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通信制高校の仕組み
2025.07.29

単位制高校とは?全日制高校との違いや仕組み・メリットを解説

目次
  1. 単位制高校とは?
  2. 単位制高校と全日制高校の違い
  3. 単位制高校のメリット
  4. 単位制高校のデメリット
  5. 単位制高校への入学条件
  6. 通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介

単位制高校への進学を考え始めた方の中には、「3年間通う全日制高校とどう違うの?」と疑問に思う方も少なくないでしょう。

この記事では、単位制高校の仕組みや全日制高校との違いを分かりやすく解説します。
さらに、単位制高校のメリット・デメリット、入学条件まで説明しますので、疑問や不安がすっきり解消できます。

進路選びの参考にして、自分に合った学び方を見つけてください。

単位制高校とは?

「単位制高校」という言葉を聞きなれない方も多いでしょう。まずは、単位制高校とはどのような高校なのか、定義や仕組みを説明します。

単位制高校の定義

単位制高校とは、学年の区分を設けず、必要な単位数を修得することで卒業が認定される高等学校です。

単位制は、昭和63年度に定時制・通信制課程で導入され、平成5年度からは全日制課程にも導入が可能となりました。

出典:文部科学省「単位制高等学校について」

単位制の仕組み

単位制高校では、学年ごとに決められた教科を学ぶのではなく、学生が自分の興味や進路に合わせて教科を選び必要な単位を修得します。

この仕組みにより、学生はこれまでの学習経験や自分の関心に応じて、より柔軟な学び方や時間の使い方ができます。

また、単位制高校の大きな特徴として「単位の引継ぎ」があります。これは、過去に在学していた高等学校で修得した単位を、卒業に必要な単位として加えることができるという制度です。

別の高校から転入する場合や、一度退学した後に単位制高校に再入学した場合でも、以前に修得した単位を引き継げるため、最短で効率よく卒業を目指せます。

出典:文部科学省「学校教育法施行規則の一部改正及び単位制高等学校教育規程の制定について」

単位制高校と全日制高校の違い

単位制高校と全日制高校では、卒業するための条件や留年の有無に違いがあります。
詳しく解説します。

卒業するための条件

単位制高校と全日制高校では、卒業に必要な条件は同じですが、卒業までの進み方や単位の修得方法に違いがあります。

文部科学省の定めにより、全日制・単位制を問わず日本の高等学校を卒業するには、以下の3つの要件をすべて満たす必要があります。

  • 卒業までに74単位以上を修得すること。
  • 高等学校に3年以上在籍すること( 前籍の学校の在籍期間も含められる)
  • ホームルーム活動や学校行事などの特別活動に30単位時間以上参加すること。

出典:文部科学省「高等学校の卒業に関する法令」
   高等学校学習指導要領について

これらの条件は、単位制高校・全日制高校の両方に共通しています。

ただし、単位制高校では学年ごとの区分がないため、自分のペースで単位を修得し卒業を目指すことが可能です。たとえば、アルバイトやスポーツ活動と両立しながら、自分のスケジュールに合わせて学習を進めることもできます。

一方、学年制の全日制高校では、学年ごとに履修する教科や単位数が決まっており、決められたスケジュールに沿って進級していく必要があります。そのため、自分に合った進み方で学習することは難しいでしょう。

留年の有無

単位制高校には学年ごとに進級する仕組みがないため、「留年」という制度はありません。ただし、卒業するためには必要な単位をすべて修得することが必須の条件となっており、在学期間よりも単位の修得が重視されます。

そのため、たとえ3年間在籍していても、必要な単位を修得できなければ卒業できません。

一方、学年制の全日制高校では、必要な単位を修得できないと「留年」となり、同じ学年をもう一度やり直すことになります。

単位制高校のメリット

単位制高校は、全日制高校には無い以下のメリットがあります。

  • 自分のペースで学習できる
  • 自身のライフスタイルによって時間割を組むことができる
  • 少人数で学習をすることができる
  • 将来の進路に合わせた教科を選択できる

