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通信制高校への転入・編入
2025.07.14

高校を転校したい!手続きの仕方や流れ・条件を解説

目次
  1. 高校の転校は難しい?
  2. 高校を転校するための条件
  3. 高校に転校する際の手続き
  4. 全日制の高校への転校は難易度が高い?
  5. 高校を転校する際に気を付けること
  6. 通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介
  7. 最後に

「学校の環境が合わない」「引っ越しで転校せざるを得なくなった」など、さまざまな理由で転校を考えている方もいるでしょう。

高校の転校は将来を左右する大きな決断です。しかし、いざ転校しようと思っても、手続きや条件が分からず、不安を感じてしまうことも少なくありません。

本記事では、高校を転校するメリット・デメリットや条件を詳しく解説します。具体的な手続きの流れや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

高校の転校は難しい?

高校を転校するには、転入先の高校に欠員がある、本人が現在高校に在籍しているなどの条件を満たさなければなりません。全日制公立高校の場合は、転入条件が厳しく設定されていたり、転入試験が難しかったりするため、比較的転校の難易度が高い傾向にあります。

一方、通信制高校は転入生を積極的に受け入れている学校が多く、全日制高校よりも転校のハードルが低い傾向にあります。文部科学省の調査によると、通信制高校へ転校(途中入学)した人の割合は、公立は15%前後、私立は30%前後で推移している。

参考:文部科学省|高等学校通信教育の現状について

ここでは、高校を転校・編入するメリットとデメリットを解説します。

  • 高校の転校のメリット
  • 高校の転校のデメリット
  • 高校の編入のメリット
  • 高校の編入のデメリット

転校・編入を検討している方は、それぞれ確認しておきましょう。

高校の転校のメリット

高校を転校(転入)するメリットは以下のとおりです。

  • 学習や進学への影響が少ない
  • 転入は履歴書に記載する必要がない
  • スムーズに単位を取得できる
  • 同級生と同じタイミングで卒業を目指せる

学校によって多少の違いはあるものの、転校の受付は随時実施されているのが一般的です。転校は在籍校を退学せずに次の学校へ籍を移すため、履歴書に「中退」と記載する必要がなく、進級や進学への影響を最小限に抑えられます。
また、前籍校での授業の進捗具合を考慮し、スクーリングの出席回数によって単位を取得できるよう配慮してもらえる場合もあります。

その他、転校であれば前籍校に在籍していた期間をそのまま引き継ぐことができるため、単位の取得状況次第で、同級生と同じタイミングでの卒業を目指すことも可能です。

高校の転校のデメリット

高校を転校するデメリットは以下のとおりです。

  • 新しい環境に馴染むのに負担がかかる
  • 手続きの負担が発生する
  • 転校先の選択肢が限られる場合がある

高校を転校する場合、新しい学校環境に慣れるための精神的な負担がかかる可能性があります。校風や規則、授業の進め方、新しい人間関係など、これまでと異なる環境に適応するには時間とエネルギーを要します。

また、転校の手続き自体も、必要書類の準備や在籍校・転校希望校との連絡など、在学中に進めなければならないため、負担に感じることもあるでしょう。

人気の学校や専門コースでは欠員がないことが多く、希望通りの学校へ転校できない可能性もあります。

高校の編入のメリット

高校を編入するメリットは以下のとおりです。

  • 新入学よりも短期間で卒業できる可能性がある
  • 自分のペースで学習を再開できる
  • 再び高校卒業を目指せる

転入・編入ともに前籍校で取得した単位を引き継ぎできるため、別の高校に新入学するよりも、短期間で卒業できる可能性があります。

不登校や体調不良で退学した場合、精神的・身体的に準備ができてから学校に戻れる点も大きなメリットでしょう。

また、「高校中退」の経歴のままではなく、改めて高校卒業資格を取得することで、将来の選択肢を広げられます。

高校の編入のデメリット

高校を編入するデメリットは以下のとおりです。

  • 卒業時期が遅れる可能性がある
  • 空白期間が生じる
  • 希望するタイミングで編入できない場合がある

退学した後の空白期間が長いほど、同級生と同じタイミングでの卒業が難しくなります。ます。

退学から編入までの間、学校に所属しない期間が生じるので、就職活動や進学の際に「○○高校中退」と記載しなければならない点もデメリットです。

また、多くの学校が年に数回しか編入を受け付けていないため、希望するタイミングで編入できない可能性も考慮しなければなりません。

高校を転校するための条件

高校を転校するための条件は、以下のとおりです。

  • 転入先の高校に欠員がある
  • 現在高校に在籍している
  • 本人や親の居住地が志望校が指定する都道府県内である
  • 転入試験に合格する

これらを事前に把握した上で自身が条件を満たしているか、あるいは満たすために何が必要かを確認しておくと、よりスムーズに転校計画を立てられるでしょう。それぞれ詳しく解説するので、転校を検討している方は参考にしてください。

