高校を中退し、通信制高校に転入、編入することになった。そんなあなたはこんなことに悩んでいませんか?
「通信制高校ってどうやって選んだらいいんだろう?」
「そもそも転入と編入の違いってなんだろう?」
「今自分がやるべきことってなんだろう?」
「手続きってなにやればいいの?」
本記事ではそんなあなたに向けて、実際に全日制高校から通信制高校に転入した筆者の経験談を交えて解説していきます。
この記事を読み終えたころには通信制高校、転入、編入についての理解が深まるでしょう。
【実話】全日制高校から通信制高校へ転入した現役大学生の話
この記事を書いている筆者も全日制高校から通信制高校に転入を経験しています。そんな筆者の転入経験をこの記事を読んでくれている「あなた」に向けてお伝えします。
転入に至った経緯
私が転入にいたった経緯は入学した高校の退学でした。高校2年の夏に退学(自主退学)を経験し、通信制高校に転入しました。
転入時には簡単な学力試験(クラス分けの目的)と面接(会話レベルを知る目的)を行いました。事前の準備としては、多少の勉強と試験に向かう日の電車の中で面接で聞かれそうなことを調べたことくらいです。
基本的に通信制高校は試験で落ちるということはないです。ただ入学試験は行いますので、ある程度の勉強や準備はするべきです。
転入する際の高校選びのポイント
私が転入校を選ぶ際の条件として考えていたのは、①制服があること、②平日の昼間は毎日学校があること、③大学に進学できる環境が整っていること、④学費が高すぎないこと、の4つでした。この学校選びの条件は必ずこだわりましょう。なぜなら通信制高校と言っても、基本オンラインのみの学校、大学進学を目的としていない学校、ビジネスマインドの習得に特化した学校など各学校によって様々な特徴があるからです。学校選びは転入後、編入後の生活に関わる大きな選択です。必ず自分のこだわり条件を持ち、その条件にあった高校選びをしてください。
なぜ通信制高校を選んだのか
私が通信制高校を選んだ理由は、「通信制高校しか行けるところがなかったから」です。全日制高校への転入も視野に入れ学校探しをしていましたが、全日制高校から全日制高校への転入は相当な理由がないと認められないので、必然的に選択肢が通信制高校に絞られました。当時は通信制高校へのイメージが良くなかったため「人生終わった。」と落ち込んだのを覚えています(笑)
通信制高校を卒業後の現在について〈体験談まとめ〉
通信制高校を卒業した現在はHR高等学院を運営している株式会社RePlayceでインターンをしています。通信制高校に転入し「人生終わった」と本気で思っていた私ですが、今では多くの方の支えのおかげで充実した大学生活を送ることができています。現在の主な活動は大学での学業や友人との交流、インターン先での就業経験、趣味のサウナや映画などです。
あの時勇気を出して通信制高校へ転入していたから今の充実した大学生活があるのだと確信しています。
選んだ道が正解であったのかを決めるのは今の自分ではなく、未来の自分なんだと思います。きっと今の自分にできるのは、未来の自分が「やっぱりあの時の決断は間違っていなかった」と思えるように、自分を信じて今を全力で生きていくことだけなんだと思います。
学校を選ぶ際の見極め方
通信制高校を選ぶ際には下記の3つを特に注目し検討するとよいでしょう。
・学校の特色と自分が求めているものがマッチしているのか
・学費やアクセスなどが無理のない範囲になっているか
・残りの高校生活がワクワクできそうか
上記の3つは学校生活を快適かつ、意味のある時間にするためには必ず抑えておくべきポイントです。しっかり確認をし、通信制高校に行ってから「こんなはずじゃなかった」という事態を未然に防ぎましょう。
私の通信制高校の選び方
上記の経験談でも記載したように私が通信制高校に転校をすることになったきっかけは退学でした。ここからは私がどのように卒業した高校を選んだのかを記載していきます。
選ぶに至った経緯
