北海道には、公立の通信制高校(北海道有朋高等学校)が1校、私立の通信制高校が複数校(飛鳥未来きずな高等学校・飛鳥未来高等学校、N高等学校、第一学院高等学校など)あります。
農業実習や自然の中での体験授業など、北海道には地域に根差したカリキュラムを組んでいる通信制高校・サポート校が多いのが特徴。また、通信制高校の学生を支援する「サポート校」も多数展開しています。
本記事では、北海道で人気・おすすめの通信制高校・サポート校を紹介しています。
学費や学べる内容を一覧で比較できるほか、記事の後半には学校選びのコツもまとめているので、最後まで目を通してみてください。
北海道の通信制高校・通信制サポート校
北海道には、以下のような通信制高校があります。
【公立通信制高校】
- 北海道有朋高等学校
【私立通信制高校】
- 飛鳥未来きずな高等学校・飛鳥未来高等学校
- N高等学校
- 第一学院高等学校
- 北海道芸術高等学校
- 星槎国際高等学校
- 北海道教育学園三和高等学校
- 札幌静修高等学校
- クラーク記念国際高等学校
- 池上学院高等学校
北海道の通信制高校・サポート校の6つのタイプ
北海道には、さまざまな特徴を持つ通信制高校・サポート校があり、それぞれの学校が独自の強みを持っています。たくさんの学校がある中で、お子さまの個性や置かれた状況に応じて、ベストな選択をするために、北海道の通信制高校・サポート校を6つのタイプに分類しました。
社会で役立つスキルが身につく
社会に出たときに即戦力となるスキルや知識を習得できる学校です。キャリアデザインやグローバルに活躍するためのスキルなど、専門的なカリキュラムが組まれています。実践的な学習を通して、将来の仕事に役立つ力を身につけられるでしょう。
専門スキルを習得することで、就職に有利になるだけでなく、自分の可能性を広げられます。また、社会に出るための準備ができ、自信を持って卒業後の進路を選択できるでしょう。
例えばHR高等学院では、社会の第一線で活躍する「ビジネスのプロフェッショナル」が伴走者として、生徒一人ひとりと向き合います。高卒資格取得のための学習と並行して、理想のキャリアを描いたり実現したりするための、独自のカリキュラムを受講できます。
大学進学サポートが充実
大学進学を目指す生徒向けのサポートが充実しているのが、このタイプの特徴です。受験対策講座や進路相談など、大学進学に必要なサポートが手厚く用意されています。
大学進学を目標とする生徒にとって、最適な学習環境です。経験豊富な教員による指導や、進路に関する情報提供など、充実したサポートを受けられます。
例えばトライ式高等学院では、医学部・難関大学合格に特化した専門チームを用意。
推薦入試対策として面接や小論文の指導も行うなど、選抜方式を問わず、さまざまなアプローチで学生の志望校合格を支援しています。
スポーツやエンタメなど自分の"好き"を学べる
自分の興味や特技を活かしながら学習できる学校です。スポーツ、音楽、芸術、ゲーム、アニメなど、さまざまな分野の専門コースが用意されており、好きなことを深く学べる環境が整っています。
好きなことを学びながら高校卒業資格を取得できるため、勉強へのモチベーションを維持しやすいのが大きな魅力です。
例えば北海道芸術高等学校は、通常の基礎科目と同様に、芸術科目も単位として認めています。プロの講師のもと、マンガ・イラスト、声優、ファッション、美容などを学べます。
個別サポートやメンタルサポートが充実
このタイプの通信制高校は、生徒の心のケアに特に力を入れています。カウンセラーが常駐していたり、相談しやすい環境が整えられていたりと、生徒が安心して学校生活を送れるようなサポート体制が特徴です。
学校生活や人間関係に不安を抱える生徒でも、安心して通えるでしょう。心の健康を保ちながら、自分のペースで学習を進められます。
例えば北海道教育学園三和高等学校は、小規模校の強みを活かし、きめ細やかなサポートを実現している通信制高校です。特に不登校の学生への支援実績が豊富なことで知られています。
北海道に本校がある学校
北海道に本校がある高校は、通学や体験入学などがしやすい環境なのが特徴です。複数の比較対象がある場合、一度迷っている高校の雰囲気や授業の様子を実際に見てから決めるのがいいでしょう。