転入先の高校に欠員がある

転入希望先の高校に欠員がなければ、転校はできません。人気のある進学校や専門学科を持つ高校などは、定員が常に埋まっており、欠員が出ること自体稀なケースもあります。

また、全日制の公立高校の場合は、学期の始めや年度の変わり目にしか転入枠を設けていないのが一般的です。

一方、私立高校や通信制高校は比較的柔軟に対応していることが多く、随時転入を受け付けている学校も存在します。気になる学校がある場合は、希望校の説明会や学校見学会を利用して、積極的に情報を収集するのがおすすめです。

現在高校に在籍している

大前提として転校を希望する際は、手続きを行う時点でいずれかの高校に在籍していなければなりません。転校は現在通っている高校から別の高校へ籍を移す手続きを指します。したがって、すでに高校を中退している場合は、転入学の対象とはならず、編入学の手続きを踏むことになります。

転校手続きの際は、通っている高校から発行される「在学証明書」を転入希望校に提出し、在籍中であることを証明するのが一般的です。

なお、転校と編入では試験時期や入学時期などが異なるため、混同しないよう注意しましょう。

本人や親の居住地が志望校が指定する都道府県内である

多くの高校では「本人や親の居住地が志望校が指定する都道府県内であること」を転入条件としています。特に各都道府県の教育委員会が管轄する公立高校では、その地域の住民を優先的に受け入れるという原則があるため、居住地の条件が厳しいのが一般的です。

そのため、県外の公立高校を希望する場合は、新しい住所の住民票を取得してから転校手続きを進めるケースもあります。

ただし、私立高校や通信制高校の中には、居住地の制限がゆるい学校も多数存在します。また、通信制高校の中には広域制を採用し、全国各地からの転校を受け付けている学校も少なくありません。

転校における居住地の条件については、希望する学校に直接確認するのが望ましいでしょう。

転入試験に合格する

希望校に欠員があり、必要な書類をすべて準備できたとしても、転入先の高校が実施する試験に合格しなければ転校はできません。転入試験の内容や形式は学校によってさまざまですが、国語・数学・英語などの主要教科の学力試験と面接が行われるのが一般的です。

全日制高校の転入試験は、難易度が高く設定される傾向にあるため、しっかりとした事前準備が求められます。

一方、通信制高校の中には学力試験を実施せず、面接や作文のみで選考を行う学校も多く、転入のハードルが低い傾向にあります。

高校に転校する際の手続き

高校に転校する際の手続きは、以下のとおりです。

  • ①転校先の高校の候補を挙げる
  • ②現在在籍している高校に転校の希望を連絡する
  • ③転校に必要な書類を揃える
  • ④希望する高校の転入試験を受ける
  • ⑤転校する高校の入学手続きを行う

手続きの具体的な流れを知っておくと、書類の準備漏れを防いだり、各ステップで何をすべきか迷ったりせず、スムーズに転校準備を進められるでしょう。それぞれ詳しく解説するので、転校を検討している方は参考にしてください。

①転校先の高校の候補を挙げる

転校の手続きは、まず転校先の候補を複数挙げることから始まります。最初から一つの学校に絞り込むのではなく、情報収集した上で複数の候補をリストアップしましょう。 インターネット検索や学校案内を取り寄せて、以下の項目を確認してください。

  • 欠員状況
  • 転入試験の有無と内容
  • 居住地条件
  • 転入可能な時期

可能であれば、オープンスクールや学校説明会にも参加しましょう。実際に学校を訪れると、公式サイトや学校案内だけでは分からない、学校の雰囲気を直接確認できます。

②現在在籍している高校に転校の希望を連絡する

転入したい高校の候補がある程度絞り込めたら、現在通っている高校に転校の意思を伝えます。

担任教師に転校を決断した理由を正直に伝え、今後の進路や学習について相談しましょう。家庭の事情や学業や進路に関する悩み、人間関係など人により理由はさまざまですが、担任教師に状況を理解してもらえれば、今後のことについて適切なアドバイスを得られる可能性があります。

