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不登校の悩み
2025.07.14

ホームスクーリングとは?日本の現状や法律について解説

目次
  1. ホームスクーリングとは?
  2. 日本のホームスクーリングの現状
  3. ホームスクーリングのメリット
  4. ホームスクーリングのデメリット
  5. ホームスクーリングのやり方
  6. 通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介
  7. 最後に

「学校を休みがちだけど勉強は大丈夫かな?」
「学校の勉強を家でできたらいいのに…。」

学校に行きたくないと感じている学生にとって、勉強の悩みはつきものです。

そんな悩みを持つ学生にとって、ホームスクーリングという選択肢は、勉強の不安を和らげる助けになるかもしれません。

ホームスクーリングは、学校に通わず家で勉強をする選択肢です。ただし、日本では、あまり普及していません。

本記事では、ホームスクーリングの概要ややり方などを紹介します。

ホームスクーリングとは?

ホームスクーリングは、学校に通わずに家庭で以下の方法などによって学習する教育方法です。

  • 保護者が勉強を教える。
  • 家庭教師が勉強を教える。
  • 書籍や動画を使って勉強をする。
  • オンライン授業を受ける。

上記の方法は、フリースクールに通うよりも手軽にできそうですが、学校教育の代わりに行うのは容易なことではありません。

しかし、学校に行きたくないと思っている子どもにとっては、安心できる家での勉強は有意義なものとなります。保護者の方は、選択肢の一つとして考えてください。

ホームスクーリングと不登校の違い

ホームスクーリングと不登校の意味は、以下の通りです。

  • ホームスクーリング…自宅で学習をする制度
  • 不登校…学校に行きたくても行けない状態

不登校は「学校に行けないから行かない学生」のみを指します。一方で、ホームスクーリングは「学校に行けないから行かない学生」と「学校に行けるけど行かない学生」の両方を含みます。

ホームスクーリングを選ぶ学生は、不登校の子どもだけではありません。学校に行けるけれどあえて家で勉強をする選択肢を選んでいる人も含みます。

出席扱いになる?

在籍する学校に申請して認められれば、ホームスクーリングでの学習を出席扱いにできます。

ただし、ホームスクーリングを認めるかどうかは学校の裁量によるものであり、申請すれば必ず認められるものではありません。

また、学校にホームスクーリングでの進捗や成果の報告が必要となることが多くあります。

申請する前に、どのような基準でホームスクーリングが認められるかを、在籍する学校に確認しておきましょう。

日本のホームスクーリングの現状

ここでは、日本のホームスクーリングの現状について説明します。

日本でホームスクーリングをするのは違法?

ホームスクーリングに関して、日本の法律では明確に記載がありません。従って、違法とも合法ともいえないのが現状です。

ただし、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律」第3条2項では、以下のように定められています。

『不登校児童生徒が行う多様な学習活動の実情を踏まえ、個々の不登校児童生徒の状況に応じた必要な支援が行われるようにすること。』

引用:文部科学省「別添3 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律(平成28年法律第105号)」

上記の条文から、不登校の学生に対しては、学習に必要な支援を行う必要があると読み取れます。ホームスクーリングも、必要であれば認められるといえるでしょう。

ただし、「学校に行けるけど行かない学生」に対しての法律はなく、ホームスクーリングは不登校の学生にだけ認められるという状況です。

他の国と比較すると少ない

日本では、法律で明確に認められていない現状から、ホームスクーリングで学習している生徒数は少ない傾向にあります。

ホームスクーリングが、認められている国と認められていない国は、以下の通りです。

  • ホームスクーリングが認められている国…アメリカ合衆国、イギリス、フランス
  • ホームスクーリングが認められていない国…日本、ドイツ、韓国

先進国のなかでも、ホームスクーリングを認められているかどうかが分かれています。

ホームスクーリングを選ぶ学生が少ないのは、日本だけの現象ではないとわかります。

出典:文部科学省「各国の義務教育制度の概要」

ホームスクーリングのメリット

ホームスクーリングのメリット

ホームスクーリングのメリットは、主に以下の2点です。

  • 子どもに合う教育を行うことができる
  • ストレスの少ない環境で学べる

それぞれ詳しく説明します。

子どもに合う教育を行うことができる

ホームスクーリングでは、学校のように時間割はありません。子どもに合わせた進度での学習が可能です。

子どもの苦手な分野をじっくりと学習したり、得意分野を発展的な内容まで取り組んだりといった進め方が自由にできます。

また、他の学生と比べられることが少ないため、自分のペースを保って勉強しやすい環境といえるでしょう。

ストレスの少ない環境で学べる

ホームスクーリングでは、人間関係に悩む必要がなく、ストレスが少ない環境で学習ができます。

学校にはさまざまな価値観を持つ子どもがいて、性格的に合わない人もなかにはいるでしょう。人と関わるのが苦手な学生にとっては、大きなストレスとなります。

また、いじめで悩んだ経験のある学生にとって、学校は辛い気持ちにさせるかもしれません。このような学生は、ホームスクーリングを活用した方がよいといえます。

ホームスクーリングのデメリット

通信制高校のデメリットは、主に以下の3点です。

  • 教育の質が落ちる可能性がある
  • 社会とのつながりが薄まる
  • 親の負担が増える

それぞれ詳しく説明します。

教育の質が落ちる可能性がある

学校教育と比べると、ホームスクーリングは、教育の質が落ちる可能性が高いといえます。

学校の先生は、教員免許を持っていて教科の知識を備えており、授業の質が保たれているでしょう。

しかし、ホームスクーリングだと、教育のプロに教えてもらえるとは限りません。

質の悪い教育ばかりを受けて、勉強が身につかない事態にもなり得ます。

ホームスクーリングを選んだ上で教育の質にもこだわりたいなら、どのような学習スタイルで学ぶかを吟味していく必要があるでしょう。

社会とのつながりが薄まる

学校に行かない以上、同年代の子どもとの関わりが少なくなります。

学校でできた友達は、今後も関わっていく場合があります。ホームスクーリングだと、そのような友達をつくる機会が、減ってしまう点はデメリットといえるでしょう。

同年代とは限りませんが、習い事で出会った人と友達になる機会もあります。学校でなくても、友達をつくれるチャンスはありますので、友達をつくりたい場合はいろいろな行事などに参加してみるのもよいでしょう。