本校がある高校なら実際に通っている生徒や卒業した方と交流したり、話を聞く機会が通常よりも多くあり、自分自身がその高校に入学した際のイメージが沸きやすくなります。
例えば札幌静修高等学校は、北海道に本校を持つ通信制高校です。農業を学べる「ファスコース」など、地域に根差した学びの場を提供しています。
公立
公立の通信制高校は、学費が比較的安いのが特徴です。私立では1万円前後する1単位当たりの授業料が、公立では500円前後に抑えられます。下記の表のように、国から授業料の支援を受けられる「就学支援金」を利用すれば、公立の授業料はほとんど無償になります。
例えば北海道有朋高等学校は、道内各地に33の協力校を持つ公立の通信制高校です。居住地から近い校舎に通えるのに加えて、年間費用が40,000円程度と安い点が魅力です。
北海道で人気のおすすめ通信制高校・サポート校比較一覧
北海道のおすすめ通信制高校・サポート校(社会で役立つスキルが身につく)
HR高等学院
- 熱意をもって働く大人を育てるための通信制サポート校
- 「人生を面白く生きる自信」をつかめるよう、全力で伴走
- 社会の第一線で活躍する大人が将来のキャリアを本気でサポート
評判・口コミ
- 中学は不登校でほぼ通えていなかったが、子ども自身が週5で通いたいと希望するようになった。
- 学生一人ひとりに寄り添い、細やかに誠実に対応してくれる。
- 不登校だった子がこの学校に通うことにワクワクし、目を輝かせていることに驚きを感じる。
- 単なる知識の詰め込みではなく、社会で真に活用できる実践的なスキルを学べる点に期待。
- 既成の学校ではできない、たくさんの貴重な経験ができる。子供の思考が「できないかも」から「できる」に変わってきた感覚が持てる。
出典:学校での偏差値よりも、社会での可能性を
出典:Google Maps
特徴
HR高等学院は、実社会で活躍する「実践者」から学び、社会とつながりながら成長できる通信制サポート校です。「先生」ではなく、さまざまな分野で活躍する「大人」たちが、学びの伴走者として1対1で学生に寄り添い、一人ひとりと真正面から向き合います。
提携校である鹿島山北高等学校の学習と並行して、HR高等学院独自のカリキュラムを受講できます。独自のカリキュラムには、企業連携による課題解決型学習(PBL)や、第一線で活躍するプロフェッショナルによる講義などがあり、実践的に学べるのが特徴です。
HR高等学院の名物授業、「トップランナーセッション」にて、登録者148万人『ReHacQ』のプロデューサー高橋弘樹さんを講師にお呼びした際の講義です。HR高等学院では、様々な業界の第一線で活躍されている社会人を講師に迎え、多様な生き方、キャリアの築き方を学生と一緒に考えたり、学生たちからの等身大の質問に答え直接対話を行う授業を日々行っています。
例えばPBLではdocomo、LOTTE、CHINTAI、mixiなど、日本を代表する著名企業とタッグを組み、社会とつながる学びを提供し、総合型選抜による大学進学や海外大学進学も実現します。
オンラインと通学を組み合わせた、ハイブリッド型学習環境もHR高等学院の魅力です。オンラインでの講義は従来的なビデオ授業ではなく、バーチャル空間でのリアルタイム対話やグループワークを重視したものです。
学生は自宅にいながら、渋谷などの拠点で直接学ぶのと同じ体験を得られます。もちろん、オフラインでの交流も可能です。
このように、HR高等学院の強みは、ビジネス、プログラミング、デザインなどの「各分野のプロフェッショナル」から直接学べる点で、他校と一線を画しています。
社会人コーチによる講義や月2回の1on1(個別指導)を通して、自身の興味関心を深め、将来のキャリアをデザインしていけます。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
飛鳥未来きずな高等学校・飛鳥未来高等学校
- 各業界で活躍する企業との連携により、質の高い専門科目授業を実現している
- 週1日~週5日の中から通学日数を自由に設定できる
- コースのラインナップが豊富で、自分の「好き」を見つけられる
評判・口コミ
【良い口コミ】
- 登校が減ると先生が電話をかけてくれて、とても気にかけてくれる
- ネイルや料理などのコース授業が息抜きになる
