「今日は学校に行きたくないな。」
「理由もないのに、休んでもいいの?」
「親になんと言えば、休めるのだろう。」
中学生や高校生で、精神的に疲れて、学校を休みたいと悩んでいる人はいませんか?
「学校に行くのがつらい」と思ったら、無理をせず、学校を休んで休息を取りましょう。精神的に疲れている状態で無理に学校に通うと、ストレスにより体調が悪化する恐れがあるので注意が必要です。
本記事では、学校を休んでもいい理由や、休みたい時に使える言い訳などを紹介します。また、保護者の方に向けて、子どもに「学校を休みたい」と言われた時の対応などを説明します。
そもそも学校は休んでいい?
学校を休むのは、悪いことではありません。「休みたい」と感じることは誰にだってあります。
「友人関係」や「試験へのプレッシャー」などの理由があれば、正直に両親に相談しましょう。真剣な思いを伝えると、解決法が見つかる可能性があります。
また、「なんとなく行きたくない」「面倒くさい」など、はっきりとした理由がなくても、1日だけリフレッシュをするつもりで休むのは問題ありません。
しんどい時は休憩してもいい
「学校に行くのがしんどい」と感じたら、ストレスの原因から離れるため、休む必要があります。
とくに以下の症状が出ているなら、注意が必要です。
- 何を食べてもおいしくないと感じる
- 理由もなくイライラする
- 日曜日の夜に不安になる
このような症状は、心や身体がひどく疲れている時にみられます。症状を改善させるため、家族の人に相談して、休息を取りましょう。
休んでも罪悪感を感じる必要はない
「学校に行けたのに、休んでしまった…」と罪悪感を感じても、自分にとってマイナスにしかなりません。
罪悪感があると、せっかく休んだとしても、精神的に疲れてしまいます。必要な休みだったと思って、自分を責めないようにしましょう。
また、罪悪感を感じる理由の多くは「勉強がわからなくなるのでは?」という気持ちからくるものです。一度も学校を休んでいない人は少ないので、一日休んだからといって気にする必要はありません。
学校を休みたい時に使える言い訳
ここでは、学校を休みたい時に使える言い訳を2つ紹介します。
嘘をつかず、正直に気持ちを伝えることが大事です。
両親を説得する時に、使ってみてください。
なんとなく休みたい
なんとなく学校に行きたくないのであれば、正直に両親に伝えましょう。
真剣に気持ちを伝えることが大事です。
「明日からは学校に行く」「休んでも家で勉強をする」などの言葉を添えて伝えれば、両親も安心できるので、理解してもらいやすくなります。
精神的につらくて休みたい
「精神的につらい」も、休む理由としては問題ありません。
両親につらい気持ちを正直に伝えてください。
なぜ精神的につらいのかがはっきりしている人は、合わせて理由を伝えると、両親に理解してもらいやすくなります。
学校を休みたい時にNGな言い訳
学校を休みたい時、使ってはいけない言い訳を2つ紹介します。
仮病や嘘の理由
仮病や嘘の理由を使うと、どこかでぼろが出てバレる可能性があります。
バレた後、本当に休まないといけない時に、理由を話しても信じてもらえなくなるので使わないようにしましょう。
また、仮病や嘘をつくと休んでしまった罪悪感を、両親に相談できず、自分ひとりで抱えてしまうことになります。仮病を使ったり嘘をついたりせずに、両親には本当の思いを共有してください。
登校したフリをする
時間通りに家を出て、学校に行かずに登校したフリをするのは、必ずバレるのでやめましょう。
担任の先生は、出席を取っているので、連絡なしで休んでいたら自宅に電話をします。電話がかかってきた両親は、「朝、家を出たはずなのに…」と心配をすることとなります。
さらに、学校と家族の間で捜索が始まるでしょう。見つかった時には、怒られることが予想されます。
正直に「学校を休みたい」と両親に打ち明けたら、気持ちを理解してもらえた上で休める可能性があります。ぜひ、勇気を持って相談してください。
学校を休みたいと子どもが感じる理由
子どもが学校を休みたいと感じる理由や対処法などを紹介します。
子どもに「休みたい」と相談された保護者の方は、参考にしてください。
体調が悪い
「学校を休みたい」と相談された時、子どもの体調が悪そうな場合は、無理をさせず休ませましょう。
精神的な病気の可能性もあるため、体調不良だとはわかりにくいこともあります。様子がおかしいと感じたら、病院を受診させてください。
治療をして子どもの体調がよくなれば、また学校に行くことも可能です。
学校や先生が合わない
「学校や先生が合わない」ことが理由である場合、子どもは両親に言い出しづらい傾向にあります。
