います。
これを知っておくだけで、失敗のリスクをぐっと減らせるはずです。

“「サポート校」だけでは高卒資格は取れない”は語弊がある

確かにサポート校は一条校ではないため、サポート校だけでは高校卒業資格は取れません。しかし、ほとんどのケースにおいてサポート校は提携している通信制高校があり、その通信制高校を卒業することで卒業資格を取得できます。
枠組みとしては「私塾」の立ち位置ですが、実際に通う生徒たちの感覚からすると、所属している意識が強いのはサポート校であることが多いです。
通信制高校のみを比較対象としている方もいますが、サービスが手厚い通信制高校を検討する際はレポート主体の通信制高校+サポート校といった学校選びもぜひ選択肢に加えていただくことをおすすめします。
結果として、より広い選択肢の中で理想的な高校生活を検討することができるようになるはずです。

見学や説明会で確認すべきことの見落とし

せっかく学校見学に行っても、校舎の綺麗さやパンフレットの印象だけで決めてしまうのは危険です。
本当に見るべきは、そこにいる「人」と「空気」です。
生徒たちは生き生きとした表情をしていますか?先生方は生徒一人ひとりに向き合おうとしていますか?質問に対して、誠実に、具体的に答えてくれますか?
その学校の「素顔」を見ることを意識してください。

具体的なサポート体制の「質」の確認

どの学校も、「一人一人に寄り添ってサポートをします」とパンフレットには記載がありますが、実際にどのような体制で、どのような人たちがどれくらい支援をしてくれるかには、大きな差があります。
通信制高校では、全日制の学校よりも先生一人当たりが見る生徒の数が多いことが一般的なため、実際は数ヶ月に一度程度しか対話の機会がなかったりすることも。
どのくらいの人数に対して、どのような支援体制を敷いているのか、どんな人たちが生徒さんの支援を行うのか、しっかりと確認しましょう。

カリキュラム内容と本人の希望・学力とのミスマッチ

「プログラミングが学べるから」という理由だけで入学したものの、授業のレベルが高すぎてついていけず、結局休みがちになってしまった…。
これは悲しいミスマッチです。
そのカリキュラムが、お子さんの現在の学力や興味のレベルに合っているか、体験授業などを通してしっかり見極める必要があります。
やりたいことが学校に入ってから見つかることも多く、その場合に柔軟に受けるカリキュラムを変更できるかも大事なポイントです。

口コミや評判だけで判断してしまうリスク

インターネット上の口コミは参考にはなりますが、それが全てではありません。
ある人にとっては最高の学校が、別の人にとっては合わない、ということはよくあります。
また、評判はあくまで他人の主観的な評価です。
大切なのは、お子さん自身がどう感じるか、保護者様がどう感じるかです。
最後は自分の目で確かめるということを忘れないでください。

自分にあった通信制高校・サポート校がわかる個別相談会のお誘い

学校での偏差値よりも、社会での可能性を - HR高等学院

ここまで、通信制高校・サポート校の選び方について、本当に大切なポイントを凝縮してお伝えしてきました。
この記事を読んで、選び方は理解できたけれど、
「うちの子の場合は、具体的にどう考えればいいんだろう?」
「この記事を書いた人に、直接相談してみたい」
そう感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もし、少しでもそう思われたなら、ぜひ一度、私たちが開催している学校説明会オープンキャンパス、もしくは個別相談会にお越しください。

この記事の著者
篠田 桂介
篠田 桂介
HR高等学院 教育主任
元は教員志望だったが、教員養成課程や教育実習で日本の公教育の現状を知り絶望。「民間の力で教育界を変革したい」と想い、2015年NTTドコモへ入社。ドコモではZ世代向け新サービス“ahamo”の立ち上げに携わり、サービス企画/事業戦略を担当。2020年、変革人材育成PG“docomo academy”で山本と出会い、「日本の中高生を取り巻く環境を変革したい」という想いから、“はたらく部”の事業立ち上げおよびdocomo academyの企画運営に参画。2023年、社内起業家育成PG“docomo STARTUP COLLEGE”を立ち上げ。数年間で延べ1000名以上の社員や学生に対し、1on1での徹底的な対話を通じたエンカレッジメントを実施。2024年、株式会社RePlayceを共同創業。経済産業省 「始動Next Innovator」9期生。
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