- イベントに積極的に参加する人にとっては、友達を作りやすい環境
【悪い口コミ】
- 難易度の高い問題に挑戦したいなら、塾や予備校に通った方が良い
- 自分の好きなタイミングで通学するので、会う仲間が固定されず、友達は作りにくい
出典:みんなの通信制高校情報「飛鳥未来きずな高等学校の口コミ・評判 札幌キャンパス」
特徴
飛鳥未来きずな高等学校・飛鳥未来高等学校は、個性を尊重する教育の通信制高校です。北海道では、札幌市にキャンパスを構えています。
通学日数は、週1日〜週5日の中から選ぶことが可能。進学コースやメイクライセンスコース、医療事務コースなど、コースのラインナップが豊富な点が魅力です。
例えば「オンライン英会話コース」はオンライン英会話サービス「Rare job」と提携し、「オンライン個別学習指導コース」はオンライン個別指導「そら塾」と提携。各分野で活躍する企業と組むことで、実践的かつ質の高い授業を実現しています。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
N高等学校
- AIやVRなど、将来性のある分野の知識を習得可能
- 1人の学生にメンターが複数人付き、進学や就職を徹底サポート
- カリキュラムを通して、課題の発見・解決など実社会で役立つ経験が可能
評判・口コミ
【良い口コミ】
- 課題解決型学習で、人見知りを克服できた
- グループワークが多いので、自ら発言できる性格になった
- Slackなどのコミュニケーションツールを使い、ほかのキャンパスにも友人を作れる
【悪い口コミ】
- 全日制と比べると人とのつながりは薄く感じる
出典:N高等学校・S高等学校・R高等学校「友だちの作り方、勉強の進め方、人見知りの直し方まで!現役N高生に聞きました」
出典:みんなの通信制高校情報「N高等学校・S高等学校・R高等学校の口コミ・評判 札幌大通キャンパス」
特徴
N高等学校は、インターネットを活用した学習システムが特徴の通信制高校です。北海道では、札幌市と函館市にキャンパスを構えています。
同校は、最先端ツールを活用した授業が多いのが特徴です。例えば一部の科では、「ChatGPT」を使った専用AIチャットシステムを導入。日々の学習を通して学生たちは、「これからの時代でAIをどのように使うか」を自分で考え、学ぶ経験をします。
また、バーチャル空間では、ほかの学生との交流や英会話学習も可能です。そのほか、問題の発⾒と解決を通して考える力を身につける「プロジェクトN」などの授業もあります。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
北海道のおすすめ通信制高校・サポート校(大学進学サポートが充実)
トライ式高等学院
- 2024年度の大学進学実績は、業界内でもトップクラスの2,658名(※)
- 専用カリキュラム×個別指導で効率的に志望校合格を目指すことが可能
- 推薦入試に向けた面接・小論文対策も手厚くサポート
評判・口コミ
【良い口コミ】
- 登校時間が決まっていなくて自由。自分のペースで通学できる
- 先生が優しい。学習サポートが手厚い
- 諦める前に「まずはチャレンジしてみよう」と思えるようになった
【悪い口コミ】
- 個別授業なので、友達が作りにくい
- 学校というより塾のような環境
出典:トライ式高等学院「北海道 札幌校ブログの最新ブログ記事一覧」
出典:みんなの通信制高校情報「トライ式高等学院の口コミ・評判 札幌キャンパス」
特徴
トライ式高等学院は、学生一人ひとりに合わせた個別指導が特徴の通信制サポート校です。北海道では、札幌市・旭川市・函館市にキャンパスを構えています。
進学サポートが手厚いことでも知られており、「家庭教師のトライ」の中でも厳選されたプロ講師が指導を担当。また、医学部や難関大学に特化した指導を担う専門チームもあります。
同校は一般入試だけでなく、推薦入試対策も得意です。出願スケジュールや学生の内申点を見ながら、適切な計画のもと、面接練習や小論文添削を実施します。
専用カリキュラム・個別指導・目標に特化した学習計画で、効率的に志望校合格を目指せます。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