親の負担が増える

ホームスクーリングの場合、保護者が子どものために教育方針を考えなければならず、負担がかかります。

また、勉強の環境を整えるのには、金銭的な負担もかかるでしょう。

さらに、一日中子どもが家にいることで、保護者は息抜きをする時間もないという状況にもなりかねません。

子どもにホームスクーリングをさせる選択をする以上、負担が大きくなることは覚悟しておきましょう。

ホームスクーリングのやり方

ホームスクーリングのやり方

ホームスクーリングのやり方について、以下の3つの観点から解説します。

  • 教材
  • 費用
  • 家庭教師や外部委託

ここから、詳しく説明します。

教材

教材は、自分に合った使いやすいものであれば、どれを使っても問題ありません。

特に使いたい教材がない場合は、本屋で一番前に並んでいる王道の参考書を選びましょう。本屋では、おすすめ商品が前に並んでいることがほとんどです。

また、今の学年で習う内容を、5教科分1冊にまとめた参考書を選ぶのもよいでしょう。教科ごとにわけて教材を買うと、量が多すぎてすべて中途半端に終わってしまう可能性があります。教える側の負担も大きくなります。

1冊にまとまった参考書を、1年かけてじっくりと進めるイメージで取り組みましょう。最終的に1冊やり遂げた達成感が生まれます。

費用

子どもの学習にかける費用は、家計に無理のない範囲におさめてください。

ただし、学年が上がるにつれ、教わらなければならないことは増えていきます。

子どもと何がやりたいのかを話し合って、どこにお金を使うか検討しましょう。

高すぎて家計に負担がかかる場合は、子どもに「お金が足りなくて無理だよ」とはっきり伝えてください。

子どもにとって必要なことを踏まえて、家計への負担も考えつつ、何を準備するか考えましょう。

家庭教師や外部委託

家庭教師や外部委託に依頼して、子どもに勉強を教えてもらうと、保護者の負担は減ります。

教材の選定や学習の進め方は、すべて家庭教師や外部委託に任せて問題ないでしょう。

ただし、費用はかかります。子どもの勉強にかけられるお金に余裕がある場合には、家庭教師や外部委託に依頼するのがおすすめです。

通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介

中高生の方や保護者の方でホームスクーリングを選択するかお悩みの方は、通信制高校サポート校で学ぶという選択肢もおすすめします。

通信制高校サポート校「HR高等学院」に入学すれば、ホームスクーリングのように自宅での学習が可能です。学校にホームスクーリングの申請をする必要はなく、オンライン授業で自宅学習ができます。

「HR高等学院」では、学生ごとに最適なカリキュラムを組めます。ホームスクーリングとは異なり、保護者が子どもに必要な学習内容を考える必要はありません。

学校に通いたくなったら、無理のない範囲で通学することも可能です。学校で同年代の子どもと関わることができれば、友達ができにくいという悩みの解消が期待できます。

ホームスクーリングで学習させようか迷っている方は、ぜひ下記リンクより「HR高等学院」もご検討ください。

「日本でいちばん自由で面白い学校」を目指しています。 - HR高等学院

最後に

ホームスクーリングは、学校に通わず、自宅で勉強をするという選択肢です。日本では、普及しておらず、ホームスクーリングでの学習を選択するのは困難です。

ホームスクーリングを選択するには、所属する学校に申請して認めてもらわなければなりません。日本では、ホームスクーリングができる基準が明確に決まっていないため、認められない場合もあります。

家庭学習をしたいなら、通信制高校サポート校に入学するのもおすすめです。 通信制高校サポート校なら、ホームスクーリングの申請をせずとも、家庭学習が可能です。卒業をすると、高校卒業の認定が受けられるため、その後の人生において進学や就職などの選択肢も生まれます。ぜひご検討ください。

この記事の著者
恒弘 大輔
恒弘 大輔
HR高等学院 運営責任者
早稲田大学教育学部卒。2018年に株式会社トライグループに入社。家庭教師事業・個別教室事業を中心に新規事業開発責任者、事業戦略、マーケティング、拠点拡大、採用育成など幅広く従事。累計1,000名を超える家庭の教育コンサルティングと課題解決を行う。もっと世界の様々な教育を学びたいという思いから、2023年同社を退職し教育をテーマに世界一周を行い、5大陸53カ国を旅する。各地の教育機関や学校を訪れたり、開戦直前のイスラエル/パレスチナ、アフリカの貧困など様々な国のリアルを目の当たりにする中で、「これからの世代の子どもたちに本当に必要な学びは何か」を先進国・途上国の子どもたちから学ぶ。非認知能力やキャリアへの探究心を育てる未来の教育の姿に共感し、2024年株式会社RePlayceに参画。2025年に開校したHR高等学校の立ち上げを担当。
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