「学校に行くのがめんどくさい」
「お父さん・お母さんに学校を休みたいと言ったら怒られないかな?」
毎日学校に通っていると、行くのが「めんどくさい」「だるい」と感じて、休みたいと思う日はありますよね。
通学が「めんどくさい」と感じるのは普通のことで、誰にだってあります。
我慢して学校に行き続けると、精神的にきつくなって体調を崩すことがありますので、一度休んでリフレッシュする選択肢も間違いではありません。
本記事では、学校に行きたくないと感じる理由や対処法などを解説します。
保護者に向けて、子どもに「学校がめんどくさい」と言われた時の対処法も説明しますので、保護者の方もぜひ参考にしてください。
学校がめんどくさいのはおかしくない
学校がめんどくさいと感じるのは、誰にだってあることでおかしいことではありません。両親に相談して、休むことを検討しましょう。
ただし、めんどくさいという理由で学校を休むのは、以下のようなことが頭をよぎり、気が引けるかもしれません。
- 周りの友人はちゃんと学校に行っているのにな
- 勉強についていけなくなるかもしれない
- 進級や進学、就職に影響が出るのでは?
上記の悩みを抱える学生でも大丈夫です。ほとんどの学生は学校を休んだことがあるため、一日休んだからといって友人から変な目で見られたり、勉強や進級などに影響が出たりすることはないのです。
ぜひ、両親に「学校がめんどくさいから休みたい」と、真剣な気持ちを伝えましょう。真剣に伝えたら、両親はあなたの気持ちを理解してくれるでしょう。
学校がめんどくさい・だるい理由は?
学校がめんどくさい・だるいと感じる理由として、主に以下のものがあげられます。
- 理由はないが無気力
- 勉強についていけていない
- クラスメイトや友人との人間関係
- 学校の規則や方針などの制度
- 担任や保護者などの周りの大人との関係
- 起立性調節障害
それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
理由はないが無気力
学校がめんどくさい・だるいと感じることに、理由がない場合もあります。
たとえば「勉強ができない」「友人関係に不満がある」というわけでもなく、ただなんとなく学校をめんどくさいと感じてしまうのです。
このように「なんとなくめんどくさい」という場合でも、学校を休むのは問題ありません。
「めんどくさい」と感じるのは、身体が目に見えないSOSを出しているサインである可能性があります。
無理に学校に行って精神的な負担になるよりも、早めに休んでリフレッシュした方がよいでしょう。
勉強についていけていない
勉強についていけないことが理由で、学校に行くのがだるいと感じる学生も少なくありません。
学校に行くと、周りの友人と比べられてしまい「自分は勉強ができない」と思ってしまいがちです。
勉強についていけないことがプレッシャーとなるようなら、学校を休んだ方がよいでしょう。
ただし、勉強についていけないからという理由で休むと「余計に周りに学力で差をつけられないかな?」と心配になる可能性もあります。
休んだのなら、勉強のことは考えない方がよいでしょう。どうしても気になるようであれば、できる範囲で自宅で勉強を進めておいてください。
クラスメイトや友人との人間関係
学校のクラスメイトや友人とうまくいっていないことで、学校生活がめんどくさいと感じる人も多いでしょう。
性格的に合わない人は、誰にだってあります。ただし、クラスメイトや友人である限り、学校に行くと顔を合わせなければなりません。
このような場合、友人関係の悩みを両親に相談した方がよいでしょう。両親が担任の教師に話をつけてくれるなど、いい方向に向かっていくことが期待できます。
学校の規則や方針などの制度
学校の規則や方針に合わないという理由で、学校生活がめんどくさいと感じる場合には、大人の意見を聞いてみましょう。
制度が定められているのには、何かしらの理由があります。両親や学校の先生に聞いてみると納得のいく回答が得られることがほとんどです。
もし、意味のない制度だとしたら、大人はあなたの気持ちをくみ取ってくれて、改正される可能性もあります。
自分の意見に自信を持って、疑問に思ったことは聞いてみてください。
担任や保護者などの周りの大人との関係
周りの大人との関係がうまくいっていない、性格的に合わないという人もいるかと思います。
担任や保護者に話しづらいなら、信頼できる他の先生などに相談してみましょう。先生は生徒の味方であり、いろいろなことを解決する力があります。いい方向に向かっていく可能性が高いといえます。