北海道のおすすめ通信制高校・サポート校(スポーツやエンタメなど自分の"好き"を学べる)
第一学院高等学校
- AIスキルやアートなど、自分の「好き」を見つけられる豊富な専攻ラインナップ
- 中学校の学び直しから大学受験まで、学力別の学習サポートを用意
- 経験豊富な職員がキャリアカウンセリングを通じて進路をサポート
評判・口コミ
- 資格や検定の勉強を通して、自分に必要なことを自分で考える力が身についた
- 先輩たちが意欲的で、その姿を見て自分も挑戦できるようになった
- 先生たちは厳しくも優しい
出典:第一学院高等学校「札幌キャンパスの生徒の声をご紹介します」
特徴
第一学院高等学校は、自分の「好き」なことを見つけ、育てる環境が整っている通信制高校です。北海道では、札幌市と旭川市にキャンパスを構えています。
学べる分野のラインナップが豊富で、例えば「プレミアムコース(週5日登校)」では以下の専攻を用意しています(※)。
- 大学進学専攻
- 社会探究×総合型選抜専攻
- グローバル専攻
- 韓国語学・文化専攻
- AIスキル専攻
- アート表現専攻 など
さらに、高校卒業を目指しながら、芸能やスポーツなどの活動ができるコースもあります。
また、キャリアカウンセリングを通した進路サポートも行っています。将来の方向性を経験豊富な職員に相談できる点も、安心できるポイントです。
※第一学院高等学校「コース紹介 プレミアムコース(週5日登校)」
※学べる分野はキャンパスによって異なります
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
北海道芸術高等学校
- 芸術科目も単位に認められているため、好きなことに日々打ち込める
- 業界のプロ講師による指導や実習の場が充実している
- オンラインと対面の両方の通学スタイルでマイペースに学べる
評判・口コミ
【良い口コミ】
- 在学中に企業とつながりを持つ機会が用意されている。早い段階から進路サポートをしてくれる
- 自分の興味のあることを中心に学ぶことができる
- その業界でプロとして活躍する大人から、専門科目の指導を受けることができる
【悪い口コミ】
- 専門学校への進学には向いているが、大学進学向けの指導はあまり期待できない
- 公立校と比べると学費は高い
出典:GEIKO FAN!!「在校生のインタビュー 記事一覧」
出典:みんなの通信制高校情報「北海道芸術高等学校の口コミ・評判 札幌サテライトキャンパス」
特徴
北海道芸術高等学校は、芸術分野の素養を磨きながら、高校卒業を目指す通信制高校です。北海道内では、札幌市にキャンパスを構えています。
同校では、北海道芸術高等学校芸術科目も単位として認められており、好きなことに集中して取り組める環境が特徴。以下は、コース内容の一例です。
- マンガ・イラストコース
- 声優コース
- ファッション・ビューティーコース
- 美容師コース
- ミュージックコース
- ダンス&ボーカルコース
例えば声優コースでは、アフレコ(無声の映像に声を入れる作業)をする授業などもあり、実際の仕事をリアルにイメージできます。
また、オンラインで受けられる授業もあり、アルバイトやほかの活動と学業を両立しやすい点も特徴です。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
星槎国際高等学校
- プログラミングやボーカルなど、多様な選択科目を通して自分の「好き」を探せる
- セミナーやゼミなど、将来の可能性を広げるイベントが充実している
- 通学日数や授業スタイルを柔軟に決めることができる
評判・口コミ
【良い口コミ】
- 学業を通して、自分が納得するまで頑張る重要性を学んだ
- 個性的な学生が多く、相手の立場に立つ大切さを学んだ
- 映像編集や配信などを学び、そこから将来につながる夢が見つかった
【悪い口コミ】
- 単位は取得しやすいが、進学サポートは不十分
- 学費が少し高い
出典:星槎国際高等学校「GRADUATES FROM SEISA」
出典:みんなの通信制高校情報「星槎国際高等学校の口コミ・評判 札幌北学習センター」
特徴
星槎国際高等学校は、一人ひとりの個性を重視した教育を実践している通信制高校です。札幌市や旭川市、苫小牧市などにキャンパスがあります。