私が転校をし、後に卒業をすることになったのは大原学園高等学校(現在は大原学園美空高等学校)でした。私が大原学園へ意思決定をするために取った行動は大きく2つです。1つ目はパンフレットを読むこと、2つ目は個別の学校訪問に行くことでした。とにかく早く転校先を決めたかった私は条件に当てはまる学校ならすぐに転校をしたかったので条件にあっていた大原学園に割と早い段階で意思決定をしたのを覚えています。
なぜ大原学園を選んだのか(どんな条件設定をしていたのか)
大原学園を選んだ最大の理由は「制服を着て平日は週5日間登校しなければいけなかったから」です。とにかくいわゆる”普通”の学校生活を望んでいた当時の私は、通信制に通っていることが周囲にバレたくないというのもあり大原学園を選びました。またひそかに”東京の高校”への憧れもあって当時の私にとってはぴったりの条件で特に大きな不満もなく意思決定したことを覚えています。(その後通信制高校って印象悪くね?人生終わったわ。と思ったことはここでは伏せておきます笑)
大原学園を選んだことを振り返って
結論、とても満足しています。もちろんこの満足にいたるまでには紆余曲折ありました。人生終わりと思い込んで何をするにも前向きになれなかった時期、全日制高校で青春を謳歌している友人への嫉妬心、将来への不安など、挙げればきりがないです。しかしこれらすべてのマイナス要素を大原学園の先生方や周囲の大人の支援、転校しても変わらず接してくれた友人がプラス要素に変えてくれました。改めて大原学園という道を選んだ自分を褒めたいです。
後悔しない通信制高校の選び方
今の私が高校2年生の転校先を選ぶ時に戻れるなら、もう少し慎重に選び方を考えます。大原学園はたまたま私に適していただけで、転校して失敗する可能性も大いにありました。この記事を読んでくれているあなたにも最高の高校生活を送ってほしいと思っています。なのでここからはどのように進路を決めるとよいのかを「今の筆者があの時に戻ってもう一度選ぶことができたなら」というテーマで紹介していきます。
人生について考える思考法
今の私が通信制高校を選ぶなら、「過去、現在、近未来、遠未来」に自分を当てはめて考えます。この考え方は主に大学進学の際や就職活動の際に行うもので、自分の人生設計をする時に大きく役に立つ考え方です。高校生や中学生が1人で考えきるのはとても難しいものですが、親や学校の先生などの周囲の大人に協力をしてもらいながら考えることができれば、きっと今の自分が考える「最高の人生」について考えることができるでしょう。
手順としては、①自分の人生設計について思考法を用いて考えてみる②今の自分にとっての”最高の人生”を明確にする③最高の人生を歩むためにはどんな高校が最適なのかを決める④転入、編入の準備をしていく、という手順になります。
思考法の使い方
上記で紹介した思考法は実際に大学進学や就職活動の際に活用するものになります。進路を決定する前のタイミングで活用するのが好ましいです。使い方としては、「現在→過去→遠未来→近未来」の順で考えるとよいです。
具体的なイメージとしては、「現在の自分がどんな自分なのかを深掘る→今の自分は過去からどんな影響を受けているのかを振り返る→そんな自分は将来どうなりたいのかを考える→その将来の目標を叶えるためにはどんな進路を歩むのがベストなのかを言語化する」という手順になります。
①現在
今の自分を深ぼってみましょう。自分の長所短所や大事にしている価値観などを書き出す作業をしてみましょう。
例えば、「将来は教員になりたいと思っている。そのために大学へ進学し教員免許を取得する。今の自分の強みである負けず嫌いな性格と誰にも負けない集中力を活かして1日3時間勉強をする。またそのために自分の強みを活かすことができる〇〇な環境に身を置き真摯に取り組んで行こうと思う」のように現在の自分の価値観や、頑張ることを書き出してみましょう。
②過去
これまでの自分の人生を振り返ってみましょう。これまでの自分の人生を振り返ってどんな活動をしていたのか、そのとき得た価値観や身についた能力を振り返ってみましょう。