また、転校の意思を伝える段階で、転校手続きに必要な書類も確認しておきましょう。一般的には、以下の書類を在学中の高校から発行してもらう必要があります。

  • 在籍証明書
  • 成績証明書
  • 転学照会書

これらの書類は、転入試験の出願や転入後の単位認定に必要になる大切なものです。発行には時間がかかる場合もあるため、早めに依頼しておくことをおすすめします。

③転校に必要な書類を揃える

高校の転校手続きを進める際は、在籍している高校から発行してもらう書類以外にも、自分で準備しなければならない書類がいくつか存在します。一般的に必要なのは、以下3つの書類です。

  • 入学願書
  • 住所等の証明書類
  • 保護者の同意が必要な書類

書類が不足していたり、内容に誤りがあったりすると出願が受理されないため、余裕を持って準備に取り掛かりましょう。

参考:東京都教育委員会|都立高等学校の転学・編入学について

入学願書

入学願書は、転入試験の受験資格を得るために必ず提出が必要な書類で、個人情報や学歴などの基本情報を記載します。入学願書の用紙は、転入を希望する高校から直接取り寄せるか、学校の公式サイトからダウンロードするのが一般的です。

入学願書は誤字や脱字がないよう注意して、黒のボールペンで丁寧に楷書で記入しましょう。また、転校理由や志望動機を記入する欄には、なぜこの学校に転入したいのか、転入後に何を学びたいのかなど、具体的かつ前向きな内容を記載するのが大切です。

住所等の証明書類

住所等の証明で一般的に使用されるのは住民票です。住民票は市区町村の役所の窓口や、マイナンバーカードを利用してコンビニエンスストアなどで取得できます。

学校によっては「発行日から3ヶ月以内」など、有効期限が定められているケースも多いため、転校手続きを進める直前に取得するのが望ましいでしょう。また、引っ越しが伴う転校の場合、新しい住所が記載された住民票が必要になります。

海外からの転入や保護者と別居している場合など、特別な事情がある学生については、追加で書類を求められる可能性もあります。

保護者の同意が必要な書類

保護者の同意が必要な書類は「保護者同意書」や「転校承諾書」などの名称で、転入希望校から提供される様式に保護者が署名・捺印する形で作成します。

保護者が遠方に住んでいる場合や単身赴任中の場合でも、基本的には直筆の署名と捺印が必要です。また、両親が離婚している場合や親権者が変わっている場合は、親権者や未成年後見人であることを証明する書類(戸籍謄本など)の提出を求められるケースもあります。

④希望する高校の転入試験を受ける

転校に必要な書類一式を揃え、転入希望校に提出(出願)したら、次は転入試験に臨みます。転入試験の形式や内容は学校によって異なりますが、主要3教科の学力試験と面接が実施されるのが一般的です。

面接では志望動機や転校理由、学習意欲などについて質問されることが多いため、自分の言葉で明確に説明できるよう準備しておくのが大切です。

なお、一部の私立高校や通信制高校では学力試験を実施せず、面接や作文、書類審査のみで選考を行うケースも少なくありません。

⑤転校する高校の入学手続きを行う

晴れて転入試験に合格したら、入学手続きを進めます。合格通知を受け取ったら、指定された期間内に入学金や施設費などの必要な費用を納入しましょう。費用を納入したことを証明する書類は大切に保管し、入学手続きの際に提示できるようにしておきます。

制服や教科書、学用品などの購入も必要になるため、転入先の学校から指定された販売店や購入方法に従い入学までに準備しておきます。

また、入学時のオリエンテーションや保護者説明会で、学校生活のルールや行事予定、学習指導方針などをしっかり確認して、新しい学生生活をスムーズに始められるよう心がけましょう。

全日制の高校への転校は難易度が高い?

全日制公立高校では転入条件が厳しく設定されていたり、転入試験の難易度が高かったりして、転校がむずかしい傾向にあります。東京都立高校の転入試験の受験者数と合格者数は、下表のとおりです。

学年受験人員合格人員
第一学年127人62人
第二学年52人22人
第三学年3人1人

引用:教育庁|令和4年度第二学期都立高等学校転学・編入学募集実施結果【全日制総括】

一方で、通信制高校は転入者の受け入れに積極的な学校が多く、全日制高校よりも転校のハードルが低いのが一般的です。

高校を転校する際に気を付けること

高校を転校する際に気を付けることは、以下のとおりです。

  • 転校可能なタイミングは決まっている
  • 転入試験に落ちた場合も考えておく
  • 全日制の高校ではなく、通信制や他の選択肢も検討する

これらの点を事前に理解しておくことで、転校の手続きをスムーズに進められ、入学後のミスマッチを防止できるでしょう。それぞれ詳しく解説するので、転校を検討している方は参考にしてください。