選択科目のラインナップが豊富で、古典や英会話、プログラミング、ボーカル、アスリート、製菓などから、自分に合った分野を探せます。
また、将来の選択肢を広げるセミナーや講座、イベントが充実している点も魅力です。
例えば「受験対策ゼミ」は、一人ひとりの学力や目標に合った学習サポートをするオンライン校内塾。ほかにも、宇宙に関する情報を届ける機関「スペースウェザー教会」と連携した宇宙教育の時間などもあります。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
北海道のおすすめ通信制高校・サポート校(個別サポートやメンタルサポートが充実)
北海道教育学園三和高等学校
- 道内でもトップクラスの不登校支援実績(※)
- 「通学コース」と「在宅学習コース」から学習スタイルを選択可能
- 北海道ならではの自然や歴史を学べるカリキュラム
※北海道教育学園三和高等学校「四半世紀にわたる不登校実績No.1」
評判・口コミ
- 先生は勉強だけでなく、対人関係なども丁寧に教えてくれる
- 先生との距離が近く、何でも相談しやすい
- 自由度の高いカリキュラムなので、アルバイトなど勉強以外のことにも挑戦できる
特徴
北海道教育学園三和高等学校は、学生一人ひとりを手厚くサポートする通信制高校です。本校が和寒町、学習センターが札幌市にあります。
同校は、小規模校の強みを活かした、少人数制の教育が特徴。特に、不登校の学生への支援実績が豊富なことで知られています。
札幌学習センターでは、「通学コース」と「在宅学習コース」の2つを設けています。毎日の通学が難しい学生は、「在宅学習コース」でマイペースに学習を進められます。
また、「自然体験科」や「北海道科」など、地域に根差したカリキュラムも特徴です。学びながら北海道の自然に触れたり、歴史を探求したり、ほかの地域ではできない貴重な学びの機会となっています。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
北海道のおすすめ通信制高校・サポート校(北海道に本校がある学校)
札幌静修高等学校
- 通信制から全日制への転籍も目指せる
- 内装技術や農業など、社会で役立つ実践的なスキルを学べる
- 養護教諭やスクールカウンセラーによるメンタルサポートを受けられる
評判・口コミ
- 自分の頑張り次第で、たくさんのチャンスを掴める環境
- ファスコースでは畑や山での実習もあり、自然との関わりを通して考え方が柔軟になった
出典:札幌静修高等学校「学習サポートコース・ファスコース コース紹介ページ」
特徴
札幌静修高等学校は、全日制課程と通信制課程の両方を持つ高校です。札幌市内では唯一(※)、全日制への転籍が可能な私立高校として知られています。
同校では、基本の授業に加えて、希望に合わせて以下のオプションコースを選ぶことが可能です。
- 学習サポートコース:学習支援や進路指導
- ホームクラフトコース:内装技術の習得や施工資格の取得
- ファスコース:実践で役立つ産学連携の農業教育
- グローバルコース:外国人就労者の子ども・帰国子女向けの学習支援
担任との定期面談のほか、学生のメンタルサポートには養護教諭とスクールカウンセラーがあたるなど、安心して通学できる環境が整っています。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
クラーク記念国際高等学校
- 探求型学習を通して社会で求められる課題解決力を習得できる
- 国際協力に力を入れており、留学プログラムも充実している
- 週5日通学・オンライン+通学・自宅学習の3つから学び方を選べる
評判・口コミ
【良い口コミ】
- ディスカッションの時間を通して、気の合う友人と出会えた
- 探究学習や留学など、たくさんのことに挑戦できる環境。挑戦を通して自信がついた
- 授業のラインナップが豊富なため、自分に合うこと・好きなことが見つかる
【悪い口コミ】
- 学費が高く感じる
- 受験に向けた学習指導が物足りない
出典:クラーク記念国際高等学校「在校⽣の声「ジブンデザイン」宣言」
出典:比べる・選べる・決められる「クラーク記念国際高等学校の口コミ・評判」
特徴
クラーク記念国際高等学校は、「自ら考え行動する力」を身につける教育を実践している通信制高校です。道内にも多数のキャンパスを持っており、通いやすい校舎を選べるのが特徴です。