また、保護者はあなたのことを考えてくれていることがほとんどです。一度信用して、両親と真剣に話し合ってみると、気持ちが楽になるかもしれません。
起立性調節障害
学校がめんどくさいと感じるのは、起立性調節障害が原因である場合があります。
起立性調節障害とは、立ち上がった時などに頭痛やめまい、倦怠感などが起こる病気です。思春期前後の子どもに多くみられます。
原因を解決するために、両親に「学校がめんどくさい」と伝えるだけでなく、症状をきちんと説明してください。そして、学校を休んで病院に行きましょう。
起立性調節障害などの精神的な病気が原因であると病院で判明した場合、治ったらまた学校に行けるようになる可能性もあります。完治に向けて通院を続けましょう。
「学校がめんどくさい」と感じた時の対処法
「学校がめんどくさい」と感じた場合の対処法には、以下のものがあります。
- 将来の目標から学校に行く理由を考える
- 学校以外の楽しみを見つける
- やりたいことのリストを作る
それぞれ詳しく説明します。
将来の目標から学校に行く理由を考える
将来の目標があるなら、学校に行って勉強をしておくことが、プラスになるでしょう。
夢を叶えて楽しい人生を歩む自分の姿を想像して、学校へ行く活力を見出してください。
将来の目標がない場合には探してみましょう。興味のあることから目標を探すと、夢を叶えたいという気持ちがより湧いてきます。
夢を叶えるためには、学校に行く必要があるため「学校がめんどくさい」とは思わなくなります。
学校以外の楽しみを見つける
学校がめんどくさいと感じても、それ以外で楽しいことを見つけたら、学校に行く気持ちも芽生えてくるかもしれません。
学校以外で「習い事」「フリースクール」「ボランティア活動」などに参加して、心地よいと感じる居場所を探してみましょう。
気分転換ができたら、気持ちが晴れて学校をめんどくさいとは思わなくなる可能性があります。
学校以外のさまざまなことに、積極的に参加してみてください。
やりたいことのリストを作る
楽しいと感じることをリスト化してみましょう。たとえば、以下のようなものです。
- 来月公開される映画を観に行く
- 新発売のゲームを楽しむ
- 夏休みに家族旅行に連れて行ってもらう
やりたいことがあれば、それに向けて「今は頑張っておこう」という気持ちが芽生えます。
たとえば、両親に映画に連れて行ってもらいたいなら「頑張って学校に行くから、来月映画に行かせて」とお願いをしてみてください。
楽しみが増えて、学校に行きたい気持ちも湧いてくるでしょう。
学校がめんどくさくて休む時はどう過ごすべきか
「学校がめんどくさい」という理由で休んだ日は、以下のように過ごすとよいでしょう。
- 心と体を休める
- めんどくさいと感じる理由を相談する
- 自分の好きなことをやる
- できる範囲で勉強をしておく
それぞれ詳しく説明します。
心と体を休める
心身ともに疲れている場合には、学校のストレスやプレッシャーを忘れて、しっかりと休みましょう。
ストレッチをしたり、長時間寝て過ごしたりして、とにかく学校の嫌なことを忘れるようにしてください。
いい気分転換ができたら、学校に行きたくなる可能性もあります。
めんどくさいと感じる理由を相談する
原因がはっきりとわかっている場合には、両親に学校がめんどくさいと感じる理由を相談してください。
特に、友人や先生との関係など、学校生活が原因の場合には、相談すると保護者の方は解決に向けて動いてくれるでしょう。その後、解決に向かう可能性が高くなります。
「言いたくない」「恥ずかしい」などの気持ちはわかりますが、現状を改善するには必要なことです。
自分の好きなことをやる
ゲームをしたり、漫画を読んだりして好きなことをするのもよいでしょう。
好きなことをしていると、学校での嫌なことを忘れられます。気が済むまで、楽しんで気分転換をしてください。
なるべく、学校で過ごしている時にはできないことをするのがおすすめです。
できる範囲で勉強をしておく
「勉強しなくて大丈夫かな」「友人に差をつけられないかな」と不安になったら、できる範囲で勉強をしておくとよいでしょう。
不安な気持ちで過ごすと、余計にストレスが溜まってしまう恐れがあります。
しかし、無理してまで勉強をする必要はありません。1日くらい学校を休んだからといって勉強についていけなくなることはないでしょう。
成績が優秀な人でも、一度も学校を休んだことがない人は少ないはずです。
子どもに「学校がめんどくさい」と言われた時の対処法
ここでは、保護者の方に向けて、子どもに「学校がめんどくさい」と言われた時の対処法を紹介します。
- 学校を休んでもいいと伝える