子どもが理由を答えやすいように、「学校や先生が合わないの?」と聞いてあげましょう。
もし、学校や先生が合わないことが原因であれば、以下のような先生や外部機関に相談してください。
- 校長先生など管理職の先生
- 教育委員会
- 都道府県の教育相談センター
学校や先生が原因であるなら、学校生活に問題があるので、担任の先生ではなく、校長先生などの管理職や外部機関に相談するのが適切です。
相談しても解決しないなら、転校を考える必要があります。負担が大きいかもしれませんが、子どものことを考えて動くようにしてください。
クラスメイトや友人など人間関係にトラブルがある
いじめや嫌がらせを受けているなど、人間関係のトラブルは、両親には相談しにくい理由です。しかし、放っておくと取り返しのつかない事態となる可能性があります。
人間関係のトラブルを親に相談しやすい環境をつくるために、普段から子どもとのコミュニケーションを取るようにしてください。
また、子どもに相談されたら「よく相談してくれたね」と言ってあげます。「なんで、もっと早く言ってくれなかったの?」と、問い詰めてはいけません。子どもも、言い出しにくかったから、相談できなかったのです。
もし、いじめや嫌がらせを受けていることがわかった場合は、「こどもの人権110番」へ相談してください。「こどもの人権110番」では、子どもに関する悩みを抱える大人からの相談も受けつけています。
勉強についていけない
勉強についていけないからという理由で、不登校になる子どもは少なくありません。
そのような理由だとわかったら、ただ「勉強しなさい」と言うだけではなく、一緒に勉強に付き添うようにしましょう。
また、家庭教師をつけたり、塾に通わせたりしても不登校の原因を解決できる可能性があります。
ただし、不登校になっているなら対人関係を嫌がる子どももいます。本人の意思を確認した上で、対応をしてください。
学校を休みたいと子どもに言われた場合の親の対応
ここでは、子どもに「学校を休みたい」と言われたら、親はどのような対応をするべきかまとめています。
まずは子どもの話を聞く
「学校を休みたい」と言われたら、最初に子どもの話を聞いてあげましょう。この時、常に子どもの味方であることを、言葉や態度で示すようにしてください。
また、理由を話してくれなくても、無理に聞こうとしてはいけません。無理やり理由を聞こうとすると、子どもは心を閉ざしてしまいます。
子どもが自然と理由を話してくれるのを待ちましょう。
無理やり学校に行かせない
たとえ「勉強についていけなくなるのでは?」と心配になっても、無理やり学校に行かせてはいけません。
子どもは、無理やり学校に行かされると、精神的に追い詰められてしまいます。学校がストレスになっているのに、学校に行き続けることで、子どもの心は回復できなくなる恐れがあります。
子どもは勇気を持って相談してくれたので、意思を尊重し、休ませてあげてください。
学校を休むことを責めない
「学校を休みたい」と感じるのは、誰にでもあることなので、責めてはいけません。
子どものストレスがたまって、病気にならないように、気持ちを尊重して休ませましょう。
休ませて気持ちが落ち着いたようであれば、休みたいと思った理由を聞いてください。
仮病やズル休みの場合は理由を聞く
仮病やズル休みをした場合には、理由を聞いておく必要があります。
理由がわかったら、「今までつらい思いを抱えながら、頑張って通っていたんだね」と共感してあげましょう。
また、休んだことに理由がない場合もあります。
どのような理由だとしても、必要以上に問い詰めないようにしてください。
カウンセラーや専門機関に相談する
子どもが学校に行きたくないと感じた原因を解決するために、カウンセラーや専門機関に相談しましょう。不登校に関する専門家の意見は大事です。
カウンセラーに相談するなら、子どもの気持ちがよくわかる、スクールカウンセラーをおすすめします。
スクールカウンセラーは、いじめ、不登校などの学校教育問題に関する専門家です。子どもだけでなく、保護者の相談にも対応できます。
全国の小中学校・高校に配置されているため、ぜひ相談してください。
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最後に
学校に行きたくないという子どもは、全国に一定数います。
保護者の方は、子どもが「学校に行きたくない」と打ち明けてきたら、「よく相談してくれたね」と共感してあげてください。
普段から、子どもの気持ちに寄り添ってあげられると、子どもも相談しやすくなります。
そして、「学校を休みたい」と言い出した理由がわかったら、解決に向けて動き出しましょう。