同校では、目標を立てて実行し、評価まで行う「探求型学習」を通して、社会で役立つ課題解決力を養います。
国際教育にも力を入れており、英語力が一定の基準を超えた学生向けにはオールイングリッシュの授業を実施。渡航先の国や滞在期間を選べる留学プログラムも充実しています。
通学スタイルは「週5日通学」「オンライン+通学」「自宅学習」の3タイプがあり、自分に合った学び方を選べる点も魅力です。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
池上学院高等学校
- 学生の多様なニーズに応える通学・学習スタイルを用意
- 1つのクラスに先生が複数人入る「ティーム・ティーチング」を実施
- 手厚い進学・就職サポートと検定合格サポート
評判・口コミ
【良い口コミ】
- 授業がゆっくりと進むので理解しやすい
- 先生や周りの人の後押しで生徒会に挑戦できた。成長を実感できる機会が多い
- 中学の学び直しや理解度別の授業があるから、勉強に対する苦手意識がなくなった
【悪い口コミ】
- 自学自習が基本。手厚く面倒を見てもらいたいなら、自分から働きかける必要がある
- 授業だけで大学進学を目指すのは難しい
出典:池上学院高等学校「在校生メッセージ」
出典:みんなの通信制高校情報「池上学院高等学校の口コミ・評判」
特徴
池上学院高等学校は、全道7ヶ所にキャンパスを持つ通信制高校です。週5日キャンパスに通学するコース、週3日+少人数クラスのコース、自宅学習+最低限の通学のコースなどがあり、学生の多様なニーズに応えています。
また、同校はきめ細やかなサポート体制が魅力です。すべてのキャンパスで中学校の学び直しをするため、不登校経験のある学生も安心。1つのクラスに先生が複数人入る「ティーム・ティーチング」も行い、学生が挫折しないようしっかりと支えます。
さらに、進学や就職に向けた面接の練習なども適宜受けることが可能です。検定試験の勉強にも力を入れており、試験に合格する経験を通して自己肯定感を育てます。
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
北海道のおすすめ通信制高校・サポート校(公立)
北海道有朋高等学校
- 道内各地に32の協力校があり、札幌(実施校)以外の学生も通学しやすい
- 年間40,000円程度と学費が安い
- ほかの協力校の学生と出会える地区スクーリングも実施される
評判・口コミ
北海道有朋高等学校の口コミはまだあまり寄せられていません。しかし、公式サイトの情報などから、以下の特徴を持つ学校であることがうかがえます。
- 自己管理や自己責任など、自分を律する力をつける教育を手がけている
- 生活体験発表会や運動会などの学校行事にも力を入れている
- ライフスタイルに合った学習計画を認めている
特徴
北海道有朋高等学校は、札幌市に実施校を構える公立の通信制高校です。道内30ヶ所以上に協力校があり、居住地から近い場所で学習できます(※1)。
さまざまな年代の学生が在籍しており、また1年間にかかる費用は40,000円程度と安い点が魅力です(※2)。
学習の軸は、レポート・スクーリング・試験の3つ。スクーリングでは通常の面接指導のほか、特別活動にも一定の時間参加する必要があります。
実施校で行われる集中スクーリングに加えて、地域ごとの地区スクーリングも特徴です。レクリエーションを通してほかの協力校の学生と交流できるなど、学校生活を充実させるイベントとして人気です。
※1出典:北海道有朋高等学校「協力校一覧」
※2出典:北海道有朋高等学校「通信制に関するQ&A Q2. 1年間にどれくらいお金がかかりますか?」
学費・コース・スクーリングなどその他詳細
北海道の通信制高校・サポート校の選び方
ここでは、北海道の通信制高校・サポート校を選ぶ際に意識したいポイントを解説します。
ただ評判の良い学校ではなく、「本当に子どもに合う学校」を見つけるコツをまとめているので、参考にしてみてください。
お子さま(生徒)の性格・興味関心・どうなりたいかを整理する
通信制高校・サポート校は、学校ごとに学べる分野や通学スタイルが大きく異なります。