- 理由を追求せずに真摯に話を聞く
- 子どもと会話する時間を増やす
- 担任の教師やスクールカウンセラーと連絡する
- 専門機関やサポート団体に相談する
それぞれの対処法を詳しく見ていきましょう。
学校を休んでもいいと伝える
必ず「学校を休んでもいい」と言ってあげてください。子どもは、勇気を持って相談してくれています。
学校を休ませることは、不安かもしれません。しかし、無理に行かせると子どもは精神的に追い詰められたり、両親のことを信用できなくなったりする可能性があります。
子どもの気持ちに共感して、休ませてあげることが重要です。
理由を追求せずに真摯に話を聞く
「なんでめんどくさいの!」と問い詰めずに、真摯に話を聞いてください。
問い詰めてしまうと子どもは、恐縮してしまって心を開かなくなる可能性があります。
理由を聞きたくても、焦らず子どもが自発的に話してくれるのを待ちましょう。
また、子どもが理由を話しやすくなるように、しっかりとコミュニケーションをとっておくことも重要です。「お父さんやお母さんは、自分のことをわかってくれるんだ」と、子どもに信用してもらえるとなんでも相談しやすい雰囲気をつくれます。
子どもと会話する時間を増やす
「学校がめんどくさい」と言われて休ませた後は、子どもと会話する時間を増やすことが重要です。
休んでいる間、子どもは不安な気持ちでいっぱいです。親身になって子どもと会話をしてあげましょう。
会話が楽しくなると、両親への信頼感が高まって、理由を話さなかった子どもも理由を話してくれるかもしれません。
また、不安感がとれると、学校に行けるようになる可能性が高まります。
担任の教師やスクールカウンセラーと連絡する
担任の教師やスクールカウンセラーには、子どもが「学校をめんどくさいと言っている」と連絡しておきましょう。
学校での子どもの様子は、担任の教師にしかわかりません。これまでと変わった様子がなかったか聞いておくと、学校をめんどくさいと思うようになった理由がわかる可能性があります。
また、スクールカウンセラーは、子どもの心理の専門家です。スクールカウンセラーへの相談によって、解決への糸口が見つかる可能性もあります。
子どもが理由を話してくれなくても、保護者は今できることを進めて解決に向けて取り組みましょう。
専門機関やサポート団体に相談する
担任の教師やスクールカウンセラーに相談するだけでは解決しなさそうだと感じたら、学校以外の専門機関やサポート団体への相談をしてみましょう。
学校以外の機関や団体は、客観的に子どもの状況を判断してくれて、専門的なアドバイスが聞けます。
各市町村の教育支援センターなどで、不登校に関する相談を受けつけています。地域の教育支援センターの連絡先を探してみてください。
また、全国共通で法務省が「こどもの人権110番」という電話相談窓口を設置しています。子どもに関する悩みを抱える大人からの相談も受けつけているので、下記のリンクから相談してみてください。
通信制高校サポート校「HR高等学院」をご紹介
子どもが学校を休んで、その後も学校に通えなくなったら、通信制高校サポート校で学ぶ選択肢もあります。
通信制高校サポート校に通うと、主に以下のメリットが期待できます。
- 学校に通わず、自宅学習で単位を取得できる
- 全日制の高校と比べて単位が取得しやすい
- 各生徒へのサポートが手厚い
自宅学習が可能なため「学校がめんどくさい」と感じて、通学できなくなった子どもでも勉強がしやすいでしょう。単位の取得がしやすく、サポートが手厚いため、不登校で学校に通えていなかった学生も、卒業しやすいといえます。
また、通信制高校サポート校の「HR高等学院」なら、通学の形式を完全オンラインから週5回通学まで自由に選択可能です。コース変更は期ごとに受けつけているので、通学の頻度を自由に変えられます。
通学が可能となったら、徐々に登校の頻度を増やしていくことで「学校がめんどくさい」という気持ちをなくせるでしょう。
最後に
「学校がめんどくさい」「学校に行きたくない」と感じる日は、誰にだってあります。
保護者は子どもから「学校がめんどくさい」と相談されたら、否定せずに休ませてあげてください。
無理に学校に行かせると、かえって子どもがストレスを溜める結果になりかねません。
子どもが学校をめんどくさいと感じるようになった問題を解決するには、担任の教師やスクールカウンセラー、外部の専門機関などに相談しましょう。
もし、子どもの問題が解決せずに不登校になってしまった場合、通信制高校サポート校に入学する選択肢もあります。
子どもの将来のことを考えて、一番よい選択をしてください。