例えば、「中学時代は部活に明け暮れて毎日練習をしていた。この経験を通じて日々努力することの大切さ、負けず嫌いな性格に気づいた」のように取り組んできたこと、そこで得た学びを書き出しましょう。
③遠未来
将来の目標です。自分が生涯をかけて成し遂げたい目標を考えてみましょう。
例えば、「将来は生徒の悩みに親身になって寄り添うことができる教員になる」というように一言で将来どんな大人になりたいのかを考えてみましょう。
ふわっと「お金持ちになる!」「社長になる!」でもよいと思います。とにかく今の自分が考える”最高の人生”を言語化してみましょう。
④近未来
高校卒業後のことを想像してみるとよいでしょう。高校卒業後は何をしたいのか、どうなっていたいのか、そのために何をするのかを考えてみましょう。
例えば、「高校卒業後は、大学に行って教育について学ぶ。またゼミナールでは教育学と心理学を専攻し子どもたちに寄り添った指導について研究していこうと思う。また学校外の活動として飲食店でアルバイトをし、自身の弱みであるコミュニケーション力をつけていく」といったように、高校卒業後に自分がどんな姿で、何をしていたいのかを具体的に書き出してみましょう。
通信制高校の入学の条件
通信制高校へ入学するための条件は各学校の方針によるため、明確な条件があるとは言えません。
ここでは特によくある通信制高校への質問について記載していきます。
年齢制限について
基本的には入学時の年齢制限はありません。中学校またはこれに準ずる学校を卒業した人・それと同等以上の学力があると認められた人であれば入学できるので、15歳から70歳を超える人まで幅広い年齢層の人が在籍しています。学校によっては年齢制限を設けている場合がありますので、事前の下調べは必須です。
編入と転入の違いについて
編入と転入の違いは、既に中退をしているのか、中退はせず他の学校に通っているのか、という違いがあります。どちらの場合も転校まで通っていた高校からの単位の引継ぎが可能となっています。ただ、入学試験の内容が異なる場合がありますので、自分の試験の内容はしっかり確認をしましょう。
通信制高校に入学できない人もいるの?
原則として通信制高校は試験に合格し、義務教育課程を終えている人であれば入学することができます。なので下記に当てはまる人でも安心して通信制高校を選んでください。
体調に不安がある人
通信制高校の中にはオンラインで単位の取得が可能な学校があります。そのため、体調面に自信がない人でも高校卒業の資格を得ることができます。
学力に自信がない人
通信制高校で求められるのは、原則として中学校卒業レベルの知識習得度です。ただ入学試験では国語、数学、英語といった試験はなく、学力に自信がない人でも入学が可能です。
不登校の経験がある人
不登校の経験があっても全く問題ありません。不登校経験者を受け入れている通信制高校はたくさんあります。不登校経験者に寄り添った学習環境を整えている学校もあります。例えば、個別指導をしてくれる学校や、希望に応じて先生が友達を紹介してくれる学校などがあります。
実際に学校に通う前にあなたの不安に感じることはしっかり事前に相談をすることで快適に学校生活をおくることが出来るでしょう。
通信制高校卒業の私が本当におすすめする通信制高校・サポート校
通信制高校を卒業し今ではHR高を運営する会社でインターンをしている私が選ぶ本当におすすめする通信制高校・サポ―ト校を紹介します。
①HR高等学院
②大原学園美空高等学校
HR高等学院
2025年度に開校した通信制サポート校です。代々木にある校舎「代々木BASE」にて1期生の学生が今まさに、学校の歴史作りをしています。
私は「今日本で1番行くべき高校はどこ?」と聞かれたら迷わずに「HR高等学院」と答えます。