転校可能なタイミングは決まっている

転校が可能なタイミングは学校によって異なりますが、基本的には各学期の始め(4月、9月、1月頃)にのみ転入学の受付をしています。タイミングを逃すと待機期間ができてしまうため、希望する学校の転入時期を確認し、それに合わせて計画を立てるのが大切です。

なお、通信制高校の中には転入時期の条件が比較的緩く、中には転入を随時受け付けている学校も多数存在します。

転入試験に落ちた場合も考えておく

転校を希望しても、必ず転入試験に合格できるとは限りません。特に、人気の高い学校や募集枠が少ない学校に出願する場合、不合格となる可能性も十分に考えられます。

そのため、転校準備を進める際は、万が一第一希望の学校に落ちてしまった場合のことも視野に入れて、複数の転校先を検討しておくのが大切です。複数の転校希望先をピックアップしておけば、第一希望の学校が不合格だったとしても、すぐに次の候補校の準備に取りかかれます。

全日制の高校ではなく、通信制や他の選択肢も検討する

転校を考える際は全日制高校だけでなく、通信制高校やその他の選択肢も視野に入れるのが大切です。全日制高校への転校は、欠員の少なさや転入試験の難しさから、自身の希望通りにことが進まないケースも少なくありません。

一方、通信制高校は比較的転入のハードルが低く、年間を通して入学機会を提供している学校も多数存在します。また、通信制高校では、自身のペースで柔軟に学習を進められるほか、アルバイトやインターンに挑戦しやすいなどのメリットもあります。

もし、「通信制高校では自分の希望する学生生活を歩めない」と感じているのであれば、通信制高校サポート校を活用するのもおすすめです。

通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介

HR高等学院は従来の詰め込み型の教育ではなく、「探究・越境・共創」を掲げた独自のカリキュラムを採用している通信制高校サポート校です。

docomo、LOTTE、CHINTAI、mixiなど名だたる企業と連携したプロジェクト型学習や専門ゼミ、各界のトップランナーによるセッションなどを通じて、以下の能力を養います。

  • 課題解決力
  • 論理的思考力
  • コミュニケーション力

HR高等学院ではハイブリッド型の学習環境が整えられており、完全オンラインから週5登校まで自宅でのオンライン学習と校舎での通学学習を自由に組み合わせできるのが特徴です(通学日数は半年ごとに変更可)。また、学生一人ひとりに寄り添う個別サポートが充実している点も本校の魅力です。

最後に

転校を成功させるためには、早期の情報収集と計画的な準備が必要不可欠です。希望校の転校条件をしっかりとリサーチし、スムーズに手続きを進められるよう準備しておきましょう。

また、全日制高校は転校の難易度が高い傾向にあります。万が一、転校できなかった場合のことも考えて、通信制高校も候補に入れておくことをおすすめします。

もし、「自分らしく学びたい」「将来の夢を見つけたい」という場合は、通信制高校サポート校への入学も検討しましょう。通信制高校サポート校のHR高等学院」は、「日本でいちばん自由で面白い学校」を目指しています。いつでも転入・編入を受け付け中です!ご興味持っていただけた方はまずは上記リンクよりHR高等学院のことを少しでも知っていただけますと嬉しいです!
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この記事の著者
恒弘 大輔
恒弘 大輔
HR高等学院 運営責任者
早稲田大学教育学部卒。2018年に株式会社トライグループに入社。家庭教師事業・個別教室事業を中心に新規事業開発責任者、事業戦略、マーケティング、拠点拡大、採用育成など幅広く従事。累計1,000名を超える家庭の教育コンサルティングと課題解決を行う。もっと世界の様々な教育を学びたいという思いから、2023年同社を退職し教育をテーマに世界一周を行い、5大陸53カ国を旅する。各地の教育機関や学校を訪れたり、開戦直前のイスラエル/パレスチナ、アフリカの貧困など様々な国のリアルを目の当たりにする中で、「これからの世代の子どもたちに本当に必要な学びは何か」を先進国・途上国の子どもたちから学ぶ。非認知能力やキャリアへの探究心を育てる未来の教育の姿に共感し、2024年株式会社RePlayceに参画。2025年に開校したHR高等学校の立ち上げを担当。
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