そのため、子どもの性格や興味関心、将来像に合わない学校を選んでしまえば、思い描いていた学校生活を送れず、後悔する可能性があります。
子どもに合う学校を選ぶためにも、子どもがどのような気質かを改めて整理し、将来どうなりたいと思っているかを話し合うところから始めましょう。
重要な比較軸を決める
それぞれの通信制高校・サポート校の違いを明確にするためにも、以下の軸をもとに学校を比較するのがおすすめです。
- コース・専攻科目の内容:農業、スポーツ、音楽、進学対策など
- サポート制度:不登校経験者の支援実績、専門知識を持つカウンセラーの有無など
- 通学スタイル:キャンパス通学、オンライン通学、併用
- 学費:年間にかかる費用
- スクーリング:場所と頻度
大事にしたいポイントを押さえた学校を洗い出す
通信制高校・サポート校探しでは「通学するうえで大事にしたいポイント」を意識することが重要です。
例えば「将来は農業に関わる仕事をしたい」という強い気持ちがあるのであれば、農業のコースや選択科目がある学校を選ぶのが良いでしょう。
ただ、学費やコース内容、通学スタイルなど、理想をすべて満たす学校を探すのは難しいため、絶対に妥協できないポイントは何なのかをよく考えることが大切です。
説明会・体験会に参加する
公式情報だけでは分からないことを知るために、説明会・体験会に参加するのがおすすめです。
実際に校舎へ訪れることで、先生の対応や学校の雰囲気を知ることが可能です。学校によっては体験授業を受けられることもあり、リアルな学校生活をイメージできます。
不登校経験や持病、特性など、個別の相談をしたい場合は、個別相談会を開催しているか確認してみるのもおすすめです。
通信制高校に関するよくある質問
通信制は全日制と比べて情報が少ないため、わからないことが多く、不安を抱える保護者もたくさんいます。
ここでは、学校を選ぶ前に知っておきたい「通信制高校に関するよくある質問」を紹介します。
公立と私立のどちらがいいですか?
公立と私立のどちらを選ぶべきかは、学費・学べる分野・サポート制度を総合的に見ることが大切です。
例えば公立の通信制高校は、学費が安いのが大きな魅力です。多くの公立校は年間30,000円程度しかかからず、数十万円かかる私立校と比べて経済的負担が小さく済みます。
一方で私立は学費が高い分、アートや芸能など、公立にはない分野のコースが用意されていることが多いです。また、不登校経験者へのサポートや進路アドバイスが手厚い傾向にあります。
通信制高校の学費が高すぎるのですが…?
通信制高校の学費を安く済ませる方法として、以下の選択肢があります。
- 公立校へ入学する
- 高等学校等就学支援金制度を活用する
- 学校独自の学費分割支払い制度を利用する
特に授業料が全額あるいは一部免除となる「高等学校等就学支援金制度」は、返済不要な点が魅力です。世帯収入によって制度の適用可否が決まるので、気になる場合は学校に確認してみましょう。
通信制サポート校とは何ですか?
通信制サポート校は、通信制高校と提携して「通信制高校に通う学生を支援する教育機関」です。
レポートの作成アドバイス、出席管理、メンタルカウンセリング、進路アドバイスなど、学習面・生活面・精神面・進路面からサポートします。
また、修学旅行や文化祭などの学校行事を通して、学生がより良い学校生活を送る後押しもします。
北海道の通信制高校をお探しの方へ
学校での偏差値よりも、社会での可能性を - HR高等学院 中野区には、さまざまな通信制高校やサポート校があります。どの学校を選ぶにしても、まずは子どもの性格や興味、学びたい分野に合った環境を選ぶことが大切です。
通信制高校の学びをより充実させたい方には、サポート校のHR高等学院を活用するのがおすすめです。HR高等学院では、ビジネス・アート・テクノロジーなど社会で活きるスキルを学びながら、企業のプロジェクト参加や起業体験、商品開発といった実践的な活動に挑戦できます。
また、「失敗は挑戦の証」という考え方を大切にし、安心してトライ&エラーできる環境が整っています。中学時代に不登校だった方や、自信を取り戻したい方にも適しています。
まずは説明会や個別相談会で、学校や授業の詳細、通信制高校全体の仕組み、子どもの将来に関する不安などをご相談ください。一人ひとりに寄り添い、最適な学びの形をご提案します。