私はHR高等学院を運営する会社でインターンをしている訳ですし、「それはおすすめする学校として選ばないわけがないだろう」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際に在籍している学生たちが変わっていく姿(不登校→自分から週5通学に変更したり、昼夜逆転生活→夏休みでも朝6時起きに変わった、自信を持てていなかったが自分から留学に行くいいだしてくれた、などたくさんの保護者の方から学生たちの変化について驚きの声を伺っています。)を見てきた一人として自信を持って紹介いたします。
私が考えるHR高をおすすめしたいと思うポイントは2点あります。
社会の第一線で活躍する大人と出会える
HR高の特徴として「トップランナーセッション」が挙げられます。
トップランナーセッションとは月2回行われるHR高の目玉授業の一つであり、各業界の第一線で活躍している社会人からリアルタイムでその人の話が聞ける授業です。
今の中高生に必要なのは「先生以外の大人との出会い」だと私は思っています。なりたい大人を決めるには、まずはなりたい大人のイメージを強く持つことから始めるべきです。そんな「なりたい」を探せるのはHR高のトップランナーセッションしかありません。
HR高等学院の名物授業、「トップランナーセッション」にて、登録者148万人『ReHacQ』のプロデューサー高橋弘樹さんを講師にお呼びした際の講義です。HR高等学院では、様々な業界の第一線で活躍されている社会人を講師に迎え、多様な生き方、キャリアの築き方を学生と一緒に考えたり、学生たちからの等身大の質問に答え直接対話を行う授業を日々行っています。
歴史を作れる
HR高は2025年4月に開校した学校です。つまりあなたの高校生活3年間は自分史作りであると同時にHR高の歴史作りです。
1人の関係者としてHR高はこれからさらに規模を拡大し、日本を代表する学校の一つになると信じています。そんな学校の歴史の始まりに関われるの、めちゃくちゃワクワクしませんか?
少しでも気になった人はぜひ一度学校説明会、あるいは学生座談会、オープンキャンパスにぜひ参加してみてください。
大原学園美空高等学校
私の母校であり、人生を変えてくれた場所の一つです。私の感じた大原学園の良さは大きく2つです。
人として向き合ってくれる
大原学園の先生方は生徒を1人の人として対等に関わってくれます。例えば、学生が注意されるような行動をとってしまったときも、怒ることを目的とせず、「なぜよくないのか」「改善をどのようにしていくべきか」など学生の成長を目的とした指導をしてくれます。
これは、中高生時代とにかく先生に注意されまくりだった私にとっては革新的でした。
また学生である私が何かの提案をした際も、流さずに「じゃあどうやったら実現できると思う?」としっかり話を聞いてくれました。
とにかくいい先生しかいない
授業などで関わったことのない先生でさえ私の名前を知っていて、「そういえばこの前話してた〇〇だけどさ〜」と話しかけてくれました。
総合型選抜で大学受験をすることになった際も、進路指導の先生だけでなく、多くの先生が面接指導や、提出書類の指導をしてくれました。
大学に合格したときも自分のことのように一緒に喜んでくれました。
これは私の感覚ですが「先生全員が本当に生徒のことが大好きなんだろうなぁ」と思いました。
大原学園は学校全体で生徒1人ひとりを育ててくれているような学校です。HR高とはまた違う充実した高校生活を送ることができるでしょう。卒業生として保証します。
最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。
転入、編入、高校の選び方について理解は深まったでしょうか。
通信制高校を選ぶということは人生の中でもかなり大きな決断と言えます。1人で悩まず信頼できる人に必ず相談をしてください。
もしこの記事を読んでくれた人の中で、相談したいけど誰にすればいいのかわからない、経験者の声を聞いてみたいという人は私でよければ相談にのります。
どなたでも、どんな話でも、何回でも相談にのります。
ぜひご連絡をお待ちしております。
この記事を読んでくれたあなたの決断が、あなたにとっての「正解」になることを心から願っています。
あなたはきっと大丈夫。