順に解説します。

自分のペースで学習できる

単位制高校では、自分の理解度や学習スピードに合わせて単位を修得できるのが魅力です。

履修する教科を自由に選択できるため、学年制のように時間割が朝から夕方までびっしり埋まることはほとんどありません。得意な教科をまとめて早めに修得し、苦手な教科はじっくり時間をかけて履修するということもできます。

また、各教科ごとの単位認定試験に合格する必要はありますが、学年制の全日制高校のような定期テストはない事がほとんどです。そのため、試験勉強に追われることなく計画的に学習を進められます。

自身のライフスタイルによって時間割を組むことができる

自分のライフスタイルに合わせて時間割を組むことができることも魅力です。たとえば、午前中にアルバイトをして午後に授業を受けたり、オンライン授業ならスキマ時間を活用して数時間だけ学習することも可能です。

また、スポーツ活動や家庭の用事に合わせて学習時間を調整できるため、無理なく自分に合った取り組み方で学習できます。

このようにさまざまな活動と両立しながら卒業を目指せることは、単位制高校の大きなメリットです。

少人数で学習をすることができる

単位制高校では通学スタイルの場合でも少人数で授業が行われることが一般的です。学年制の全日制高校のように30人以上のクラス単位で授業をすることはほぼ無いため、集団行動が苦手な学生でも過ごしやすい環境です。

また、少人数であれば講師への質問もしやすく、学生同士の交流も深くなるでしょう。さらに、一人の講師が担当する学生数が少ないため、個別に寄り添ったサポートを受けることができます。

将来の進路に合わせた教科を選択できる

単位制高校では、学生一人ひとりの進路に応じて、必要な教科を自分で選択して学習することができます。たとえば、大学進学を目指す場合は受験に必要な教科を重点的に履修し、就職を希望する場合はビジネスマナーや情報処理など実務に役立つ教科を選ぶことが可能です。

一方、学年制の高校では、あらかじめ決められたカリキュラムに沿って学習するため、個別に教科を選ぶことは基本的にできません。自分の進路に最適な教科を主体的に選べることも、単位制高校ならではの特長です。

単位制高校のデメリット

単位制高校には以下の様なデメリットもあるため、事前に知っておくことが大切です。

  • 自己管理能力が求められる
  • ライフスタイルによっては選択できない教科もある

自己管理能力が求められる

単位制高校では自由な学習スタイルが魅力である一方で、自ら学習計画を立てて進める力が求められます。

レポートの提出やスクーリングのスケジュール管理を自分でしなければならないため、自己管理が苦手な人には負担に感じるかもしれません。

しかし、学習計画の立て方や進め方を丁寧にフォローしてくれる学校も多いため、不安がある場合は事前にサポート体制を確認しておくと安心です。

ライフスタイルによっては選択できない教科もある

ライフスタイルによっては、受けたい教科が選択できないこともあります。通学の場合、アルバイトや家庭の事情などで特定の時間帯しか通学できない学生にとっては、履修できる教科の選択肢が限られる場合があります。

また、オンライン受講の場合は、実技を伴う教科や実習が必要な教科の選択は難しいでしょう。単位制高校の教科の選択では、こういった制約が伴う場合があることを理解しておきましょう。

単位制高校への入学条件

単位制高校への入学条件は、一般的に以下のとおりです。

・中学校を卒業した人、または卒業見込みの人
・現在、高校に在籍していて別の高校への転校を希望する人(転入)
・高校を中退し、再び入学を希望する人(編入)
・義務教育を修了し、それと同等の学力があると認められた人

単位制高校は、中学校卒業見込みの人だけでなく、高校中退者、不登校経験者、社会人など、さまざまなバックグラウンドを持つ人を受け入れています。

入学方法には、中学を卒業後に入学する「新入学」、現在在籍している高校から移る「転入」、高校中退後に再入学する「編入」があります。

なお、入学資格や選考方法は学校によって異なる場合がありますので、志望校の募集要項を必ず確認してください。

通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介

ひと足先に、社会で学ぶ学校 - 大企業とのプロジェクトで実践的に学ぶ。-HR高等学院
Youtubeチャンネル HR高等学院の非常識な職員室より
出演者:山本将裕(株式会社RePlayce 代表取締役CEO)
   :成田修造(起業家、エンジェル投資家)

HR高等学院は、2025年4月に開校した通信制高校サポート校です。卒業の条件を満たすことで、高校卒業資格を修得できます。

  • 学生主体の学びを重視
  • 大企業と連携した授業で実社会を生き抜く力を養う
  • 一緒に学びを進める伴走者の存在
  • 海外有名大学への進学など幅広い進路選択
  • 一人ひとりに合わせた手厚い支援体制

本校の教育スタイルは、全日制や一般的な通信制高校とは異なり、「学びの主体性」を何よりも大切にしています。学生が自ら考え、選び、行動することで、受け身ではなく、自ら動ける人へと成長していけます。

最大の特長は、先生ではなく実社会で活躍する大人が「学びの伴走者」として寄り添うことです。各分野の専門家が学生と同じ目線に立ち、「教える」のではなく「共に考え、共に成長する」関係を築きます。

また、「失敗を恐れず挑戦すること」を大切にし、自分らしく学び直せる環境が整っています。

カリキュラムには企業と連携したPBL(プロジェクト型学習)を導入し、実社会の課題に挑みながら、実践的なスキルや、起業に必要な思考力・行動力も身につけられます。

本校に入学した学生が体験会に訪れた際には、「在籍中学校名や学力の話を聞かず、フラットに人として見てくれる雰囲気に安心した。」という声が寄せられています。また、スライドやワークショップを通して参加者同士で対話し合う形式にも、新鮮な驚きと楽しさを感じていたようです。

進路の選択肢も幅広く、国内外の大学進学や就職など多様な道が開かれています。世界大学ランキング18位のシドニー大学を含む71校の海外大学推薦枠もあり、グローバルな進路も目指せます。

一般的な通信制高校が「単位修得」に重きを置くのに対し、HR高等学院では、自分の力で未来を切り開く力を育むことに重点を置いています。

まずは、説明会オープンキャンパス・学生座談会で、その「違い」と「魅力」を体感してみてください。

最後に

この記事では、単位制高校と全日制高校の違いや、単位制高校のメリット・デメリットについて紹介しました。毎日決まった時間に登校し、集団で学ぶ全日制のスタイルがすべての人に合うとは限りません。

単位制高校には、学習の進め方や教科を自分で決められる自由さがあります。自分のペースで学べる環境は、やりたいことを大切にし主体的に学びたい人にとって大きな魅力です。

自己管理能力は求められますが、自ら計画し行動する経験は、将来どんな環境でも役立つスキルとなるでしょう。

最後に、進路選びで何より大切なのは、本人が納得できる選択をすることです。

「今の学校が合わない」「もっと自由に学びたい」と感じているなら、全日制にはない学びのスタイルを持つ単位制高校を、ぜひ前向きに検討してみてください。

この記事の著者
恒弘 大輔
恒弘 大輔
HR高等学院 運営責任者
早稲田大学教育学部卒。2018年に株式会社トライグループに入社。家庭教師事業・個別教室事業を中心に新規事業開発責任者、事業戦略、マーケティング、拠点拡大、採用育成など幅広く従事。累計1,000名を超える家庭の教育コンサルティングと課題解決を行う。もっと世界の様々な教育を学びたいという思いから、2023年同社を退職し教育をテーマに世界一周を行い、5大陸53カ国を旅する。各地の教育機関や学校を訪れたり、開戦直前のイスラエル/パレスチナ、アフリカの貧困など様々な国のリアルを目の当たりにする中で、「これからの世代の子どもたちに本当に必要な学びは何か」を先進国・途上国の子どもたちから学ぶ。非認知能力やキャリアへの探究心を育てる未来の教育の姿に共感し、2024年株式会社RePlayceに参画。2025年に開校したHR高等学校の立ち上げを担当。
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